バシュタリシュテ(ベオグラード・スランツィのガーデンコミュニティ)
Belgrade (Slanci), Serbia · 運営: Baštalište(2つの市民団体が立ち上げたガーデンコミュニティ)
概要
ベオグラードで初めて「組織された」ガーデンコミュニティ。2つの非政府組織が立ち上げ、市中心部から約9kmのスランツィ村にある私有地で、有機栽培の原則にもとづき区画を分けて共同で耕している。ベオグラードにはもともと、他人の土地を無断で30年以上使い続けているような非公式の菜園が市域で100ha以上あり(2012年時点で約125haという推計もある)、バシュタリシュテはそれを「公募・区画割り・共通ルール」のある形に置き換えた最初の試みにあたる。開始年は資料により2012年とも2013年ともされる。
市民の参加
毎シーズンのはじめに公募をかけ、応募者に1区画ずつ割り当てる。希望者が定員を超えるためウェイティングリストがある。会員には区画のほかに、道具・水・かん水設備・種と苗が用意される。会員は30〜50代の有職者が中心で、参加の動機は「健康」と「人とのつながり」が上位に挙がり、家計の足しにするという経済的な動機はあまり語られない。
運営・収益モデル
会員制。市有地ではなく私有地を借りて運営しているため、行政の補助を前提にしない自前の運営。収穫物は自家消費が基本で販売は行わない。
成果・社会的インパクト
「都市の非公式な菜園を、追い出さずに制度のある共同菜園へ移す」道筋を示した事例。参加者調査では、収入の足しよりも健康と交流が参加理由の上位に来ており、旧社会主義圏の都市で共同菜園が果たす役割が生計から社会関係に移りつつあることを示している。一方で公有地ではなく私有地の借地に依存しているため、土地の安定性は市の制度に支えられた菜園より弱い。
土地・運営形態
作物
- 野菜全般(有機栽培)
規模
1区画は約40㎡。市中心部から約9km(車で20分ほど)のスランツィ村の私有地を借りている
メディア掲載(1)
この事例を取り上げたWeb記事・取材などです。
出典(1)
本データは下記の公開情報・公式サイト・研究をもとに整理しています。
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