研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
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批判的・否定的知見
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食料システムにおける厄介な問題に取り組む
2015Duncan Hilchey · Journal of Agriculture Food Systems and Community Development · United States
この2015年の編集後記(Journal of Agriculture, Food Systems and Community Development誌)は、地域・地方の食料イニシアチブが抱える障壁と限界を扱いつつも、機会や戦略も提示する同号の論文群を紹介している。取り上げられているのは、ジョン・アイカードによる「食の倫理」の提案、地域食品・食の民主主義・フードハブに関する論考、外部資金なしに食料供給・職業訓練・所得を同時に提供できない都市農業の限界を論じた論文、裏庭での家畜屠殺を規制する自治体条例を扱った研究、そしてファーマーズマーケットの所有形態が市場の運営と成果に与える影響を分析した論文である。
コミュニティ食料主権・社会正義政策ニューヨーク市コミュニティガーデン土壌の多環芳香族炭化水素(PAH)濃度——発生源と影響要因
2015Lydia G. Marquez‐Bravo, Dean B. Briggs, Hannah A. Shayler, Murray B. McBride, Donna Lopp, Edie B. Stone, Gretchen Ferenz, Kenneth G. Bogdan, R. G. Mitchell, Henry M. Spliethoff · Environmental Toxicology and Chemistry · United States (New York City)
ニューヨーク市の20か所のコミュニティガーデンから土壌サンプル69点を採取し、23種類の多環芳香族炭化水素(PAH)とブラックカーボンを分析した研究。各ガーデンで非栽培区域と野菜栽培床(PAH発生源が目視できる床とできない床を含む)からサンプルを収集した。米国環境保護庁の優先PAH16種の合計値は最大150mg/kg、中央値5.4mg/kg、平均14.2mg/kgで、米国北東部の都市部でこれまで報告された値と同程度だった。異性体比から、主な発生源は石油、石炭、木材の燃焼であることが示された。PAH濃度はブラックカーボンおよびモデル化した大気中PAH濃度と有意な正の相関を示し、大気からの炭素吸着PAHの過去の堆積と現在の土壌PAH濃度との一貫した関係が示唆された。非栽培区域の中央値(7.4mg/kg)は同じガーデン内の栽培床の中央値(4.0mg/kg)より高く、発生源が目視できない栽培床の中央値(3.5mg/kg)より有意に高かった。土壌改良記録のあるガーデンの栽培床は、記録のないガーデンの栽培床よりPAH中央値が58%低く、発生源が目視できない栽培床でのガーデニング実践がPAH土壌濃度の低減に寄与している可能性が示された。
汚染・食品安全コミュニティ食で空白を埋める——都市ガーデンは空き地に代わる安全な場所となりうるか
2015Ashley Tryba · · United States
米国の低所得地域や再開発が進むジェントリフィケーション地域で広がるコミュニティガーデンと都市農場を対象に、事例研究、インタビュー、地価の定量分析、空き地政策の比較分析、都市の公文書・報道資料・写真、都市土地利用と食料流通の実証モデルなど複数の社会調査手法を組み合わせて分析した論文。都市農業プログラムは大規模には食料不安の圧力を緩和することは稀であるとしつつ、地域コミュニティガーデンが食料不安・暴力・性的嫌がらせといった都市部特有の脅威からのオアシスとなっていることを示している。適切に維持されればコミュニティ農業プロジェクトが社会・経済・環境・身体的健康の面で多様な便益をもたらすという既存文献を支持する質的データを提示し、政府の支援があれば草の根の取り組みが複雑な問題に対処し、より大きな社会的インパクトを持ちうると論じている。
コミュニティ福祉食料主権・社会正義ジョーンズ・バレー・アーバン・ファームの市民農園参加者の認識と食事介入への示唆
2015Matthew Northrop, Brooks C. Wingo, Jamy D. Ard · The Qualitative Report · United States
米国アラバマ州バーミングハムのジョーンズ・バレー・アーバン・ファームで活動する市民農園参加者を対象に、参加動機と、健康・コミュニティ・食生活への影響を検討した質的研究。4つのフォーカスグループに参加した活発な参加者20人から得られた回答では、参加理由として過去の経験、コスト削減、味、持続可能性への関心、新鮮で有機的な食料の入手が挙げられた。参加による影響としては、分かち合い、コミュニティ形成、メンタルヘルス、個人的な誇り、認識された健康効果、新たに得た食の多様性が報告された。
コミュニティ健康食育淡水化排水(濃縮塩水)の農業利用可能性
2015Ricardo da Silva Claudio, Souto de Sousa J uacute nior Francisco, Ismael de Souza Francisco, da Silva Dias Nildo, Nogueira de Sousa Neto Osvaldo, Cruz Portela Jeane, Cl aacute udia Medeiros Souza Ana, Christina Nascimento Porto Vania · African Journal of Agricultural Research · Brazil
