研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
テーマ
批判的・否定的知見
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都市の公共空間における食料生産:モソロ市(RN)の広場の生産可能性のマッピング
2026Enaira Liany Bezerra dos Santos, Maria Betânia Ribeiro Torres, Rodrigo Guimarães de Carvalho, Mayra Alves Pinheiro · International Journal Semiarid · Brazil (Mossoró)
本研究は、ブラジル、リオグランデ・ド・ノルテ州モソロ市の公共広場における食料栽培の可能性を分析しました。研究者らは42の公共広場をマッピングし、衛星画像と現地訪問を通じて空き地を測定し、モデル菜園に基づいて生産可能性を予測しました。調査結果は、16の広場が菜園設置の可能性を持ち、合計4,898.00 m²の空き地、2,742.82 m²の耕作可能面積、年間31.93トンの食料生産能力があることを示しました。
食料主権・社会正義政策コミュニティ食のアパルトヘイト:ペンシルベニア州モノンガヒラ・バレーに見る人種化されたグローバル企業型食料体制のフラクタル的表れ
2026Justine Lindemann, Natalia Alvial, Theodore R. Alter · Agriculture and Human Values · United States
人種資本主義と新自由主義的企業型食料体制の研究枠組みに基づき、米国ペンシルベニア州モノンガヒラ・バレー(Mon Valley)の住民が「食のアパルトヘイト」——人種化された食料アクセスの構造——をどのように経験し語るか、また脱工業化・資本の撤退・構造的人種差別とどう交錯するかを検討した論文。モン・バレー内の3自治体での調査から、不公平な交通インフラ、生活の質の低下を伴う生活費の上昇、実効性のない政治的代表といった、人種資本主義の他の指標と交錯する複雑な食のアパルトヘイトの地理が明らかになった。住民はこうした不公平を、近隣の主に白人が住む自治体を優遇する、より広範な人種的経済的不公正の表れと解釈しており、地方政府への不信も、地域の要求に応えないどころか排他的政策を存続させていると認識されている。こうした状況の中、参加者は食料システムや都市農業の取り組みにとどまらない、コミュニティ主導の解決策を構想している。
公平性・立ち退き食料主権・社会正義政策国の政策から地域の現実へ——ブラジル・グルピ市における都市農業規制の提案、288の生産単位に対し具体的な条例なし
2026Jackson Borges de Carvalho, Murilo Couto Lacerda, Linia Dayana Lopes Machado, Rejaine Silva Guimarães · Contribuciones a las Ciencias Sociales · Brazil
ブラジル・トカンチンス州グルピ市の都市農業を対象に、市内に288の生産単位が存在するにもかかわらず、都市基本計画(プラノ・ディレトール)や市条例が都市農業を明示的に扱っていない現状と、市条例による規制の必要性を検討した文献調査研究。連邦・州・市の法令、学術研究、領域診断、Primoら(2014年)の実地調査を踏まえた結果、都市農業は社会環境的・食料的・地域的な意義を持つ一方、技術支援の不足、法的不安定性、制度的支援の乏しさという課題に直面していることが示された。
制度・ガバナンスの不全政策食料主権・社会正義コミュニティユニバーシティ・エリア・コミュニティで希望を耕す——ブラウンフィールドをヘルスフィールドへ転換する再開発戦略
2026E. Christian Wells, Sarah Combs · Practicing Anthropology · United States
過去の土壌・地下水汚染により再開発が困難な「ブラウンフィールド」が、米国では有色人種の低所得コミュニティに偏在し健康アウトカムの悪化と結びつきやすいことを背景に、住民参加型でレクリエーション公園・コミュニティガーデン・医療施設などの健康便益をもたらす「ヘルスフィールド」へ再開発する取り組みを扱った論文。地方自治体がヘルスフィールドを税収面での便益が乏しく維持管理費が高い投資対効果の低いものと見なしがちなため実現が難しいとしつつ、住宅供給を含む追加開発を誘発した大学・コミュニティ連携による再開発プロジェクトの経緯と成果を報告し、汚染地を安全に浄化・再利用する既存の土地再利用モデルを用いてその公衆衛生への貢献を評価している。
コミュニティ健康政策アリゾナ州テンピにおける都市農業の拡大——都市食料政策の萌芽期における参加型計画の事例
2026Esteve Gaelle Giraud, Elora Bevacqua, Madeline Mercer, Nicholas Benard, Priya Nayak, Tawsha Trahan, Kathleen Merrigan · Journal of Agriculture Food Systems and Community Development · United States
