データベース収録論文2018·Africa
スーダン・ハルツーム州における都市農業活動の実態
Characterization of Urban Agricultural Activities in Khartoum State, Sudan
Sahar Babiker Ahmed Abdalla
Urban Farm DB の要約
急速な都市化が進むハルツームにおいて増大する都市人口の食料需要を満たす必要性が高まる一方、都市内外での食料生産は研究者・政策立案者から十分な関心を向けられてこなかったとして、都市農民の社会経済状況と生産実態を分析するため、2007年3月から6月にかけてベースライン調査を実施した。菜園を持つ世帯を意図的に40世帯抽出し、世帯主に半構造化質問票を用いて聞き取りを行い、記述統計と2段階クラスター分析によって世帯を類型化した。結果、都市農業はもっぱら男性の領域であることが明らかになった。調査対象の40世帯すべてが商業的な野菜栽培に従事し、33%が飼料作物も栽培、5%がヤギ・ヒツジも飼育していた。栽培者の78%は55歳未満で、80%はハルツーム出身ではなかった。土地所有者はごく少数で、90%は借地・分益小作制度のもとで活動していた。野菜栽培は栽培者の83%にとって主な収入源であり、生育期間の短い葉物野菜(ジューツマロウ、スベリヒユ、ルッコラなど)が主要な栽培種だった。灌漑水源は主にナイル川(60%)と井戸(37.5%)で、ほぼすべての栽培者が農薬と化学肥料を施用していた。菜園の95%は休閑期間を置かず年間を通じて連続的に耕作されていた。世帯は栽培内容の違いにより、混合野菜・飼料型菜園(10%)、混合野菜・自給用家畜型菜園(42.5%)、純野菜型菜園(30%)の3グループに区分された。