ブラジル北東部リオグランデドノルテ州カンポグランデ、ボンジェズス地区で、上水処理施設から出る濃縮塩水(排水塩水)を用いてコリアンダー・チャイブ・トマト・ルッコラなどの有機野菜を栽培するコミュニティガーデンでの参加型研究。塩水灌漑を行った作物はすべて、真水灌漑と比較して収量が25.30~26.7%減少した。それでも一定のバイオマス生産は得られ、住民が塩水の廃棄・再利用に対する意識を変える契機にはなったと報告している。
事業採算・継続性コミュニティ経済有機資源循環健康増進活動としてのコミュニティガーデン——基礎保健ユニットにおける実践
2015Christiane Gasparini Araújo Costa, Mariana Tarricone Garcia, Silvana Maria Ribeiro, Marcia Fernanda de Sousa Salandini, Cláudia Maria Bógus · Ciência & Saúde Coletiva · Brazil
ブラジル・サンパウロ州エンブダスアルテスの基礎保健ユニット(PHU)内で行われるコミュニティガーデン活動を対象に、健康増進(HP)活動として、また補完・統合医療(CIP)としての意味と含意を検討した質的横断研究。分析からは健康概念、健康アウトカム、伝統的な習慣への回帰、保健サービスの再編という主要テーマが抽出され、菜園活動は健康増進の方針・行動領域(より健康的な環境づくり、コミュニティ活動の強化、個人スキルの開発、自律とエンパワメントの促進、サービス再編の要求)と密接に結びついていることが確認された。
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サイバーフィジカルシステムを用いた学校菜園における学び
2015Steven J. Zuiker, Kyle Wright · Interactive Learning Environments · United States
米国の小学4年生のクラスが「Connected Gardening」プロジェクトの一環として、ネットワーク化されたデジタルプローブのデータと物理環境の観察を組み合わせ、学校菜園の設計・改良を自ら行う過程を追ったデザインベース研究。個人・素材・活動が互いに影響し合う様子を質的分析し、生態系・菜園・環境指標のグラフィック表現の間の相互作用を、教室内外にまたがる参加型文化を支える新しい機能として特徴づけている。
食育デジタル農業コミュニティメリーランド州ボルティモアにおけるコミュニティ有機野菜菜園の開発:学生サービスラーニングによるコミュニティ関与のアプローチ
2015Sherine Brown-Fraser, I.T. Forrester, Randolph Rowel, A. D. Richardson, Ashley Nicole Spence · Journal of Hunger & Environmental Nutrition · United States
米国モーガン州立大学栄養科学プログラムが、ボルティモア市内で学生主導・地域連携型の「コミュニティ有機野菜菜園」を立ち上げた経緯と実践原則を報告している。菜園活動により参加者は4倍に増加し、多様な作物が栽培され農業知識が向上したほか、景観の改善や社会的交流の活発化がみられ、実施したアンケート調査では菜園が果物・野菜の摂取、身体活動、環境意識にも良い影響を与えたことが示された。
コミュニティ食育健康福祉アジア系アメリカ人・ネイティブハワイアン・太平洋諸島系住民の健康食品アクセス改善:STRIVEプログラムからの教訓
2015Simona C. Kwon, Catlin Rideout, Shilpa Patel, Pedro Arista, Edward Tepporn, Jesse Lipman, Sarah Kunkel, Daniel Q. Le, Kathy Ko Chin, Chau Trinh‐Shevrin · Journal of Health Care for the Poor and Underserved · United States
米国で、アジア系アメリカ人・ネイティブハワイアン・太平洋諸島系住民(AANHPI)が特定の慢性疾患リスク要因の大きな負担を抱えている状況を背景に、STRIVEプログラムは4つのAANHPI地域団体(CBO)に資金提供し、文化的に適応させたコミュニティガーデンとファーマーズマーケットを実施することで健康食品へのアクセス向上を図った。各CBOの主要な担当者へのインタビューを通じて、プロセスと得られた教訓を把握することを目的とした調査であり、具体的な成果指標は本抄録では示されていない。
コミュニティ健康食育コミュニティガーデンを通じた持続可能な近隣づくり——大学と地域の連携による住民の well-being 向上
2015Nicholas Siewell, Madhavappallil Thomas · · United States (California)
米国カリフォルニア州ベーカーズフィールドの近隣地域を対象に、ニーズアセスメント調査に続いてコミュニティガーデンを設置した研究(2015年)は、住民と菜園参加者からアンケートとフォーカスグループによりデータを収集し、菜園の影響を検証した。結果は菜園への強い支持を示し、個人および近隣レベルでの身体的・精神的健康、社会的な能力、精神的な充足感への便益が報告された。著者らはこのプロジェクトを、大学と地域の連携の取り組みが学生・実務者・地域リーダーにとってのマクロ実践的な介入枠組みとなりうる例として位置づけている。
コミュニティ健康福祉CASA UNAM、大学都市(CU)に設置 — フランスで受賞したプロジェクト
2015René Tijerino · · Mexico
