フードフォレストにおけるリター分解——分解者サイズ区分とリター質の影響
The impact of decomposer size classes and litter quality on litter decomposition in food forests
Isabelle van der Zanden, Gelieke G.T. Steeghs, Lieke Moereels, G. F. Veen
Agroforestry Systems
Urban Farm DB の要約
恒常的な多層型食料生産システムとして注目を集めるフードフォレスト(食料の森)で、リター(落葉落枝)分解の力学を調べた研究である。品質が高いものから低いものへとハンノキ(Alnus glutinosa)、セイヨウハシバミ(Corylus avellana)、セイヨウグリ(Castanea sativa)のリターを用い、草地に造成されたフードフォレストと隣接する草地とで分解過程を比較した。目合いの異なるリターバッグを用いて、微生物・微小動物・中型動物・大型動物が短期的なリター質量減少に寄与する割合を評価し、主要な分解者群の個体数・バイオマスも測定した。分解者群集は土地利用タイプ間で異なり、フードフォレストではササラダニ類の個体数が多かった一方、ミミズの個体数・バイオマスとアーバスキュラー菌根菌のバイオマスは草地より少なかった。リター質量減少そのものは両システム間で差がほとんどなく、例外は全分解者群集がアクセス可能な条件下で高品質リターの質量減少が草地でより大きかった点である。最も質の低いセイヨウグリのリターの分解が最も遅く、その速度は目合いにも土地利用にも左右されなかった。全体として、高品質な落葉はフードフォレストより草地で速く分解される傾向があり、若いフードフォレストの分解者群集は難分解性リターの分解を促進していなかった。