研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
テーマ
批判的・否定的知見
1471 件(46 / 59)
伝統的トルコ都市における持続可能性への示唆
2016Özge Yalçıner Ercoşkun · · Turkey
トルコ都市における近年の急速な都市変容が地域固有の価値をないがしろにし損なってきたことを踏まえ、生態文化的論理の枠組みのもとで持続可能な計画・デザインの原則から伝統的トルコ都市を異なる生物地域ごとに検証した論文。土地利用、アクセシビリティ、オープン・グリーンスペース、生産、水管理、社会的結束、伝統建築を主要なテーマとし、コンパクトな都市形態、混合土地利用、歩行者優先の街路パターン、気候配慮型デザイン、雨水管理、オープン・グリーンスペースシステム、都市農業を持続可能な都市計画・デザインの原則として挙げている。
政策コミュニティ気候変動都市でも農村でもない——地中海縁辺部における都市成長・経済機能・土地利用(アテネの事例)
2016Luca Salvati · · Europe
南欧における土地利用の形態変化を、ギリシャ・アテネ都市圏を事例に検証した研究。過去50年間の複数の拡大局面を通じ、造成地・農地・森林の空間分布と人口・社会経済指標を分析した結果、1人当たり造成地面積は「分散型」拡大局面のほうが「集約型」拡大局面より大きかった一方、農地は都市化に対して最も脆弱な土地利用区分であり、1990年代初頭以降、森林が農地に転換され、その後放棄されて最終的に開発されるという転換パターンが高い頻度で観察された。この過程は違法住宅建設と不動産投機による土地の細分化と土壌劣化と結びついていた。
環境負荷のトレードオフ政策近郊農業コモンズからアーバン・アグリカルチャーへ——女性の経済としての小規模農業と菜園
2016Elisabeth Meyer-Renschhausen · L' Homme · Europe
「アーバンガーデニング」という語をめぐる近年の流行に対し、生存経済における意義を強調するため「アーバン・アグリカルチャー(Agrarkultur)」という語を選ぶべきだと論じるエッセイ。コミュニティガーデニングを、これまで見過ごされてきた家事労働を公共の場に取り戻す、女性主導の社会運動として位置づける。1806〜1813年のシュタイン・ハルデンベルク改革が農民のコモンズ利用権を抑圧し、寡婦たちが自給の手段を失って都市に流入したこと、19世紀末のマックス・ヴェーバーによる農業労働者の妻たちの自律的な自給経済の記述、1919年の帝国市民農園法が困窮者への割当地権を定めたこと、第二次世界大戦中に女性が自宅の庭・割当地・戦勝菜園から新鮮な野菜供給を担わされたことなど、女性と生存経済の歴史を辿る。現代では、アーバンガーデニングが声を持たない移民・難民の定住を助ける役割を果たしているとも述べる。
コミュニティ福祉経済起業家は死んだ——ガーデナー的なるものよ、永遠なれ? 脱成長社会における指導理念と経済構想
2016Silke Ötsch · DOAJ (DOAJ: Directory of Open Access Journals) · Europe
シュンペーターが提示した「起業家」という理想型に対し否定的に位置づけられてきた「静的快楽主義」的な経済のあり方が、脱成長運動や都市ガーデニングに関する言説の中でむしろ肯定的に読み替えられつつあるとの見立てのもと、脱成長を志向するトランジション運動の関係者への問題中心的な質的インタビューを通じて、彼らの暮らしと経済に関する構想を検討した論考。ガーデナー(Gärtner/Gärtnerin)という人物像が、起業家に代わる新たな指導理念となりうるかを問うている。
コミュニティ経済DIY・自作食料主権・社会正義政治経済的な都市再編
2016Efrat Eizenberg, Simone Tappert, Nicola Thomas, Andis Zīlāns, Kristine Abolina, Theodosia Anthopoulou, Jevgenijs Duboks · · Europe
ヨーロッパ都市における市民農園(アロットメントガーデン)が直面する変化と課題を、都市政治経済学の視点から検討した書籍の一章で、資本主義とガバナンスのマクロな枠組みの中でこれらの新しい都市の配置を読み解いている。企業家的都市(entrepreneurial city)という経済・政治・空間の枠組みを通じて過去から現在に至る都市変容の過程を描き、都市再編が市民農園の構造・運営・意味に及ぼす影響を論じ、企業家的都市における政治的・空間的な再編が都市内部の社会的・経済的不平等の先鋭化を伴ってきたと述べている。
