ラカ・ウタ有機菜園(ボリビア・ラパス、コタウマ地区)
La Paz, Bolivia · 運営: Fundación Alternativas(住民40世帯とともに運営)
概要
ラパス市コタウマ地区にある、ボリビア初とされる住民運営の都市菜園。標高3,600メートル、傾斜のきつい土地という条件で、40世帯が有機栽培に取り組んできた。菜園は食料を得る場であると同時に学びの場でもあり、生態遊歩道(sendero ecológico)を備えて食料安全保障を伝える役割も持つ。運営を担うフンダシオン・アルテルナティバスは、ここを拠点に一般向けの都市農業講座を開いている。ボリビアのDB収録事例はこれまでエル・アルトの太陽熱温室(カルパ・ソラール)が中心だったが、本件は標高の高い斜面という別の条件での共同菜園にあたる。
市民の参加
40世帯が共同で有機野菜を育てる、ボリビアで最初の「住民による都市菜園(huerto urbano vecinal)」とされる。標高3,600メートルの傾いた土地で6年続き、住民自身が食べる野菜を自分たちでまかなえることを示した。フンダシオン・アルテルナティバスが、この菜園を会場に都市農業の理論と実践を教える講座を開いており、最初の菜園を始めるのに必要なことを一通り学べる。
運営・収益モデル
NGOのフンダシオン・アルテルナティバスが住民組織とともに運営する。同財団は、ボリビアで初となる自治体レベルの食料安全保障条例(Ley Municipal de Seguridad Alimentaria 105/2014)の制定を後押しした団体でもあり、菜園の運営と制度づくりが地続きになっている。
成果・社会的インパクト
6年を経て、40世帯が自分たちで野菜を消費できることを実証した。一般向け講座の会場として、菜園づくりの入り口を市内の他の住民にも開いている。
土地・運営形態
作物
- 有機野菜
規模
標高3,600メートルの急斜面の土地。面積は出典に記載がない。
メディア掲載(2)
出典(1)
本データは下記の公開情報・公式サイト・研究をもとに整理しています。
関連する事例
エル・アルト 都市農業(太陽熱温室カルパ・ソラール)
BOEl Alto, Bolivia
標高約4,000mのエル・アルトで1984年に始まった都市・周縁部農業。FAOの支援による太陽熱温室を活用し、女性主導の家庭菜園で高地の食料安全保障を高める。
fao.org+1
セレス コミュニティ環境公園
AUMelbourne, Australia
1982年設立、メルボルン近郊の元埋立地を再生した10エーカーの環境公園・都市農場。環境教育と都市農業、社会的企業を組み合わせた持続可能性の拠点。
ceres.org.au+1
シェア畑(アグリメディア)
JPTokyo, Japan
アグリメディアが運営する全国最大級のサポート付き貸し農園「シェア畑」。初心者でも手ぶらで通える仕組みで都市住民に野菜づくりの機会を提供し、遊休農地の活用にもつなげている。
agrimedia.jp+1
緑と農の体験塾(練馬区農業体験農園)
JPTokyo, Japan
1996年に練馬区南大泉で誕生した全国初の「農業体験農園」。農家が園主となって指導する仕組みで、貸し農園とは異なり質の高い栽培体験と都市農地の保全を両立させ、全国に広がるモデルとなった。
city.nerima.tokyo.jp+4