データベース収録論文2024·France
都市由来コンポストを20年間施用した農地土壌における粗大マイクロプラスチックの蓄積パターン
Coarse microplastic accumulation patterns in agricultural soils during two decades of different urban composts application
Gabin Colombini, Fatima Senouci, Cornelia Rumpel, Sabine Houot, Philippe Biron, Axel Felbacq, Marie-France Dignac
Environmental Pollution
Urban Farm DB の要約
フランスの長期圃場試験で、都市ごみ由来コンポスト・生ごみ(バイオウェイスト)由来コンポスト・下水汚泥と緑ごみの混合コンポストの3種類を21年間施用した土壌の保存試料を分析した2024年の研究。密度分画と酸化処理で1,417個の粗大マイクロプラスチック(CMP)粒子を分離し、Py-GC/MS で樹脂を同定したところ、コンポストの種類によって蓄積量が異なり、施用年数とともに土壌中の CMP 含有量が増加した。21年後の CMP の「個数」は投入量からの推定値と一致したが、「重量」は3種類とも推定値と一致せず、著者は生物による移動、あるいは風化・破砕によって粒子が小さく軽くなった可能性を挙げている。フィルム状と破片状で経時変化のパターンに違いはなかった。都市の有機物を土に還す取り組みが、同時にプラスチックを土壌に持ち込みうることを長期データで示した点に意義があるが、試験地は市街地の菜園ではなく農地であり、市民のコンポスト利用にそのまま当てはめることはできない。