データベース収録論文2017·Brazil
衛生と都市農業の接点――ブラジル・サンパウロにおける尿の収集と肥料としての利用
The sanitation and urban agriculture nexus: urine collection and application as fertilizer in São Paulo, Brazil
Mariana Cardoso Chrispim, William A. Tarpeh, Delhi Teresa Paiva Salinas, Marcelo Antunes Nolasco
Journal of Water Sanitation and Hygiene for Development
Urban Farm DB の要約
別途収集した尿は、栄養含量が高く低コストであり、都市の下水管理と周辺部農業を結びつけることから、有望な肥料候補とされる。無水便器から集めた尿をトウモロコシとレタスに施用し、施用量と頻度が生育と土壌パラメータに与える影響を検証した。トウモロコシ・レタスいずれの実験でも、尿の施用は対照区に比べて生育と葉の生産を有意に(p<0.05)増加させた。施用頻度を高めるほど、トウモロコシでは土壌の陽イオン交換容量が低下し、両作物とも土壌の窒素含量が上昇した。予備的な導入試算では、サンパウロ大学(USP)芸術科学人文学部キャンパスに無水便器を導入した場合、年間1,500立方メートル超の水節約と360立方メートルの尿産出が見込まれるとしている。これらの実験結果とモデル試算は、サンパウロにおける都市部での尿収集・輸送・施肥の拡大という文脈の中で議論されている。