アメリカ先住民・アラスカ先住民コミュニティにおける食料アクセス介入——スコーピングレビュー
Food access interventions in American Indian and Alaska Native communities: A scoping review
Danya Carroll, Lynn Mad Plume, Nicole Redvers
Journal of Agriculture Food Systems and Community Development
Urban Farm DB の要約
米国のアメリカ先住民・アラスカ先住民(AI/AN)コミュニティにおける食料アクセスに関する既存文献を、社会生態学モデル(SEM)に照らして整理したスコーピングレビュー。PubMed、CINAHL、SocIndex、Academic Search Premier、ERIC、Google Scholarを対象に1988年から2023年までの体系的な文献検索を実施し、質的分析ソフトウェアを用いてSEMの観点から演繹的な内容分析を行った。組み入れ基準を満たした論文は14件であった。介入はSEMの「個人内」水準と「コミュニティ」水準を対象とするものが最も多く、「制度」水準と「公共政策」水準を対象とするものが最も少なかった。介入の形態には、コミュニティ・学校菜園への支援、種子の提供、学校・家庭・地域行事での伝統食の提供、家庭への食事提供が含まれていた。レビューは、SEMの複数の水準を対象とする介入を含め、AI/ANの食料アクセス介入について価値ある研究が行われてきたとし、文化に即したプログラムや伝統食などAI/ANコミュニティの強みを活かすことの重要性を指摘した上で、先住民の方法論と文化的背景を取り入れた、より多水準的な介入の発展に向けたAI/ANコミュニティと研究者の一層の協働を求めている。