データベース収録論文2017·United States (California)
都市型菜園における捕食サービスの地域・景観要因
Local and landscape drivers of predation services in urban gardens
Stacy M. Philpott, Peter Bichier
Ecological Applications
Urban Farm DB の要約
米国カリフォルニア州中央海岸地域の都市型菜園19カ所を対象に、地域スケール(草本・樹木植生の豊富さと多様性、地表被覆)と景観スケール(景観の多様性と周辺の土地利用)の要因が捕食サービスに与える影響を調べた。温室で育てた植物に標的害虫(蛾の卵・幼虫、エンドウヒゲナガアブラムシ)を乗せ、開放区と捕食者排除用の袋がけ区に分けて設置した。開放区では餌生物の40〜90%が捕食される高い捕食率が確認された。捕食サービスは地域・景観要因によって変動したが、有意な予測因子は餌となる種によって異なった。卵とアブラムシの捕食率は菜園内の植生の複雑さが増すほど上昇した一方、幼虫の捕食率は植生の複雑さが増すほど低下した。菜園の面積が小さいほど捕食率は高く、これは小規模な菜園ほど捕食者の個体数が増える傾向によると考えられた。いくつかの地表被覆特性も捕食サービスに影響を与えた。農村部の農業景観で見られる傾向とは対照的に、アブラムシに対する捕食は景観の多様性が増すほど低下した。