データベース収録論文2017·United States (California)
カリフォルニア州セントラルバレーにおける地域支援型農業(CSA)のライフサイクル温室効果ガス評価
Life-cycle greenhouse gas assessment of Community Supported Agriculture in California's Central Valley
Libby Christensen, Ryan E. Galt, Alissa Kendall
Renewable Agriculture and Food Systems
Urban Farm DB の要約
カリフォルニア州サクラメントバレーのCSA(地域支援型農業)事業5件を対象に、事例研究の手法で温室効果ガス(GHG)排出量を検証した研究。各農場から投入資材・生産・流通に関するデータを収集し、受け取り拠点での農産物1kgあたりのCO2換算排出量として算出した。結果、総排出量には1kgあたり1.72〜6.69kg CO2eという大きなばらつきがあり、平均は3.94kg CO2eであった。最大の排出源は電力であり、平均して総排出量の70%以上を占めていた。生産地、面積、顧客、生産方法が類似しているように見える経営体間でも、総GHG排出量には大きなばらつきが見られた。生産・流通システムの複雑さゆえに、食システムを「地域産の方が良い」あるいはその逆といった単純な二項対立に還元することはできないとしている。一方で、電力使用量が少ない(または再生可能エネルギーを用いる)、かつ効率的に生産された堆肥を利用する地域型生産システムは、そうでない生産システムよりもGHG排出量が低いことが示された。