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都市農業は参加者の健康にどう寄与するか:東京の市民農園と体験農園の事例研究

How Does Urban Farming Benefit Participants' Health? A Case Study of Allotments and Experience Farms in Tokyo

Harada K., Hino K., Iida A., Yamazaki T., Usui H., Asami Y., Yokohari M.

International Journal of Environmental Research and Public Health (IJERPH), 18(2):542

Urban Farm DB の要約

東京の市民農園・体験農園の参加者783名と非参加者1254名を比較した横断研究。両タイプの都市農業への参加者は、非参加者に比べて自己評価による健康度および精神的健康が有意に良好であり、参加者間の交流が健康に寄与することを示した。

主なポイント

  • 1東京の市民農園および体験農園の参加者は、非参加者と比較して、自己評価による健康度と精神的健康が有意に良好であった。
  • 2身体活動の変化を調整した後、市民農園の参加者では健康度と精神的健康の有意な改善は見られなかった。
  • 3体験農園の参加者では、身体活動の変化を調整した後も、健康度と精神的健康の有意な改善が報告された。
  • 4体験農園における健康改善は、身体活動の増加だけでなく、参加者間の社会的交流によってもたらされることが示唆された。
  • 5健康増進の観点から、自治体運営の市民農園だけでなく、農家が運営する体験農園への公的支援が必要である。

抄録・収録テキスト

OpenAlex

世界で最も急速に高齢化が進む日本において、都市農業は健康活動のインフラとして注目を集めている。東京では、都市住民は主に市民農園と体験農園の2種類の農業プログラムに参加している。これら2つのプログラムは、参加者間の定期的な交流の有無によって区別される。本研究では、これら2種類の都市農業の参加者における自己申告による健康状態の変化の差を定量的に調査した。783名の都市農業参加者と1254名の非参加者に対する質問票調査から遡及的横断データを取得し、順序ロジスティック回帰を用いてデータを分析した。その結果、非参加者と比較して、両タイプの都市農業の参加者は、自己評価による健康度(SRH)および精神的健康(MH)が有意に改善したと報告した。身体活動(PA)の変化を調整した後、市民農園の参加者はSRHとMHの有意な改善を報告しなかったが、体験農園の参加者は有意な改善を報告した。これは、彼らの健康改善がPAの増加だけでなく、参加者間の社会的交流によっても引き起こされたことを示唆している。健康増進の観点から、自治体が運営する市民農園だけでなく、農家自身が運営する体験農園に対しても公的支援が必要である。

アーバンファームとの関係

この研究は、都市農業、特に社会的交流が活発な「体験農園」への参加が、自己評価による健康度と精神的健康を大幅に改善する可能性を示しています。これは単に身体活動だけでなく、他者とのつながりが重要な役割を果たすことを意味します。もしあなたが自身の健康増進を考えているなら、特にコミュニティや社会的交流を育む都市農園への参加を検討してみてください。また、これらの貴重な地域資源に対する公的支援の必要性も示唆しています。