データベース収録論文2018·Global
台湾・宜蘭県三○村におけるCSA農家協同組合の発展に関する研究
A study on the CSA union of farmer cooperative development in Shan-Gou village, Yi-Lan County, Taiwan
Chih Hsuan LI, Kazuo ASAHIRO
Landscape Research Japan Online
Urban Farm DB の要約
台湾には2016年までに91のCSA(コミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャー)農場があり、そのうち26%が宜蘭県三○(シャンゴウ)村のCSA協同組合に属している。本研究は三○村CSA協同組合の運営実態を包括的に分析することを目的とし、CSA農場所有者へのインタビューにより協同組合の運営上の特徴を、財務報告書分析により組合員給与・資金源・生産支出の割合を明らかにした。結果、三○村CSA協同組合の年間給与は1ヘクタール当たり105.7万台湾元であるのに対し、宜蘭県の慣行的な現代農業の平均は69万台湾元であった。三○村には計24戸のCSA農家があり、農地総面積は75.2ヘクタールに達する。宜蘭県の有機米農家の平均農地面積2.5ヘクタールと比較すると、三○村CSA農家の平均農地面積は3.5ヘクタールとやや大きい。5ヘクタールの農地を前提とした年間所得を試算すると、現代農業の農家が345万台湾元であるのに対し、三○村CSA農家は528.5万台湾元であり、三○村CSA農家の所得は現代的な農業よりも高いことが示された。2016年12月までに、35名の農業者が宜蘭県三○村へ移住した。