インターナショナル・ガーデン ゲッティンゲン(異文化間菜園)
Göttingen, Germany · 運営: Internationale Gärten e.V. Göttingen(1998年設立の登録社団)
概要
1996年にドイツ・ゲッティンゲンのガイスマー地区で、移住してきた非ドイツ系の家族たちが始めた菜園。1998年に「Internationale Gärten e.V. Göttingen」として社団化された。異文化間学習・国際理解・社会統合という考え方を、共に土を耕して野菜を育てる場に落とし込んだ点が特徴で、ドイツ語圏で「インターカルチュレル・ゲルテン(異文化間菜園)」と呼ばれる形式の出発点になった。
市民の参加
各世帯が野菜を育てる個人区画と、催しや子どもの活動に使う共同スペースを併せ持つ構成。ドイツに移り住んだ非ドイツ系の家族が中心となって始め、移民・難民と地元住民が同じ場所で耕しながら関わる形をとる。
運営・収益モデル
登録社団(e.V.)による非営利運営。ミュンヘンのシュティフトゥング・インタークルトゥーア(Stiftung Interkultur)が、各地の異文化間菜園に対してネットワーキング、相談、立ち上げ支援、資金調達の助言を提供している。
成果・社会的インパクト
この形式はドイツ国内に広がり、2025年時点で400を超える異文化間菜園のプロジェクトが存在し、さらに準備中のものがあるとされる。国外にもイタリア(2010年からボルツァーノ)、スイス(チューリヒ近郊・ベルン・バーゼル)、オーストリアへ波及した。ゲッティンゲンの3菜園では25か国から約70世帯が耕している。一方で、参加した移民・難民の就労や社会的孤立にどう作用したかを示す測定結果は参照した資料にはなく、「ほとんど新しい社会運動」と評される広がりの実態と、個々の参加者にとっての効果は区別して見る必要がある。運営面ではシュティフトゥング・インタークルトゥーアによる支援に支えられており、各菜園が単独で自立しているわけではない。
土地・運営形態
作物
- vegetables
- herbs
規模
11,000 m² — ゲッティンゲンの3か所の菜園を合わせて約11,000平方メートル。25か国出身の約70世帯が参加。
メディア掲載(1)
この事例を取り上げたWeb記事・取材などです。
関連する事例
ヒンメルベート(ベルリン・ヴェディングのコミュニティガーデン)
DEBerlin, Germany
ベルリン・ヴェディング地区の代表的なコミュニティガーデン。サッカー教育施設の建設に伴い旧地からの移転を迫られたが、市民の運動を経て2021年末にガルテン通りの恒久的な用地へ移転した。菜園・カフェ・教育プログラムを一体で運営し、都市の緑と社会的包摂の拠点となっている。
himmelbeet.de+4
マウアーガルテン ベルリン
DEBerlin, Germany
ベルリン内の50以上の畝で運営される多文化コミュニティガーデン。さまざまな文化背景を持つ地域住民が参加。異文化交流と地域活動の場として機能
cityfarmer.info
アバリミ・ベゼカヤ(ケープタウン)
ZACape Town, South Africa
1982年設立、ケープタウンのタウンシップで小規模な市民農業を支援するNPO。「家の農民」を意味する名のとおり、貧困地域の住民が有機菜園で野菜を育てられるよう研修と資材を提供し、食料保障と生計を支える。
abalimibezekhaya.org.za+4
Pパッチ(シアトル市民農園)
USSeattle, United States
1970年代に始まったシアトル市の公営コミュニティ菜園制度「Pパッチ」。市内各地で市民が有機的に野菜を育て、各園の「Giving Garden」で育てた作物をフードバンクに寄付する仕組みが根づいている。
seattle.gov+3