データベース収録論文2012·Australia
つながりの力——持続可能なライフスタイルと場所感覚
The Power of Connection: Sustainable Lifestyles and Sense of Place
Zoey Rogers, Elizabeth Bragg
Ecopsychology
Urban Farm DB の要約
オーストラリア・メルボルンの住民を対象に、環境的に持続可能な暮らしを動機づける要因として「場所感覚」(sense of place)の役割を検討した。個人的な取り組み(省エネ・節水、ファーマーズマーケットでの購入)、グループでの取り組み(コミュニティガーデン、近隣での物の共有)、政治的な取り組み(ロビー活動や組織化)という3種類のサステナビリティ活動に従事する住民19人に詳細な聞き取り調査を行った。参加者はメルボルンという場所への場所感覚を語ったが、彼らを行動へと動機づけていたのは、自然や地球全体とのより広いつながりの感覚、人為的・文化的・政治的環境への意識、そして個人の健康・人間関係・コミュニティであり、メルボルン内の特定の地理的場所と必ずしも結びついたものではなかった。活動タイプ間で動機づけ要因にわずかな差はあったが、自然とのつながりは全グループに共通していた。都市環境では、場所感覚そのものが行動の動機というより、行動する場と共に行動する人々を提供する「促進要因」「補強要因」として働く可能性があるとしている。