データベース収録論文2019·Global
農業・食料に関する社会的連帯経済の新たな潮流
New Trends in the Social and Solidarity Economy Regarding Agriculture and Food
Antoine Perrin
Working paper/Working paper CIRIEC ...
Urban Farm DB の要約
食と生計をめぐり国際機関や各国政府が補助金や市場アクセス改善という大規模な解決策を通じた食料安全保障を求める一方、健康で持続可能な食へのアクセスという課題に取り組む小規模な取り組みが各地で生まれているとの認識のもと、農家の自助グループ、共同菜園、コミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャー、協同組合スーパーマーケットなど20の取り組みを対象に、その言説と実践を調査した研究。約500時間の現地調査と、プロジェクトの企画者・コーディネーター・モニター50名へのインタビューを行った。調査対象は、フランスの中規模都市ナンシーとインドの大都市アーメダバードという、社会的・経済的に大きく異なる2つの文脈から選ばれている。結果として、フランスとインドの間、また小規模農家・共同菜園・協同組合等の取り組み間に共通する2つの主要な傾向が示された。第一に、生産者と消費者の直接的なつながり、さらには自ら食べる食料を育てるという、局所化された短い食料流通経路を求める声が広く見られた。第二に、参加者たちは自らの取り組みを最近の革新的な潮流の一部とは位置づけず、むしろ食料の栽培・販売・調理をめぐる伝統的な方法への回帰として捉えていた。調査対象となった取り組み自体は、いずれも参加者数約200人程度の小規模なものであった。