ファーム・オン・オグデン/VeggieRx(シカゴ)
Chicago, United States · 運営: シカゴ植物園(Chicago Botanic Garden)とローンデール・クリスチャン・ヘルスセンター(Lawndale Christian Health Center)の連携事業
概要
米国イリノイ州シカゴの、長く投資が行われてこなかったフードデザート地区に、シカゴ植物園とローンデール・クリスチャン・ヘルスセンターが2016年に共同で開設した20,000平方フィートの都市農業施設。ここを拠点に、医療機関が患者を紹介して無償の野菜ボックス・栄養カウンセリング・料理教室を提供する野菜処方プログラム「VeggieRx」を運営している。
市民の参加
診療所の医療者が患者を農場に紹介する「野菜処方(produce prescription)」の形をとる。紹介された患者は無償の野菜ボックスを受け取り、栄養カウンセリングと料理教室に参加する。2016年1月〜2021年12月の評価対象となった参加者は680人。
運営・収益モデル
植物園(園芸・栽培の担い手)と地域の医療法人(患者紹介と臨床)が組む部門横断の連携。野菜は処方として無償で提供され、費用は医療・慈善側が負担する構造で、農産物販売の収益で自立する形ではない。
成果・社会的インパクト
2016年1月〜2021年12月を対象に、参加者680人と傾向スコアで重み付けした対照978人を比較した後ろ向きコホート研究では、18か月時点の体重が対照比で平均-6.71ポンド(体重比-4.7%)だった。ただしランダム化されていない観察研究であり、参加意欲などの残余交絡は排除できない。また食の砂漠を生んでいる所得や小売の構造そのものを変えるものではなく、費用は医療・慈善側の負担で成り立っている。
作物
- vegetables
規模
1,858 m² — 20,000平方フィート(約1,858m2)の都市農業施設。原典の表記は平方フィートで、m2はその換算値。
出典(1)
本データは下記の公開情報・公式サイト・研究をもとに整理しています。
関連する事例
京丸園(ユニバーサル農業)
JPHamamatsu, Japan
静岡県浜松市の京丸園は、1996年から障害者雇用を続ける農福連携の草分け。『ユニバーサル農業』として作業を本人の特性に合わせて設計し、障害の有無に関わらず働ける農業経営を確立した。
agrijournal.jp+1
山城就労支援事業所「さんさん山城」
JPKyotanabe, Kyoto, Japan
京田辺市で2011年から障害者就労支援を行う事業所。宇治茶・田辺なす・京都えびいもなど地域特産に携わり、2019年にノウフクJAS第1号認証を取得した京都式農福連携の代表事例。
maff.go.jp+1
ダカールのマイクロ菜園(FAOミクロ・ジャルダン)
SNDakar, Senegal
1999年にFAOとダカール市が始めた都市マイクロ農業プログラム。狭い空間での無土壌栽培により食料不安と闘い、2004年以降セネガル国内外の他都市にも展開された。
fao.org+1
KCCA都市農業プログラム/キャンジャ農業センター(カンパラ)
UGKampala, Uganda
カンパラ市当局が運営する都市農業プログラム。カウェンペ地区の約30エーカーのキャンジャ農業資源センターを拠点に、脆弱な住民の食料安全保障と収入向上を支援する。
kcca.go.ug+1