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高齢化社会における家庭の食品ロスと関連する気候変動影響の抑制

Curbing household food waste and associated climate change impacts in an ageing society

Shigetomi Y., Ishigami A., Long Y., Chapman A.

Nature Communications, 15:8987

Urban Farm DB の要約

日本の家庭における一人当たり食品ロスは世帯主の年齢が上がるほど増加し、70代以上では20代以下の約3倍に達することを実証。高齢化が進む社会では食品ロス由来の温室効果ガスも世代によって大きく異なり、年齢層に応じた食品ロス削減策の必要性を提示した。

主なポイント

  • 1日本の家庭における一人当たりの食品廃棄量は、世帯主の年齢が上がるにつれて増加する(2015年には20代以下で16.6kg/年、70代以上で46.0kg/年)。
  • 2高齢世帯における食品廃棄物の増加は、主に果物や野菜の購入量が多い傾向に起因している。
  • 3食品廃棄物に関連するライフサイクル温室効果ガス排出量は年齢層によって異なり、60代が年間90.1kg-CO2eqで最大、20代以下が年間39.2kg-CO2eqで最小である。
  • 42020年から2040年にかけて、高齢化と人口減少による人口動態の変化により、食品廃棄物および関連排出量は減少すると予測されている。
  • 5食品廃棄物と関連排出量を抑制し、持続可能な開発目標を達成するためには、人口動態の変化に焦点を当てた具体的な対策が不可欠である。

抽出済みの事実データ

5

原典から抽出した数値・条件のみを構造化して記録しています(原文の文章は保存していません)。指標名・条件は原典に即した英語表記のままです。

  • 16.6 kg/year

    per capita food waste(household head under 30)

    社会
    region
    JP
    setting
    household
    study design
    life-cycle-assessment-with-economic-statistics
    years
    2015
    age bracket
    20s-and-younger
  • 46 kg/year 増加

    per capita food waste(household head 70 plus)

    社会対照: households headed by people in their 20s and younger
    region
    JP
    setting
    household
    study design
    life-cycle-assessment-with-economic-statistics
    years
    2015
    age bracket
    70s-and-older
  • 90.1 kg_co2eq/year

    food waste life cycle ghg(household head 60s)

    気候
    region
    JP
    setting
    household
    study design
    life-cycle-assessment
    scope
    raw-materials-to-retail
    age bracket
    60s
  • 39.2 kg_co2eq/year

    food waste life cycle ghg(household head under 30)

    気候
    region
    JP
    setting
    household
    study design
    life-cycle-assessment
    scope
    raw-materials-to-retail
    age bracket
    20s-and-younger
  • declining after 2020 減少

    projected food waste and emissions(japanese households)

    気候対照: 2020 level
    region
    JP
    setting
    household
    study design
    demographic-projection
    years
    2020-2040

結論の向き

著者の結論を、論点ごとの「向き」だけコード化して記録しています。結論の文章そのものは原典で確認してください。

  • 炭素・温室効果ガス支持
  • 政策・ガバナンス支持

抄録・収録テキスト

OpenAlex

本研究では、日本における家庭の食品廃棄物の複雑な定量的構造と、原材料から小売までのライフサイクル温室効果ガス排出量を、家計および食品関連の経済統計とライフサイクルアセスメントを組み合わせて調査しました。日本が高齢化の影響を大きく受けている国であることを踏まえ、本研究では日本の世帯を6つの年齢層に分け、これらの指標を推定しました。その結果、世帯主の年齢が上がるにつれて一人当たりの食品廃棄物が増加すること(2015年には20代以下のグループで16.6kg/年、70代以上のグループで46.0kg/年)が示され、これは主に高齢世帯がより多くの果物や野菜を購入する傾向にあることに起因しています。さらに、食品廃棄物に関連するライフサイクル温室効果ガス排出量は、60代で年間90.1kg-CO2eqが最大であり、20代以下では年間39.2kg-CO2eqが最小でした。また、2020年から2040年にかけて、高齢化と人口減少による将来の人口動態の変化により、食品廃棄物および関連排出量は減少すると予測されています。日本および同様の食生活パターンと人口動態を持つ他の国々が、新たな食生活体制の下で食品廃棄物と関連排出量を抑制し、関連する持続可能な開発目標を達成するためには、人口動態の変化に焦点を当てた具体的な対策が不可欠です。

アーバンファームとの関係

この研究は、高齢世帯ほど一人当たりの食品廃棄物、特に果物や野菜の廃棄量が多いことを示しています。市民参加型都市農園は、新鮮な地元産農産物を提供することで、食品廃棄物の削減に貢献できます。また、都市農園は、あらゆる年齢層の市民が食品管理や持続可能な消費について学ぶ場となり得ます。高齢者が都市農園に参加することは、食品の管理と価値への理解を深め、廃棄を減らすことにつながるでしょう。これは、食料源への直接的なつながりを提供し、生鮮食品の過剰購入を減らす可能性も秘めています。