ランド・オブ・ドリームス 都市農園・文化センター(カナダ・カルガリー)
Calgary, Canada · 運営: Calgary Catholic Immigration Society(CCIS)/Land of Dreams Urban Farm & Cultural Centre
概要
カルガリー南東部の公有地30エーカーにひらかれた都市農園。もとは工事用地だった。移民支援団体CCISが運営し、カナダに来たばかりの人たちが南部アルバータの気候で食べものを育てる術を学ぶ場になっている。ブラックフット族の長老ハーマン・メニー・ガンズの導きのもと、条約7号の土地であることを踏まえた学びを組み込む。土づくり、生物多様性、堆肥、養蜂と送粉者の世話を柱に据える。
市民の参加
200人を超える移民・難民とその家族が畑に入り、栽培を学び、文化を持ち寄って集まる。先住民の長老や地域の担い手による文化の教え・儀礼・シェアリングサークル・土地に根ざした学びの場も設けている。18〜30歳を対象とした農の見習い制度もある。
運営・収益モデル
移民支援団体のCCISが公有地を使って運営する非営利の都市農園。寄付・助成で支えられ、増えた資金で先住民プログラム担当の常勤職を置いた。
成果・社会的インパクト
食料の確保だけでなく、移民が自分の祖先の農のやり方と先住民の土地との関わりを重ねて考える場になっている。移民支援と先住民との和解を同じ畑の上で進めている点が、この農園を都市農の事例としても際立たせる。
土地・運営形態
作物
- 野菜
- ハーブ
- 各国の食文化に根ざした作物
- はちみつ
規模
公有地30エーカー(約12ヘクタール)。もとは工事用地
メディア掲載(1)
出典(2)
関連する事例
ブラッククリーク・コミュニティファーム(トロント)
CAToronto, Canada
トロントで最も脆弱とされるジェーン・フィンチ地区にある約8エーカーの都市農場で、食の正義・教育・持続可能性を掲げる。2013年にエバーデールとTRCAが創設パートナーとなって発足した。
blackcreekfarm.ca+1
マッド・アイランド・コミュニティガーデン(ダブリン)
IEDublin, Ireland
ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』にも登場する旧「マッド・アイランド」地区の名を継ぐ、ダブリン都心の共同菜園。市が撤去費用を負担し続けていた荒廃地を住民が緑の交流拠点に変えた事例で、区画を持たない完全共同耕作と収穫の共有を特徴とする。市内コミュニティガーデンの代表例として複数の賞を受けている。
mudisland.ie+1
パリの共同菜園「マン・ヴェルト」
FRParis, France
パリ市が2003年に始めた「マン・ヴェルト(緑の手)」憲章に基づく共同菜園の仕組み。市民団体が空き地などを借りて運営し、一般開放・イベント・堆肥づくり・有機栽培を約束することで、都市に社会的つながりと緑を広げる。
paris.fr+1
Pパッチ(シアトル市民農園)
USSeattle, United States
1970年代に始まったシアトル市の公営コミュニティ菜園制度「Pパッチ」。市内各地で市民が有機的に野菜を育て、各園の「Giving Garden」で育てた作物をフードバンクに寄付する仕組みが根づいている。
seattle.gov+3