データベース収録論文2018·Europe
アテネ大都市圏における農地の空間分布——クラスター化か分散か、1960〜2010年
Clustering or Scattering? The Spatial Distribution of Cropland in a Metropolitan Region, 1960–2010
Andrea Colantoni, Ilaria Zambon, Maria Gras, Enrico Maria Mosconi, Alessandra Stefanoni, Luca Salvati
Sustainability
Urban Farm DB の要約
ギリシャ・アテネ大都市圏を対象に、1960年から2010年までの農地分布パターンを規定した社会経済的変化を、多変量解析により検証した研究。市域に占める農地の割合は緩やかに増加し、都心からの距離との間に非線形の関係がみられ、農地率が最も高いのは都心から20〜30km圏であった。10年ごとに11の説明変数を用いた多変量回帰を各自治体で実施した結果、都心からの距離、土壌・気候の質、人口増加率、競合的土地利用が農地の拡大・縮小に最も関連する要因であった。競合的土地利用は1960〜1980年の都市化第一段階における農地縮小に特に強く影響し、1990〜2010年には人口増加率(人口圧の増大)が農地の拡大と正の相関を示した。1人当たり都市的土地利用は1960・1970年には農地と負の相関、2010年には正の相関を示し、単核都市モデルから分散型の大都市圏構造への変化を示唆した。