タルラタバン(ボアジチ大学 学生共同菜園・イスタンブール)
Istanbul, Turkey · 運営: ボアジチ大学の学生・教職員による水平型の集団(環境クラブBÜÇEKの関係者ら)
概要
トルコ・イスタンブールのボアジチ大学サウスキャンパスで2012年春に始まった、学生と教員による共同菜園の集団。2011年に学内のスターバックス出店と食の商業化・食料価格の上昇に抗議して行われた占拠行動の参加者が「自分たちの食べ物を自分たちで作る」ことを提案したのが発端で、化学合成資材を使わずに在来種の野菜を育てた。2013年のゲズィ公園抗議運動の後、イスタンブール各地に生まれた同種のコミュニティガーデンに影響を与えた。
市民の参加
代表者を置かない水平型の運営で、毎週の畑の集まりに参加すること自体がメンバーシップとされた。学外からの参加者にも開かれていた。在来種(heirloom)の種を使い、パーマカルチャーの手法、採種、コンポストを実践し、食料主権をテーマにした学習の場を兼ねた。
運営・収益モデル
収益事業ではなく、ボランティアによる集団運営。土地はある教授夫妻が「学生が使うこと」を条件に寄贈した区画を大学が提供する形だった。学内の消費協同組合BÜKOOP、共同キッチンと合わせて、生産・流通・調理の三者からなる学内の食のしくみの一角を担った。
成果・社会的インパクト
大学構内の空間を学生・教職員が自主管理する農の場に変え、食料主権を扱う実践的な学びの拠点として機能し、イスタンブールの都市菜園の広がりの一因になった。一方で2018年頃、大学当局(学長室)が出入口を施錠して立ち入りできない状態にし、種や道具も失われて活動は途絶えた。2019年に代替地の提示を受けて再開が試みられたが定着せず、記録に残る最後の活動は2020年である。土地の使用が運営側の合意ではなく施設管理者の裁量に依存していた場合、担い手の意思とは無関係に活動が終わりうることを示す事例で、大学・公共施設の敷地を借りる市民菜園に共通する脆弱さを示している。
土地・運営形態
教授夫妻が「学生が使うこと」を条件に寄贈した区画を大学が提供していたが、書面上の借地権ではなく、2018年頃に大学当局の判断で立ち入りが封鎖された。
作物
- red leaf lettuce
- black cabbage
- celery
- fennel
- tomatoes
- corn
- beans
- strawberries
- eggplant
- peppers
- squash
- herbs
規模
ボアジチ大学サウスキャンパス内の一区画。最盛期の中心メンバーは約25名。面積は不明。
メディア掲載(2)
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