緑化の実務者は「グリーン・ジェントリフィケーション」を懸念するが、多くはその対策を業務に組み込んでいない
Greening practitioners worry about green gentrification but many don't address it in their work
Lorien Nesbitt, Daniel L. Sax, Jessica Quinton, Leila M. Harris, Camilo Ordóñez Barona, Cecil Konijnendijk
Ecology and Society 28(4): art29
Urban Farm DB の要約
メトロバンクーバーとグレーター・トロントの都市緑化実務者51人を対象にしたオンライン調査。多くの回答者はグリーン・ジェントリフィケーションを「緑地の新設・改善が高所得の転入者を呼び込み地価を押し上げ、脆弱な住民の立ち退きにつながること」と定義した。緑化そのものをグリーン・ジェントリフィケーションの主因とみなす回答者が最も多く、他の構造的要因と緑化を副次的な要因として位置づける回答者は少数にとどまった。実務者は制度上の対応力不足・データや情報への限られたアクセス・政策や委任事項による制約・関与のためのツール不足など複数の障壁を挙げ、懸念があっても業務に反映しきれていない実態を示す。
主なポイント
- 1メトロバンクーバー・グレーター・トロントの緑化実務者51人へのオンライン調査
- 2グリーン・ジェントリフィケーションを「緑化による脆弱層の立ち退き」と定義する回答が多数
- 3緑化そのものを主因とみなす回答者が最多、他要因を重視する回答者は少数
- 4制度上の対応力・データアクセス・政策上の制約・関与ツールの不足が実務上の障壁
抄録・収録テキスト
AIによる要約都市が緑にまつわる格差の是正を試みる中で、「グリーン・ジェントリフィケーション」という課題が浮上している。実務者は都市緑化とそれに伴うジェントリフィケーションの中心にいるにもかかわらず、この現象に対する実務者の視点はこれまで探られていなかった。本研究は、メトロバンクーバーとグレーター・トロントの都市緑化実務者51人を対象としたオンライン調査でこの空白を埋める。回答者の多くは、グリーン・ジェントリフィケーションを「緑地の新設・改善が高所得の転入者を呼び込み、不動産価値を押し上げることによる脆弱な住民の立ち退き」と定義した。回答者は緑化そのものをグリーン・ジェントリフィケーションの主因とみなす傾向が最も強く、緑化を副次的な要因として位置づけ他の構造的要因を挙げる回答者は少数だった。
この文章は原著抄録ではなく、収録情報をもとにしたAI要約です。引用には原著を確認してください。
アーバンファームとの関係
都市農園を含む緑化事業一般が、資産価値の上昇を通じて既存住民の立ち退きを招きうるという、この特集が繰り返し扱ってきた論点を、実務者自身の証言から裏づける研究。「地価を上げる」ことは無条件の善ではないという立場の実証的な根拠になる。
この資料を出典にしているコラム
この資料は、以下の探究コラムで出典として使用されています。外部サイトを開く前に、参照先と記事との対応をこのページで確認できます。