レイキャビク市の貸し菜園(matjurtagarðar/アイスランド)
Reykjavík, Iceland · 運営: レイキャビク市(Reykjavíkurborg)
概要
レイキャビク市が市民に約600区画を年極めで貸し出す菜園制度。ヴェストゥルバイル、フォスヴォーグル、ロイガルダールル、アゥルバイル、グラファルヴォーグル、キャラルネス、メザルホルトの市内7か所と、モースフェルスバイルのスカンマダールに区画地がある。夏が短く冷涼な気候のため、育てるのはジャガイモ・キャベツ類・カブが中心。
市民の参加
市民が年ごとに応募して区画を借り、自分で野菜を育てる。区画の利用は5月1日から始まり、天候がよければ前倒しできる。全区画地に水道があるが、道具・苗・タネは各自で用意する。レイキャビク植物園では苗づくりや道具の手入れを扱う無料講習を開く。
運営・収益モデル
市有地の有料貸し出し。2026年の使用料はスカンマダールの約100㎡区画が7,760クローナ、標準区画が6,420クローナ、8㎡のレイズドベッドが5,180クローナ。2025年はそれぞれ7,500・6,200・5,000クローナだった。収穫は借り手の自家消費。
成果・社会的インパクト
約600区画が毎年貸し出され、住民が自分で野菜を育てる場になっている。応募は毎年3月15日に開き、2026年夏の分は受付を終えた。参加者数や収穫量の統計は公表されていない。
土地・運営形態
市有地を年ごとの有料貸し出しで市民に配分する。
作物
- ジャガイモ
- キャベツ類
- カブ
規模
市が貸し出す区画は約600。うち約200区画は隣接するモースフェルスバイルのスカンマダールにあり1区画約100㎡、市内の標準区画は約20㎡、レイズドベッドの小区画は8㎡。開設年は公表されていない
出典(2)
関連する事例
セリャガルズル(Seljagarður)— レイキャビク・セリャ地区の住民運営アーバンファーム
ISReykjavík (Seljahverfi, Jaðarsel), Iceland
レイキャビク市セリャ地区ヤザルセルにある住民運営のアーバンファーム。2014年に地区の住民とボランティアが、市が運営していた学校菜園の跡地を引き継いで設立した。屋外の貸し区画(20㎡以上)に加えて温室内の区画も長期で借りられる、市内で唯一の場所とされる。有機・持続可能・健康をうたい、栽培だけでなく地域のつながりづくりを目的に、定期的な催し・学習日・夏の終わりの収穫マーケットを開いている。
seljagardur.is+2
シェア畑(アグリメディア)
JPTokyo, Japan
アグリメディアが運営する全国最大級のサポート付き貸し農園「シェア畑」。初心者でも手ぶらで通える仕組みで都市住民に野菜づくりの機会を提供し、遊休農地の活用にもつなげている。
agrimedia.jp+1
緑と農の体験塾(練馬区農業体験農園)
JPTokyo, Japan
1996年に練馬区南大泉で誕生した全国初の「農業体験農園」。農家が園主となって指導する仕組みで、貸し農園とは異なり質の高い栽培体験と都市農地の保全を両立させ、全国に広がるモデルとなった。
city.nerima.tokyo.jp+4
シティ・ブロッサムズ(こども主導の地域庭園・ワシントンDC)
USWashington, DC, United States
ワシントンDC出身の二人が2008年に設立した非営利団体で、安全な緑地が乏しい黒人・ラテン系・移民が多い地域で、未利用地を「こども主導の庭」に変える事例。2〜19歳が栽培や調理、青少年協同組合での産品販売を通じて食育とコミュニティづくりを学ぶ。DCと全国で100以上のプロジェクトを展開してきた。
cityblossoms.org+1