公平性・立ち退き政策コミュニティ経済都市農業——トリノの農場「ラ・グランジャ」
2016Alice Pozzati · PORTO Publications Open Repository TOrino (Politecnico di Torino) · Italy
イタリア・トリノ市の農業史における事例研究。同市はかつて工業都市として知られるが、農業生産の歴史も有しており、その象徴として今は現存しない農場「ラ・グランジャ」を取り上げる。建設から6世紀以上を経た跡地は、「幸福な脱成長運動(Movimento per la Decrescita Felice)」の活動により、トリノ市からジャルディーノ・モルビッロの一部の管理権を得て、共同都市菜園プロジェクトとして農業的過去を取り戻した。歴史的・建築的遺産として認識・保存されにくい実態を指摘したうえでの事例分析である。
コミュニティ都市農村連携論文は毎週増えています
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都市における自然と子どもたち
2016Irma Stopka, Heike Molitor · 0028-0615 · Europe
抄録は文の途中で途切れているが、社会の変化にともない都市の自由空間(オープンスペース)に対する要求も変化してきたと述べる。アーバンガーデニングなど新しい自由空間の形態は、空間への参加と占有を求める欲求の表れであるとされる。抄録の記述はここで途切れており、それ以上の内容は示されていない。
コミュニティ食育SRUCの庭園デザイン専攻の学生、ガーデニング・スコットランドに向けコミュニティ精神の醸成を学ぶ
2016Duncan Stephen · · United Kingdom
英国スコットランド農科大学(SRUC)で庭園デザインを学ぶ学生が、エディンバラ北部のコミュニティガーデンを訪問した活動報告。緑地空間が人々の健康と幸福にどのように良い影響を与えうるかについて理解を深めることを目的とした視察であった。
コミュニティ健康シビック・エコロジーを耕す――リスボンの都市菜園における文化的価値と参加型デザイン
2016Krista Harper, Ana Isabel Afonso · Anthropology in Action · Europe
ポルトガル・リスボン市の都市菜園者団体を対象に、非公式・違法状態にあった菜園スペースを「都市農業公園」へ転換する試みについて、フォトボイス手法を用いて調査した研究である。多様な社会経済的・民族的背景を持つ菜園者の連合が、参加型デザインプロセスを通じて土地を取り戻し共有空間を創出する過程で、住民が都市空間の利用をどう概念化し、菜園活動を通じて市民アイデンティティを構築し空き地への権利を求める政治的主張を行っているかを、初期調査結果として提示している。
コミュニティDIY・自作経済危機とカナリア諸島における農業活動への回帰
2016Carlos Santiago Martín Fernández, Víctor O. Martín Martín · Boletín de la Asociación de Geógrafos Españoles · Spain
スペイン・カナリア諸島において、経済危機による建設業やサービス業関連部門での雇用喪失が、第一次産業への労働者の回帰・参入を促したことを論じている。この回帰は主に公的な管理制度の枠外で行われ、多くのカナリア諸島の家計を支える非正規な慣行となっており、行政はこうした状況を是正するために土地バンクや都市菜園(huertos urbanos)といった施策を講じてきたが、これらは家計の困窮に対する部分的な解決策にしかなっていないとしている。
コミュニティ経済マラガ市における都市菜園
2016Javier Pérez-Lara, Antonio J. Matas, Miguel Angel Quesada-Felice · LA Referencia (Red Federada de Repositorios Institucionales de Publicaciones Científicas) · Spain
スペイン・アンダルシア州で過去10年間に広がった都市園芸の動きの中で、マラガ市における都市菜園の現状を特徴づけ、その強みと弱みを記述した研究である。マラガ市では特に直近5年間、不動産バブル崩壊に伴う都市用地利用の機会と、未利用市有地の管理維持ニーズおよび経済的資源(PROTEJA計画)による制度的支援、さらに15M運動に連なる市民団体の圧力(「カミニート菜園」など)が重なり菜園が広がり、その結果、より制度主導型のものと自主管理色の強い共同体主導型のものという多様な菜園類型・管理形態が生まれ、マラガ都市菜園ネットワーク(RHUMA)の設立につながったとしている。