乾燥地で土地が限られ、隣接する4地区で食料不安と脆弱性が高いアリゾナ州テンピ市を対象に、都市農業を拡大するための初期段階の参加型行動研究(PAR)プロセスを記録した論文。研究者・市職員・地域団体からなる学際的チームが住民と協働し、都市農業の現状評価、地域の優先課題の特定、10項目の政策提言の共同策定を行った。プロセスには食料アクセスに関する86件の調査、マッピング、テンピと他都市6市の実務者への聞き取り、コミュニティワークショップが含まれた。住民は食料生産、教育、労働力育成、コミュニティ形成を支える都市農業スペースの必要性を強調した一方、資金の不足、ボランティアの不安定さ、既存資源に関する周知不足が主な障壁として挙げられた。水不足と土地への圧力があるにもかかわらず、都市農業は水利用に配慮し戦略的に配置されれば、市民的・環境的・社会的な課題に対応するレジリエンス・インフラとして機能しうるとしている。この事例は、正式な食料政策の枠組みが未整備な段階でも、信頼される仲介者に支えられた参加型計画がアジェンダを形成しうるという知見に、他都市が参加型食料計画を検討する際の示唆を加えるものとしている。
政策コミュニティ食料主権・社会正義ソーシャルムーブメント:食の不安に対する社会運動の始め方——初心者向け活動アウトラインガイド
2026Thomas Anthony Pacheco · Zenodo (CERN European Organization for Nuclear Research) · United States
本稿は、ロサンゼルス郡における食料不安とフードデザートを事例として、資源動員理論、フレーミング理論、法意識理論、集合行為フレーム、政治過程論などの社会学理論を、活動家や学生が自らのコミュニティで使える実践的な組織化戦略に翻訳した、査読論文ではない教育的・実践指向のガイドである。資金調達、ボランティア募集、不公正のフレーミング、政策立案者への働きかけ、コミュニティガーデンなどの介入の立ち上げ方といった具体的な手順を示している。
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健康な気候への権利と都市農業——ブラジルにおける生態・気候保護義務の法的分析
2026Marcelo Budal Cabral, Alysson Maia Fontenele · Revista JurisFIB · Brazil
ブラジルにおいて、都市の緑化と温室効果ガス削減・気候変動適応における都市農業の意義を検討した法学論文。文献研究および判例研究(米州人権裁判所の勧告的意見32/2025〈気候緊急事態〉、ブラジル連邦最高裁判所の基本権侵害異議申立て708号〈気候基金訴訟〉)を用いた解釈学的手法により、生態・気候保護義務と国の都市・周辺都市農業政策その他の規範文書との関係を検討した。結論として、複数の規範文書に加え米州人権裁判所と連邦最高裁の判例に後押しされ、生態・気候保護義務は健康な気候への権利の実現のために都市農業の実施・促進を義務づけると論じている。
気候変動政策食料主権・社会正義福祉再生可能燃料基準(RFS)プログラム
2026US Environmental Protection Agency (EPA) · US Environmental Protection Agency (EPA) · United States
EPAによる再生可能燃料基準(RFS)プログラムの説明ページ。2005年のエネルギー政策法で創設され、2007年のエネルギー独立・安全保障法により拡大された制度で、温室効果ガス排出削減と国内バイオ燃料部門の拡大、輸入石油依存の低減を目的とする。
政策気候変動経済SB54 プラスチック汚染防止・包装生産者責任法 常設規則
2026California Department of Resources Recycling and Recovery (CalRecycle) · CalRecycle · United States
カリフォルニア州SB54法に基づく使い捨てプラスチック包装・食品サービス用品の生産者責任規則のページ。2032年までに単一使用包装の100%リサイクル・堆肥化可能化、65%のリサイクル率達成、2023年比25%削減を目標とし、生産者は2027年から年間5億ドルの負担を求められる。
政策経済食品ロスカリフォルニアのEPRプログラム計画:生産者にとってのコスト・コンプライアンス・設計上の考慮事項
2026George Gigounas, Kristy Balsanek, Meaghan Colligan Hembree, Felicia Isaac, Jesse Medlong · DLA Piper · United States
DLA Piperによる解説記事。カリフォルニア州のSB54拡大生産者責任(EPR)プログラム計画は、2027〜2031年の5年間で93億〜172億ドルの費用を見込み、生産者への年次請求は2027年から始まる。プラスチック削減目標は2027年10%・2030年20%・2032年25%、リサイクル率目標は2028年30%・2030年40%・2032年65%と段階的に設定されている。
政策経済食品ロス市がコンポスト取り締まりを再開、アッパーウェストサイドの数字が示す参加状況
2026Scott Etkin · West Side Rag · United States
NYC衛生局は一時停止していたコンポスト取り締まりを2026年1月に再開した。アッパーウェストサイド(UWS)の捕捉率は2025年春時点で13.5%とマンハッタン平均・市全体(約10%)を上回り、月間回収量も2024年10月の129トンから2025年12月には318トン超に増加した。2026年2月10日までに414件の違反切符が発行された。
