データベース収録論文2013·Europe
欧州都市における土地被覆が土壌有機炭素ストックに与える影響
Land-cover effects on soil organic carbon stocks in a European city
Jill L. Edmondson, Zoe G. Davies, Sarah A. McCormack, Kevin J. Gaston, Jonathan R. Leake
The Science of The Total Environment
Urban Farm DB の要約
英国レスター市(面積73km²、緑地率56%)を対象に、土地被覆(草本・低木・樹木被覆)が土壌有機炭素(SOC)ストックに与える影響を分析した研究。表土のSOCを測定し、市域周辺の農地と比較した上で、都市全域におけるSOC分布を地図化した。緑地全体の平均SOCストック(深さ21cmまで)は9.9kg/m²であり、住宅庭園の樹木・低木下は他のすべての土地被覆より高く、中央値で13.5kg/m²(深さ21cmまで)に達し、住宅・非住宅緑地の他のいずれの土地被覆区分よりも3kg/m²以上、耕作地よりも5kg/m²高かった。非住宅緑地ではSOC濃度に土地被覆による有意差はなかったが、樹木下は牧草地・耕作地より高く、低木・草本下は耕作地よりのみ高かった。緑地管理の違いはSOCストックに影響するが、非住宅緑地では樹木によるストック増加はわずかである一方、住宅庭園では増加させうるとし、緑地の表土はかなりのSOC貯蔵量を保持しており、パティオや車道など人工被覆のさらなる拡大から保護する必要があると結論づけている。