コミュニティ政策都市農業(フランス語版Wikipedia)
2016· Wikipédia (français) · France
フランス語版Wikipediaの「都市農業(agriculture urbaine)」記事。パリ市が2016年に開始した「Parisculteurs」事業を紹介し、壁面・地下・屋上・平地など緑化可能な空間を洗い出し、都市農業プロジェクトの設置を促す毎年の公募(appels à projets)を実施していると説明している。ただし具体的な予算額や採択件数など詳細な統計は記事に記載がない。
政策都市農村連携コミュニティパリスキュルトゥール概要
2016Ville de Paris · Ville de Paris (Parisculteurs) · France
パリ市の都市農業事業「Parisculteurs」公式サイトの概要ページ。2016年に「100ヘクタール」を目標とする憲章に署名して発足し、現在までに約36ヘクタール・70件超のプロジェクトを実現(同数が開発中)。2013年のAPUR(パリ都市計画研究所)による調査で屋上農業の可能性が確認され、2014年時点では都市農業に使われる面積は約11ヘクタール(うち建物上はわずか0.3ヘクタール)だった。現在は官民約30団体・自治体14が参画している。
政策都市農村連携経済パリの都市農業アジェンダ:パリキュルトゥール
2016Resilient Cities Network · Resilient Cities Network · France
レジリエント・シティーズ・ネットワークによる記事。パリ市が2016年に開始した都市農業支援プログラム「パリキュルトゥール」を紹介する。「100ヘクタール憲章」に82の関係組織が参加し、これまでに50件以上のプロジェクトが実現、同数が開発中。目的として食料供給の短距離化、コミュニティ結束、健全な食生活、食料安全保障、生態系サービスの提供を挙げる。
政策コミュニティ食料流通・フードマイル経済2016年2月11日法律第2016-138号(食品廃棄との闘いに関する法律)
2016République française · Légifrance (République française) · France
フランスで2016年2月11日に公布された食品廃棄対策法の条文ページ。廃棄削減を最優先とし、次いで食用可能な売れ残りの寄付・加工、飼料化、堆肥化・エネルギー化の順に対応する優先順位を定める。一定規模を超える小売店には、まだ食べられる売れ残りを意図的に廃棄不能にすることを禁止し、認定慈善団体への寄付協定締結を義務づけ、違反には3,750ユーロの罰金を科すと規定している。
食品ロス政策身の丈に合わせる——小規模チャリティのためのインパクト測定
2016Katie Boswell, Anne Kazimirski · New Philanthropy Capital (NPC) · United Kingdom
英国のシンクタンクNPCが2016年1月に出したブリーフィング。2015年7月9日に開いた小規模チャリティ向けセミナーの内容をまとめたもので、評価専任の職員や予算を持つ大規模団体と違い、小規模団体では測定の責任が職員間で分担されたり事務局長の長い作業リストの一項目になったりする現実を出発点にする。よい測定は限られた資源を効果のある活動に集中させ、資金獲得にも役立つが、団体の規模に見合った範囲に測定努力を収めることが重要だと論じ、「変化の理論(theory of change)」の作成を第一段階とする4本柱のアプローチを提示する。
経済政策コミュニティバルセロナにおける屋上温室導入の環境・経済ライフサイクル評価
2015Sanyé-Mengual E., Oliver-Solà J., Montero J. I., Rieradevall J. · The International Journal of Life Cycle Assessment 20:350-366 · Spain
バルセロナの屋上温室(RTG)導入を、温室構造から最終製品までライフサイクル評価とライフサイクルコスティングで分析。従来の工業的温室と比較し、都市農業の新形態の環境・経済性を評価する。
経済都市集合庭園における市民の農業体験:モンペリエの事例