コンポスト政策有機資源循環コミュニティ一般廃棄物埋立地(MSWLF)
2026US Environmental Protection Agency · U.S. Environmental Protection Agency (EPA) · United States
米国では2009年時点で本土に約1,908カ所の一般廃棄物埋立地(MSWLF)があり、RCRA Subtitle Dのもと各州が管理していた。連邦基準(40 CFR 258)は立地制限・浸出水管理など複数の要件を定めている。
政策有機資源循環農業保護区(Agricultural Reserve)——田園の遺産を守る
2026Montgomery Planning (Maryland-National Capital Park and Planning Commission) · Montgomery Planning · United States
メリーランド州モンゴメリー郡が1980年に郡議会の決定で創設した「農業保護区(Agricultural Reserve)」の紹介ページ。郡土地の約3分の1にあたる93,000エーカーを対象に、専用ゾーニング(AR地区は1戸/25エーカーに制限)や開発権移転(TDR)制度、Building Lot Termination(BLT)プログラムなどの手法を組み合わせて農地の細分化を防ぎ、500以上の農場を維持している。
政策都市農村連携近郊農業経済農地保護(ゴール3/専用農業利用ゾーニング)
2026Oregon Department of Land Conservation and Development (DLCD) · State of Oregon, Department of Land Conservation and Development · United States
オレゴン州の農地保護制度を説明する州公式ページ。州法(Senate Bill 100)に基づくStatewide Planning Goal 3が農業生産可能な土壌等を基準に農地を定義し、全36郡がExclusive Farm Use(EFU)ゾーニングを採用。EFU地区の最小区画は農地で通常80エーカー、牧草地で160エーカーとされる。2015年時点で州の農地は1,630万エーカー(州土の26%超)、農業経済規模は57億ドルで州経済の約11%、32万6千人超の雇用を生んでいる。
政策都市農村連携近郊農業経済保存されたガーデン(近隣ガーデン・トラスト)
2026Neighborhood Gardens Trust · Neighborhood Gardens Trust (NGT) · United States
フィラデルフィアの非営利団体Neighborhood Gardens Trust(NGT)は、コミュニティガーデンの土地保有を恒久化する土地信託。これまでに53のコミュニティガーデンを保存し、2027年までに80か所の保護を目標としている。保存されたガーデンは1軒分の宅地から最大3.7エーカーまで規模は様々で、食料生産用・花壇・集いの場など用途も多様。NGTは賠償責任保険・固定資産税・資本改善(Pennsylvania Horticultural Societyの支援を受け)を継続的に負担し、日常の管理は地元ガーデナーが担う。
コミュニティ政策都市農村連携屋上緑化によるヒートアイランド低減
2026U.S. Environmental Protection Agency (EPA) · U.S. Environmental Protection Agency (EPA) · United States
米国EPAの解説ページは、屋上緑化が従来型屋根より表面温度で最大56°F、周辺気温で最大20°F、室内気温で27°F低くなり得ること、冷房負荷を最大70%削減し、雨水流出を60〜100%削減できることを示す。2013〜2019年に業界が5〜15%成長し、2019年には763件・延床310万平方フィート超のプロジェクトが施工された。
気候変動政策経済雨を吸収する:グリーンルーフ
2026United States Environmental Protection Agency · US Environmental Protection Agency (EPA) · United States
EPAのSoak Up the Rainページは、グリーンルーフが不透水な屋根表面から流出する雨水量を大幅に減らせるほか、建物のエネルギー使用量・騒音を抑え、通常の屋根より耐久性・寿命を高めうると説明する。導入にあたっては、飽和状態でのグリーンルーフ資材の荷重を構造が支えられる必要があると明記している。
気候変動政策生物多様性サウス・セントラル・ファーム
2026· Wikipedia · United States
英語版Wikipedia「South Central Farm」によれば、ロサンゼルスのSouth Central Farmは1994年から2006年まで運営された14エーカー(5.7ha)の都市農園で、当時最大級の都市農地の一つとされ、近隣コミュニティの中所得世帯約350世帯が利用していた。2006年6月13日にロサンゼルス郡保安官事務所が立ち退きを執行し40人以上の抗議者が逮捕され、同年7月5日には抗議の中で農地の重機解体が始まった。
