ANERA 屋上菜園(ナハル・エル・バーレド難民キャンプ)
Tripoli / Nahr el-Bared, Lebanon · 運営: ANERA (American Near East Refugee Aid)
概要
2007年の戦闘で壊滅し再建されたパレスチナ難民キャンプで、再利用容器を使った低コストの屋上菜園を住民に広めるANERAのプロジェクト。62歳のオム・マヘルら住民が屋上で野菜・ハーブ・果樹を育て、食料安全保障と暮らしの再建につなげている。
市民の参加
戦闘で破壊され再建されたナハル・エル・バーレド難民キャンプで、住民(多くは女性)が屋上で野菜・ハーブ・果樹を育てる。2012年11月、都市・屋上農業の専門家による研修に42人が参加。古いプラスチック樽やバケツ、タイヤを彩色した再利用容器を石ブロックの上に並べて栽培する。
運営・収益モデル
国際NGO(ANERA)による支援事業。希望する各家族に苗・樹木・花・種・肥料・土・容器が提供され、住民が自宅屋上で栽培。収穫は家庭の食料と食料安全保障に充てられる。
成果・社会的インパクト
再建された難民キャンプの家族、とりわけ女性に新鮮な食料と自立の機会をもたらし、食料安全保障と生活の質を向上させた。近隣のエイン・エル・ヒルウェ難民キャンプでも女性の生計向上への寄与が研究で確認されている。
土地・運営形態
住民が自宅(再建された住居)の屋上を利用。資材は支援事業として無償提供される。
作物
- vegetables
- herbs
- fruit-trees
規模
Workshop in Nov 2012 trained 42 participants in rooftop agriculture; families equipped to garden on their rebuilt rooftops using recycled containers
出典(3)
本データは下記の公開情報・公式サイト・研究をもとに整理しています。
関連する事例
UNRWA 屋上菜園プログラム(ヨルダン川西岸の難民キャンプ)
PSDheisheh / Bethlehem, Palestine
農地へのアクセスが乏しく、西岸の難民の約4割が食料不安にあるなか、住居の屋上を活用して家族が野菜を育てる屋上菜園プログラム。ディシェ難民キャンプの約11家族から始まり、援助依存の軽減と自立を目指して西岸の他キャンプへの拡大が構想されている。
unrwa.org+1
メキシコシティ屋上農業助成金プログラム
MXMexico City, Mexico
2007年以来、メキシコシティ市政府が3,000人以上の市民に屋上農業を推進するための助成金を給付。簡易温室で栽培。ミラバレ・コミュニティ・アセンブリなどが環境教育や農業技術研修を提供。
foodtank.com
シティ・ブロッサムズ(こども主導の地域庭園・ワシントンDC)
USWashington, DC, United States
ワシントンDC出身の二人が2008年に設立した非営利団体で、安全な緑地が乏しい黒人・ラテン系・移民が多い地域で、未利用地を「こども主導の庭」に変える事例。2〜19歳が栽培や調理、青少年協同組合での産品販売を通じて食育とコミュニティづくりを学ぶ。DCと全国で100以上のプロジェクトを展開してきた。
cityblossoms.org+1
ロン・フィンリー/LAグリーン・グラウンズ(ゲリラ・ガーデニング)
USLos Angeles, United States
「フードデザート(食の砂漠)」と呼ばれる南ロサンゼルスで、ファッションデザイナーのロン・フィンリーが歩道脇や空き地に野菜を植えたのが発端。生鮮食品が手に入りにくい地域で、住民自身がDIYで食用庭園を造り、食と健康の教育の場とするムーブメントへ広がった。
ted.com+1