ブルーベリーファーム東京(東京都江戸川区東小岩)
Tokyo, Japan · 運営: 矢野貴之(17代目の農家)
概要
東京都江戸川区東小岩で、江戸時代から続く農家の17代目・矢野貴之さんが2023年に開いた摘み取り型のブルーベリー農園。祖父が脳卒中で倒れ耕作されなくなった小松菜畑を転換した。約1,000鉢の鉢栽培で、定植済み35品種・試験栽培中4品種という都内でも有数の品種数をそろえ、オーストラリア・ニュージーランド・米国ジョージア州やノースカロライナ州など各地由来の系統を育てる。収穫期は6〜8月で、子どもの夏休みと重なるように品目を選んだ。東京駅から35分の立地。
市民の参加
来園者は摘み取り体験の前に、ブルーベリーの解説映像と産地マップ・品種の食べ比べの説明を受けてから、テント下の栽培エリアでカップを持って自分で摘む。樹高が低い鉢栽培のため、子どもや高齢者でも無理なく収穫できる。
運営・収益モデル
摘み取り体験(観光農園)として運営する都市部の家族経営農家。従来の小松菜生産から、夏休みに合わせて収穫できるブルーベリーへ転換した。
成果・社会的インパクト
都市農地の後継問題(担い手が倒れて耕作されなくなる)に対し、労力の重い葉物から、摘み取り体験として来園者に収穫を任せられる品目へ切り替えるという解き方を示した例。鉢栽培+自動灌水で管理を軽くし、樹高を抑えることで子どもや高齢者も摘めるようにしている。品種の食べ比べを前面に出すことで、単なる収穫体験ではなく食の学びの場として成立させている点も参考になる。
土地・運営形態
代々受け継いだ自家所有の農地を転換。
作物
- ブルーベリー
規模
鉢栽培のブルーベリー約1,000鉢。定植済み35品種に加え、試験栽培中が4品種。自動点滴灌水を併用する
出典(2)
関連する事例
株式会社風鈴(農福連携)
JPHigashinaruse, Akita, Japan
秋田県東成瀬村の高齢者福祉施設・株式会社風鈴は、2013年からデイサービス利用者が近隣の田で田植えや稲刈りに参加する農福連携に取り組む。平均88歳の利用者が役割を持って農作業に関わり、収穫米を支援者に届けている。
higashinaruse.jp+3
ダカールのマイクロ菜園(FAOミクロ・ジャルダン)
SNDakar, Senegal
1999年にFAOとダカール市が始めた都市マイクロ農業プログラム。狭い空間での無土壌栽培により食料不安と闘い、2004年以降セネガル国内外の他都市にも展開された。
fao.org+1
KCCA都市農業プログラム/キャンジャ農業センター(カンパラ)
UGKampala, Uganda
カンパラ市当局が運営する都市農業プログラム。カウェンペ地区の約30エーカーのキャンジャ農業資源センターを拠点に、脆弱な住民の食料安全保障と収入向上を支援する。
kcca.go.ug+1
せせらぎ農園(まちの生ごみ活かし隊)
JPHino, Japan
「生ごみは宝だ」という市民が集まって始まった、東京都日野市のコミュニティガーデン。約200世帯の生ごみを回収・堆肥化し、無農薬で野菜や花を育てる食の循環型農園で、新保奈穂美の2021年・2024年の論文で運営とガバナンスの事例として詳細に分析されている。
acsess.onlinelibrary.wiley.com+3