学校菜園が校内での果物・野菜摂取に与える効果:米国4州の低所得小学校を対象としたランダム化比較試験
The effects of school gardens on fruit and vegetable consumption at school: A randomized controlled trial with low-income elementary schools in four U.S. states
Wells N., Myers B., Henderson C.
Preventive Medicine Reports (Elsevier)
Urban Farm DB の要約
アーカンソー・アイオワ・ニューヨーク・ワシントンの4州の低所得小学校46校を菜園導入群と待機対照群に無作為割付し、2年間にわたり校内での果物・野菜摂取の変化を検証した研究。介入群では果物と低脂肪野菜の摂取が対照群より増加し、学校菜園プログラムの効果を裏づけた。
主なポイント
- 1学校菜園の介入は、子どもの果物と低脂肪野菜の摂取量を増加させた。
- 2この研究は、米国4州の低所得小学校46校を対象とした2年間の無作為化比較対照試験であった。
- 3介入の忠実度(実施の堅牢性)が高いほど、食事摂取量への効果が強かった。
- 4特に、レッスンの忠実度(GIF-レッスン)は、食事摂取量の変化の強力な予測因子であった。
- 5介入には、各教室の菜園、栄養・植物科学・園芸に関するカリキュラム、土壌・食品安全に関するリソース、および実施ガイドが含まれていた。
抄録・収録テキスト
OpenAlexこの無作為化比較対照試験は、2年間にわたる学校菜園介入が子どもの学校での果物・野菜(FV)摂取に与える影響を検証した。米国4州の低所得小学校46校の子どもたち(n=2767)を、菜園と関連カリキュラムを受け取る介入群と待機対照群に無作為に割り付けた。介入には、各教室の菜園、栄養・植物科学・園芸に焦点を当てたカリキュラム、土壌汚染や食品安全に関するリソース、菜園の計画・維持・持続可能性に関する実施ガイドが含まれた。FV摂取量は、食事前後の昼食写真からデジタル食品画像分析を用いて測定された。介入群の子どもたちでは、果物と低脂肪野菜の摂取量が対照群よりも増加した。また、菜園介入の忠実度(GIF)が高いほど効果が強く、特にGIF-レッスンが食事摂取量の変化の強力な予測因子であった。学校菜園は子どもの学校でのFV摂取量を控えめに増加させることが示された。
アーバンファームとの関係
この研究は、学校菜園が子どもの食習慣を改善できることを示しており、市民が運営する都市農園にとって重要な意味を持ちます。都市農園は地域の学校と連携し、同様の菜園プログラムを実施することで、幼い頃からの健康的な食習慣を促進できます。また、「介入の忠実度」や「GIF-レッスン」の重要性は、成功にはよく構成された教育的要素が不可欠であることを示唆しており、都市農園は子どもから大人までを対象とした効果的な教育プログラムを設計する上で、この知見を参考にできます。さらに、この研究は、特に低所得地域において、新鮮な農産物へのアクセスと消費を増やすことで、都市農園が公衆衛生に貢献できる可能性を浮き彫りにしています。包括的な介入(菜園、カリキュラム、リソース、実施ガイド)は、持続的な影響を目指す都市農園の取り組みにとって、良いモデルとなるでしょう。