マッド・アイランド・コミュニティガーデン(ダブリン)
Dublin, Ireland · 運営: Mud Island Community Garden (volunteer-led residents' group)
概要
ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』にも登場する旧「マッド・アイランド」地区の名を継ぐ、ダブリン都心の共同菜園。市が撤去費用を負担し続けていた荒廃地を住民が緑の交流拠点に変えた事例で、区画を持たない完全共同耕作と収穫の共有を特徴とする。市内コミュニティガーデンの代表例として複数の賞を受けている。
市民の参加
北東インナーシティの住民が2年間の運動の末、2011年10月にダブリン市から不法投棄の続く遊休地の利用許可を得て開設したボランティア運営の菜園。会員資格は地域の誰にでも開かれ、区画分けをせず全体を共同で耕し、収穫物を分かち合う。社会的包摂を明確な方針として掲げ、地域行事や学びの場としても機能する。
運営・収益モデル
ボランティアと会費・助成金による非営利運営。ダブリン市の年次更新ライセンスのもとで活動し、収穫物は販売せず会員と地域で分配する。
成果・社会的インパクト
不法投棄地の再生により近隣環境を改善し、ダブリン市内の「ベスト・コミュニティガーデン」等の近隣賞を複数回受賞。2017年には市の推薦で全国プライド・オブ・プレイス賞にノミネートされ、都心部の遊休地活用のモデルとなった。
土地・運営形態
ダブリン市所有地を2011年10月付のライセンスで利用。ライセンスは毎年更新される。
作物
- vegetables
- fruit
- herbs
- flowers
規模
Former derelict, illegally dumped site at Newcomen Court, North Strand (Dublin 3), now with raised vegetable beds, fruit bushes and trees, a polytunnel, sheds and a flower garden
出典(2)
関連する事例
クブン・クブン・バンサール(コミュニティ都市農園)
MYKuala Lumpur, Malaysia
クアラルンプール中心部の放置地を再生した約8エーカーの都市農園。気候危機・公共空間不足・食料不安への対応を掲げ、収穫物はスープキッチンや困窮者に寄付される。2022年にはDBKLのモデル・コミュニティガーデンとして認定された。
kebunkebunbangsar.org+2
ウエルト・デル・レイ・モロ(セビリア)
ESSeville, Spain
セビリア歴史地区に残る約5,000m2の空き地を2004年に住民が占有して共同利用を始めたパーマカルチャー菜園。資材のリサイクルと自主管理を基盤に、市街地の貴重な緑地・環境教育の場として続いている。
una.city+1
ニュー・ルーツ・コミュニティ農園(サンディエゴ)
USSan Diego, United States
サンディエゴ・シティハイツの遊休地約2.3エーカーを、国際救済委員会が難民・移民のための都市農園に転換。2009年に開園し、約70家族が母国の食を育てながら新しい土地に根を下ろしている。
sandiego.gov+1
アンダーナッハ「食べられるまち(エディブル・シティ)」
DEアンダーナッハ / Andernach, Germany
観賞用花壇に代えて公共空間に食べられる作物を植え、市民が自由に収穫できるようにしたドイツで唯一無二の市主導プロジェクト。市中心部約8,000㎡+郊外13haで、食料供給・生物多様性・社会的結束・教育を同時に担う多機能な生産的グリーンインフラとして国際的に知られる。
use.metropolis.org+2