アーバンファームの偉人
都市で食べ物を育てる営みを切り拓き、広めてきた人びと。一人ひとりの歩みを記事として読めます。

ヘイゼン・ピングリー / Hazen S. Pingree→
1840–1901 · アメリカ
デトロイト市長/「ポテト・パッチ」の発案者
1893年の大不況下、市域の空き地を失業世帯に開放して耕作させ、行政主導の都市農業を最初に制度化したデトロイト市長。

エベネザー・ハワード / Ebenezer Howard→
1850–1928 · イギリス
田園都市(ガーデンシティ)構想の提唱者
都市と農村の長所を併せ持つ計画都市『田園都市』を構想し、農地の帯に囲まれた都市像で20世紀の都市計画に影響を与えた。

レーベレヒト・ミッゲ / Leberecht Migge→
1881–1935 · ドイツ
ドイツの造園家・地域計画家/自給菜園の思想家
「すべての人を自給者に」と説き、住宅地に生産的な菜園を組み込む設計を実践。都市農業の思想的先駆者のひとり。

アリス・ウォータース / Alice Waters→
1944– · アメリカ
シェフ/「食べられる校庭(エディブル・スクールヤード)」創設者・食育の先駆者
学校の校庭を菜園に変える「エディブル・スクールヤード」を創設し、子どもが育てて料理して学ぶ食育を世界に広めたシェフ。地産地消(farm-to-table)運動の母。

進士五十八 / Isoya Shinji→
1944– · 日本
造園学者・農学博士/「農のある環境」の提唱者・東京農業大学元学長
造園と「農」を結ぶ環境論を展開し、都市に農的環境を取り戻す意義を説いた造園学者。日本造園学会長・日本都市計画学会長を歴任。

リズ・クリスティ / Liz Christy→
1945–1985 · アメリカ
「グリーン・ゲリラズ」創設者/コミュニティガーデン運動の母
1973年、荒れたニューヨークの空き地を市民の手で菜園に変え、全米のコミュニティガーデン運動の火付け役となったアーティスト・活動家。

ウィル・アレン / Will Allen→
1949– · アメリカ
「グローイング・パワー」創設者/都市農業・食の公正の指導者
元プロバスケ選手から都市農家へ。ミルウォーキーの『食の砂漠』で集約的な都市農場を築き、2008年にマッカーサー賞を受けた。

パム・ウォーハースト / Pam Warhurst→
1950– · イギリス
「インクレディブル・エディブル」共同創設者
2008年、英トッドモーデンで公共空間を『誰もが収穫できる菜園』に変える運動を始め、世界1000超のグループへ広げた。

ロン・フィンリー / Ron Finley→
現代 · アメリカ
「ギャングスタ・ガーデナー」/都市農・食の正義の活動家
ロサンゼルス・サウスセントラルの歩道脇に菜園をつくり、市と争いながら『食の砂漠』に農を取り戻した。2013年のTEDで世界的に知られる。

加藤義松 / Yoshimatsu Kato→
現代 · 日本
「農業体験農園(練馬方式)」の発案者/全国農業体験農園協会 理事長
1996年に練馬区で全国初の農業体験農園「緑と農の体験塾」を開き、園主が市民に栽培を指導する『練馬方式』を全国へ広げた都市農家。
ジャック・スミット / Jac Smit→
1929–2009 · アメリカ
「都市農業の父」/都市計画家・TUAN(都市農業ネットワーク)創設者
世界各地の都市計画に携わったのち、1996年の国連開発計画(UNDP)報告書『都市農業——食料・仕事・持続可能な都市』を主著者としてまとめ、都市農業を国際的な政策課題へと押し上げた。
カレン・ワシントン / Karen Washington→
現代 · アメリカ
ブロンクスのコミュニティガーデン活動家/「フード・アパルトヘイト」の提唱者
1988年、ブロンクスの荒れた空き地を菜園『ガーデン・オブ・ハピネス』に変えて以来30年以上、コミュニティガーデンと食の公正のために闘いつづける都市農の顔。『食の砂漠』に代わる『フード・アパルトヘイト』という言葉を広めた。
アントニオ・ラットゥーカ / Antonio Lattuca→
現代 · アルゼンチン
ロサリオ市都市農業プログラム(PAU)の生みの親/農学者
2001年の経済危機後、アルゼンチン・ロサリオ市で都市農業プログラム(PAU)を立ち上げ、遊休地を低所得世帯の菜園へと変えた農学者。同プログラムは2020–21年のWRI都市賞グランプリを受賞した。