データベース収録論文2010·United States
屋外教室に対する教育者の姿勢と児童の認知的便益
Educators' Attitudes Toward Outdoor Classrooms and the Cognitive Benefits in Children
Carlie Speedlin
Lincoln (University of Nebraska)
Urban Farm DB の要約
米国ネブラスカ州リンカーン市のK-5(幼稚園から5年生)公立小学校サラトガ小学校(Title I校、児童266名、少数派47%、特別支援教育28%、給食費補助対象80%)を対象とした事例研究。同校には菜園スペースが設置され放課後のガーデンクラブが前学期から運営されていた。教育者に対しては屋外教室への姿勢と、屋外教育が児童の認知的(情緒的)便益に与える効果についての調査を実施し、児童にはガーデンクラブ参加前後で「感情ステッカー」を用いた自己評価による情緒状態調査を行った。結果、児童の認知的(情緒的)反応にはガーデンクラブ参加前後で有意な差は見られず、1〜5段階の情緒尺度でわずか0.02の上昇にとどまった。教員調査では、回答者の50%が授業計画に屋外活動を含めておらず、50%が児童の行動変容のために屋外活動や休み時間を活用していなかった。回答した教員全員が屋外スペース(学校菜園)の存在を認識していたが、実際に活動に利用した経験があるのは60%にとどまり、自然が児童にもたらす認知的・情緒的便益について「認識している」と判断された教員は53%であった。