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食品廃棄物から新たな食へ——水耕栽培における嫌気性消化液肥料のリスク評価と微生物群集解析

Food waste to new food: Risk assessment and microbial community analysis of anaerobic digestate as a nutrient source in hydroponic production of vegetables

Julia Södergren, Christer Larsson, Lars Wadsö, Karl-Johan Bergstrand, Håkan Asp, Malin Hultberg, Jenny Schelin

Journal of Cleaner Production

Urban Farm DB の要約

食品廃棄物のバイオガス化工程で生じる嫌気性消化液(液体残渣)を水耕栽培野菜の肥料として利用する際の微生物学的な食品安全性を評価した研究。16S rRNA遺伝子アンプリコンシークエンシングによる微生物群集解析と、サルモネラ属菌・リステリア菌・セレウス菌を用いたチャレンジテスト、等温熱量測定による微生物活性の評価を実施した。消化液の微生物群集は必須の初期硝化過程を経て明確に変化し、最も優占した属はマイコバクテリウム属であった。硝化後の消化液に5 log10 CFU/mLのサルモネラ属菌またはリステリア菌を意図的に接種したところ、20℃で48時間培養後には選択培地で検出されなくなった。一方セレウス菌は消化液中に低濃度(約10 CFU/mL)ながら常在しており、5 log10 CFU/mLを接種しても20℃・24時間以内に同程度の低濃度まで減少した。外部から炭素源や微量元素を含む栄養源を加えない限り、消化液自体は微生物活性を支持しないことも示された。本研究で検討した種類の消化液肥料は水耕栽培に用いる上で微生物学的に安全と判断されたが、セレウス菌が常に生存した状態で存在する点は、原料や工程を変更する際に継続的なリスク評価が不可欠であることを示している。