保育施設のハンズオン菜園介入:ノースカロライナ州3–5歳児の果物・野菜の識別・嗜好・摂取への効果に関するRCT
Hands-on childcare garden intervention: A randomized controlled trial to assess effects on fruit and vegetable identification, liking, and consumption among children aged 3–5 years in North Carolina
Cosco N.G., Wells N.M., Zhang D., Goodell L.S., Monsur M., Xu T., Moore R.C.
Frontiers in Psychology, 13:993637
Urban Farm DB の要約
Wake郡の保育施設15園を対象に、Preventing Obesity by Design(POD)菜園介入のRCT。待機対照デザインで、ハンズオン菜園が3–5歳児の果物・野菜の識別・嗜好・スナック時摂取に与える効果を検証。保育園・幼稚園相当施設と研究チームの連携による屋外学習環境づくりの有効性を示した。
主なポイント
- 1菜園介入を受けた3~5歳児は、果物と野菜の正確な識別能力と摂取量が非介入群よりも増加した。
- 2果物摂取への肯定的な影響は、野菜摂取への影響よりも顕著であった。
- 3菜園介入は、児童の果物と野菜への「好み」には有意な影響を与えなかった。
- 4幼少期に実施される菜園介入は、果物と野菜に関する学習を促進し、健康的な食生活を奨励する。
- 5幼少期のガーデニングへの早期接触は、特に恵まれないコミュニティにおいて、生涯にわたる健康的な食事と健康転帰に良い影響をもたらす可能性がある。
抄録・収録テキスト
OpenAlex保育施設でのガーデニングは、幼児の果物と野菜に関する学習や健康的な食習慣の形成に大きな影響を与える可能性があります。この無作為化比較試験は、米国ノースカロライナ州ウェイク郡の保育施設に通う3~5歳児を対象に、菜園介入が果物と野菜(FV)の識別、FVの好み、FVの摂取に与える影響を調査しました。介入を受けた児童は、非介入の児童と比較して、果物と野菜の両方の正確な識別、および試食セッション中の果物と野菜の両方の摂取量において、より大きな増加を示しました。先行研究と一致して、果物摂取への影響は野菜摂取への影響よりも大きかったものの、菜園介入が児童のFVの好みに与える有意な影響はありませんでした。幼少期に実施される菜園介入は、FVに関する学習を促進し、健康的な食生活を奨励します。幼少期のガーデニングへの早期接触は、生涯にわたる投資収益をもたらし、健康的な食事と関連する健康転帰に影響を与える可能性があり、これは、児童の健康が多くの危険因子によって脅かされている恵まれないコミュニティにおいて特に重要です。
アーバンファームとの関係
この研究は、保育施設での実践的なガーデニングが、子どもの果物と野菜に関する知識と摂取量を大幅に向上させる可能性を示しています。市民が運営する都市農園にとって、これは地域の子供たちや家族、特に低所得層の家庭を食育に参加させる大きな可能性を秘めていることを示唆します。都市農園は、幼少期からの健康的な食習慣を育み、健康格差に対処するための重要なコミュニティ拠点となり得ます。この研究は、単に「好きになる」ことだけでなく、「識別し、摂取する」という行動に焦点を当てることが、幼児期の食育においてより効果的なアプローチである可能性を示唆しています。