コミュニティ食料主権・社会正義都市農村連携政策その影響:栄養塩汚染
2026U.S. Environmental Protection Agency (EPA) · U.S. Environmental Protection Agency (EPA) · United States
米国EPAの公式ページ「栄養塩汚染の影響」。大気・水中への窒素とリンの過剰流入が藻類ブルームを引き起こし、水質悪化と溶存酸素の減少をもたらすと説明する。シアノバクテリア(藍藻)が毒素を放出し、接触・飲用・汚染魚介類の摂取を通じて人や動物が病気になり得ること、飲料水中の硝酸塩が乳幼児に危険であること、大気中の過剰窒素がアンモニアやオゾンの生成につながることが述べられている。このページ自体には被害額やデッドゾーン面積などの具体的な数値統計は記載されていない。
政策健康生物多様性孤独なボウリング
2026· Wikipedia · United States
ロバート・パットナムが2000年に出版した『孤独なボウリング』を扱うWikipedia記事。米国における対面での社会的交流のあらゆる形態の減少を論じ、投票率・公開集会への参加・委員会活動の低下、既存の市民団体における会員数・ボランティア数の集計上の減少を示す。ボウリングをする人自体は過去20年で増えたにもかかわらずリーグでボウリングをする人は減ったという例を挙げる。1965年以降の市民参加低下の要因として、テレビ等の電子娯楽25%・世代交代50%・仕事と共働き家庭の圧力10%・郊外化と通勤10%・説明不可能15〜20%という内訳を推定している。
コミュニティ福祉政策グリーンサム(GreenThumb)について
2026NYC Parks (New York City Department of Parks & Recreation) · NYC Parks · United States
NYC Parksが運営するGreenThumbプログラムの紹介ページ。1978年に設立され、全米最大の都市園芸プログラムとして550以上のコミュニティガーデンと数千人のボランティア園芸家を支援していると説明する。1970年代の財政危機で放棄された空き地を住民が再生した経緯を持ち、コミュニティエンゲージメント・オペレーション・企画プログラムの3チーム体制で無償資材提供や技術支援、教育ワークショップを行っている。
コミュニティ政策福祉リズ・クリスティ・ガーデン
2026· Wikipedia · United States
ニューヨーク市初かつ最古のコミュニティガーデンとされるリズ・クリスティ・ガーデンについてのWikipedia記事。1973年にリズ・クリスティが結成したグリーン・ゲリラズが市に月1ドルでの空き地利用を働きかけ、1974年に正式に造成された経緯を記す。マンハッタンのバワリーとヒューストン・ストリートの角に位置し、現在は約20名のボランティア園芸家が管理する。1985年にクリスティの死を悼み改名され、2002年に法的保護対象のコミュニティガーデンとなり、2013年にはバワリー歴史地区の一部として国家歴史登録財に含まれた。
コミュニティ都市農村連携政策アメリカ合衆国のコミュニティガーデン
2026· Wikipedia · United States
米国のコミュニティガーデンの歴史と現状をまとめたWikipedia記事。最古級の事例として1700年代初頭に北カロライナ州ベサバラでモラヴィア兄弟団が開いた菜園、1890年代デトロイトの市営「ピングリーのジャガイモ畑」、第一次・第二次大戦のビクトリー・ガーデン、1978年設立の全米コミュニティガーデニング協会(ACGA)などの経緯を紹介する。現状ではニューヨーク州で3,000カ所超、ニューヨーク市の市有地だけで550カ所超(ほか学校菜園745カ所等)、デトロイトで約1,400カ所、シカゴで800カ所超、ボストンで約180カ所、シアトルのP-Patchプログラムで68カ所・1,900区画・計23エーカーなど具体的な件数が挙げられている。
コミュニティ都市農村連携食育政策ブラウンフィールドと土地再生
2026U.S. Environmental Protection Agency (EPA) · U.S. Environmental Protection Agency (EPA) · United States
米国EPAのブラウンフィールド(汚染跡地)再生プログラムのページ。汚染地の評価・清掃・再利用への補助金や技術支援を提供し、2026年6月時点で2.7億ドル規模のブラウンフィールド補助金、インフラ投資・雇用法による15億ドルの投資などを紹介している。都市農業への直接の言及はない。
政策経済コミュニティ都市農村連携コンポスト化(堆肥化) | 米国環境保護庁(EPA)
2026U.S. Environmental Protection Agency (EPA) · U.S. Environmental Protection Agency (EPA) · United States
米国EPAによる堆肥化の解説ページ。埋立地のメタン排出のうち食品廃棄物が58%を占め、食品は自治体固形廃棄物の24.1%を占めると説明する。2019年に米国で発生した食品廃棄物6,620万トンのうち堆肥化されたのはわずか5%にとどまる。堆肥は土壌の有機物と微生物多様性を高め、化学肥料・農薬への依存を減らし、多くの場合発生地の近くで処理されるため地域経済にも寄与するとしている。
コンポスト有機資源循環政策気候変動