分かち合い
収穫・余剰・手間を分かち合う
採れた野菜のおすそ分けや、余剰の寄付・フードバンクへの提供など、農園は『分かち合い』の文化を育てます。食品ロスの削減にもつながります。
191 件の関連事例
この効果が表れている事例
Pパッチ(シアトル市民農園)
USSeattle, United States
1970年代に始まったシアトル市の公営コミュニティ菜園制度「Pパッチ」。市内各地で市民が有機的に野菜を育て、各園の「Giving Garden」で育てた作物をフードバンクに寄付する仕組みが根づいている。
seattle.gov+1
こども食堂と連携した地域における食育の推進(農林水産省)
JPNationwide, Japan
農林水産省がまとめた、こども食堂と地域・農園が連携して進める食育の事例集に基づく取り組み。各地の食堂が畑や収穫体験、地元農家と結びつき、子どもが栽培・収穫・調理・共食を一体で体験する。食の循環や地産地消、食品ロス削減を子どもの居場所づくりと結びつけている。
maff.go.jp+1
サハヴァルダン/プネの都市コミュニティ農園
INPune, India
2019年に結成されたプネのコミュニティ農業グループで、土地のない人々が共同で有機栽培できる場をつくる。約800人のメンバーが区画と知識を分かち合い、家庭のキッチン廃棄物を堆肥に変える。
india.mongabay.com+1
シティ・ファームズ(エドモントン市営菜園事業)
CAEdmonton, Canada
エドモントン市が2020年に市有地約5エーカーを転用して始めた市営菜園事業で、収穫物(累計25万ポンド超)をフードバンクに寄付していた。市議会の2024年秋補正予算で廃止が決まった。
globalnews.ca+1
コモンルーツ・アーバンファーム(ハリファックス)
CAHalifax, Canada
2012年にダウンタウン・ハリファックスの病院跡地を暫定利用して始まったコミュニティ菜園・生産緑地。約240区画を擁し、市民が食を育てつつ交流する場となっている。
commonrootsurbanfarm.ca+1
アンクロワヤーブル・コメスティーブル・リヨン(インクレディブル・エディブル)
FRLyon, France
2008年に英トッドモーデンで始まった国際運動『インクレディブル・エディブル』のリヨン支部で、2011年から活動。ボランティアが街路や広場の共有プランターに野菜やハーブを植え、誰もが自由に収穫できる『セルフサービスの街なか菜園』を目指す。パーマカルチャーの原則で日照や水場を考慮して設置される。
lyon.lesincroyablescomestibles.fr+1
裏づけとなる研究
落穂拾い(グリーニング)プログラムと余剰農産物の食料救済団体への寄付に対する農家の態度と認識
米国カンザスシティ都市圏で、落穂拾い(グリーニング)に参加した農家12名と未参加の農家16名に聞き取りを行い、余剰農産物をフードバンクなど食料救済団体へ寄付する動機と障壁を分析した研究。参加者は寄付の手軽さと税制優遇を利点として挙げ、未参加者は安全性や責任の懸念を課題とした。都市・近郊農地の余剰を地域の食料支援に回すフードレスキューの設計に示唆を与える。
Harvey S., Mount P., Valentine H. ほか · 2022 · Journal of Agriculture, Food Systems, and Community Development, 11(4):233-247
COVID-19が米国中部フロリダのコミュニティガーデンに与えた影響:食料安全保障と地域のウェルビーイングへの示唆
米国フロリダ州中部13郡で特定した79のコミュニティガーデンのうち45園(回答率57%)の運営者に、2021年7〜12月にオンライン調査を行った研究。パンデミックの影響は一様ではなく、31%は運営に大きな変化がなかったと答え、11%は会員が増えたと答えた一方、40%は否定的な影響を報告し、公立学校に付属する菜園は休園を命じられた。13%はボランティアの減少・参加の縮小を具体的に挙げている。運営者の27%は地域の食料不安の増加を認識し、20%は生産を強化してフードバンクと連携した。運営者の主観的な回答のみに依拠し、収穫量や寄付量を実測していないこと、個々の利用者や配給団体には調査していないこと、供給網の混乱に関する経年データがないことを限界として明記している。
William D. Schanbacher, James C. Cavendish · 2023 · Frontiers in Public Health
地域食品があなたのコミュニティを支える
本稿は、図書館に地域支援型農業(CSA)または農産物シェアの受け取り場所を設けることが、地域食品運動を支援し、農場から食卓までの食品移動距離を短縮し、健康的な食生活を促進し、地域との交流を深める方法であると提案している。追加の利点として、地元のフードパントリーへの大量の新鮮な農産物の寄付が挙げられる。CSAは、会員が労働または金銭的支援を提供し、その見返りに農場が生産する食品の一部を受け取る関係を伴う。
Catherine Wong, Kathryn Geoffrion Scannell · 2019 · University of New Hampshire Scholars Repository (University of New Hampshire at Manchester)
土地との関係の中で育む:Root and Regenerate Urban Farmsの体験学習
本考察論文は、カナダのカルガリーにおける生産型都市農場の栽培プロセスを、カルガリー大学、Root and Regenerate Urban Farms、およびYoung Agrariansの協力のもと記録した。2021年5月から9月までの1回の栽培期間に、合計0.26エーカーの9つの都市空間から約7,000ポンド(3,175kg)の48種類の野菜が収穫された。生産物は株主、市場顧客、シェフ、協同組合に配布され、765ポンド(347kg)が食料安全保障の取り組みに寄付された。本論文は、小規模集約型農業の手法と都市の土地共有戦略の利点と限界について論じている。
Chelsea Rozanski, Michael C. Gavin · 2023 · Journal of Agriculture Food Systems and Community Development