2015Scheromm P. · Développement durable et territoires · France (Montpellier)
モンペリエの都市集合庭園(jardins collectifs)の参加者40名への半構造化インタビューを通じて、都市住民の農業体験と動機を探求した研究。市民が農業行為を通じて都市空間における農的アイデンティティをいかに構築するかを分析した。農業への親近感や食の自給を求める動機が参加の主要因として浮かび上がった。
コミュニティ食育固定種・在来種先駆的利用と都市の土地収奪のはざまの都市農業:ベルリン『プリンツェッシンネンガルテン』の事例
2015Clausen M. · Cities and the Environment (CATE) · Germany (Berlin)
ベルリン・クロイツベルクの遊休地でボランティアが運営する『プリンツェッシンネンガルテン』を事例に、多機能な準公共空間としての価値と、土地の私有化に対する市民の運動を分析した研究。
コミュニティ政策ベルリンにおけるゼロエーカー農業:潜在的便益と課題に関するステークホルダー総合的視点
2015· Sustainability · Germany (Berlin)
ベルリンで建物一体型のゼロエーカー農業(屋上農園・屋上温室等)の便益と課題を、複数ステークホルダーの視点を統合して分析した研究。屋上温室が最有望モデルとされた。
経済政策コミュニティ都市の建物内・建物上での農業生産(ZFarming)の認知と受容:ベルリンの質的研究
2015· Agriculture and Human Values · Germany (Berlin)
建物内・屋上での農業生産(ZFarming)に対する市民の認知と受容を、ベルリンでの質的調査から明らかにした研究。
コミュニティ政策健康境界の間:コモンズ化とゲリラガーデニングからリバプールにおけるコミュニティ土地信託開発へ
2015Matthew Thompson · Antipode · United Kingdom (Liverpool)
本稿は、都市衰退に対する制度的解決策としてのコミュニティ土地信託(CLT)モデルを、英国リバプールのグランビー地区の事例研究に焦点を当てて探求している。グランビーCLTキャンペーンは、空き家を共同で取得することを目指しており、ゲリラガーデニングが政治的信頼と財政的支援を得る上で役割を果たしている。本研究は、CLTモデルの民主的な場所の管理における可能性と、その政治的正当性を損なう可能性のある矛盾について議論している。
コミュニティ政策食料主権・社会正義貸農園住宅:伝統と法的枠組みの探求
2015Maja Lorbek, Milena Martinsen · Urbani izziv · Europe
本稿は、ドイツとオーストリアにおける貸農園および貸農園住宅の進化を、庭師の実際の慣行と法的枠組みの形成および変化を照合することで考察している。事後的に制定されることが多かった法規制やゾーニング規制は、非公式な慣行と計画当局との間で継続的な交渉プロセスがあることを明らかにしている。19世紀末に登場した貸農園は、元々自給自足経済に基づき、食料と緊急時の住居を提供していた。
コミュニティ政策経済地域的アプローチによる地域規模での生態系サービスの読み取り:南フランス、トー湖周辺の近郊農業の事例
2015Laure‐Elise Ruoso, R. Plant, Pierre Maurel, C. Dupaquier, Philip Roche, Muriel Bonin · Ecology and Society · France (Thau Lagoon)
本記録は、地域的アプローチを通じて地域規模で生態系サービスを読み取る研究の引用であり、南フランスのトー湖周辺の近郊農業に焦点を当てています。要約には引用情報のみが提供されており、研究の方法や発見に関する詳細はありません。
近郊農業生物多様性貸し農園利用者のウェルビーイング:混合研究法による調査
2015Jo Webber, Joe Hinds, Paul M. Camic · Ecopsychology · United Kingdom
英国の貸し農園利用者171名を対象とした混合研究法による調査で、貸し農園活動、自然とのつながり、ウェルビーイングの関係が調べられました。貸し農園利用者は、文献で報告されている一般人口平均と比較して、ユーダイモニア的ウェルビーイングと環境領域における生活の質が有意に高いことが示されました。しかし、主観的ウェルビーイングとの関連は認められませんでした。
健康コミュニティ