メキシコのCASA UNAMは、前年にフランス・ヴェルサイユで開催された国際コンクールで受賞した学際的な大学プロジェクトであり、この受賞により科学博物館ウニベルスムの蝶園(マリポサリオ)脇への設置権を得た。構造物は薬用植物区画を持つ都市農園に隣接する3つの居住モジュールで構成され、12か月間モニタリングされ、ウニベルスムを毎年訪れる多数の来場者が見学可能となる。モジュール式で軽量、カスタマイズ可能な建設システムを採用し、太陽光パネルによる発電と排水を効率的に処理するシステムを備え、メキシコシティのイスタパラパ区にあるビセンテ・ゲレーロ住宅団地のような高人口密度地域における未利用都市空間の活用策として位置づけられている。この取り組みは、ソーラー・デカスロン・ヨーロッパ2014でエンジニアリング・建設部門1位を獲得した、建築学部・工学部・生物学研究所・国立ソーシャルワーク学校・化学学部・芸術デザイン学部の学際チームによるものである。
DIY・自作コミュニティデジタル農業ウィル・アレンの「グローイング・パワー」に着想を得た異宗教間コミュニティ構築の初年次セミナー
2015Nancy Victorin-Vangerud · Digital Commons - Hamline (Hamline University) · United States
米国ハムライン大学の初年次セミナー科目の講座紹介。ミルウォーキーの都市農業団体「グローイング・パワー」創設者ウィル・アレンの理念に着想を得て、学生がツインシティーズの多様なコミュニティ・宗教・文化との協働を探究し、近隣のコミュニティガーデンで秋の収穫に参加しながら、食料生産と社会・経済・環境問題との関わりについて省察することを目的とした授業として説明されている。
コミュニティ食育福祉健康パライーバ半乾燥地域の学校におけるコミュニティ菜園の導入
2015Josefa Ivanara de sá Araújo, Daniel Pereira dos Santos, Ednaldo Barbosa Pereira, Aline Carla de Medeiros, Patrício Borges Maracajá · Informativo Técnico do Semiárido · Brazil
ブラジル・パライーバ州ソウザ市サンゴンサロ地区のIFPBソウザキャンパス附属農業学校(第2ユニット)で行われたインターンシップの報告。ケッペン気候区分でBSh型(高温半乾燥)に分類される当地は蒸発量が降水量を上回り、年平均降水量654mm(1〜6月に集中)、平均気温28℃、平均湿度64%。幅1m×長さ5mの畝ごとに、レタス(0.25m×0.20m)、ネギ類(0.25m×0.15m)、コリアンダー(0.15m×0.05m)、ピーマン(0.8m×0.50m)を異なる株間で栽培し、ネギ類とコリアンダーは収穫ごとの重量、ピーマンとレタスは個数で生産性を評価した。実験期間を通じてコリアンダーが最も重要な作物となり、次いでピーマンが続いた。ネギ類とレタスは目立たなかったものの、料理での重要性が認識された。
食育コミュニティ再定住した難民のプレイスメイキングにおける農業の役割
2015Mélissa Jean · Refugee Survey Quarterly · United States
米国ユタ州ソルトレイクシティの地域都市農業プログラムに参加する難民30人を対象に、参与観察と詳細インタビューを用いた質的調査により、農業活動が移住後のプレイスメイキング過程で果たす役割を検討した。ブルンジ・スーダン・ブータン・コンゴ共和国・コンゴ民主共和国・チャド・キューバ出身の17人が詳細インタビューに応じ、農業活動が同化と抵抗の双方を体現する様子が示され、農業的背景を持つ難民にとって農作業へのアクセスを継続することが物質面・精神面双方で意味を持つと結論づけられた。
コミュニティ福祉都市農村連携コミュニティ支援型農業(CSA)契約書ひな形
2015Paul Goeringer, Ashley Newhall, Sarah Everhart · University Libraries (University of Maryland) · United States
米国メリーランド大学の農業資源経済学科と農業法教育イニシアチブが、CSA運営者が自前の契約書を作成する際の参考として作成したコミュニティ支援型農業(CSA)契約書のひな形であり、研究論文ではなく実務向けの文書である。
CSA・提携コミュニティ経済カ・マーラ・ラニ——ポノを育む学校用地の再計画
2015Alberto Henrique Ricordi · ScholarSpace (University of Hawaii at Manoa) · United States
本ドクター研究は、ハワイ・オアフ島ワイマナロのブランチ・ポープ小学校の学校庭園「カ・マーラ・ラニ」を対象に、建物の改修ではなく敷地全体をフレームワークとする、サイト固有の参加型デザイン手法とサイトプランの開発を目的とした。デザイン提案には、シェルター(ハレ)、雨水管理とカフェテリア脇のトレリス菜園、雨水利用による自給、雨水管理による癒しの各要素が組み込まれている。
食育コミュニティ遠隔亜寒帯コミュニティにおける地域食料安全保障イニシアチブの持続——アグロフォレストリー・コミュニティガーデンへのカナダ先住民(ファーストネーション)青少年の関与
2015Andrea D. Isogai, Erin Alexiuk, Holly Gardner, Daniel D. McCarthy, Vicky Edwards, Leonard J. S. Tsuji, Nicole Spiegelaar · The International Journal of Social Sustainability in Economic Social and Cultural Context · Canada
Andrea D. Isogai、Erin Alexiuk、Holly Gardner、Daniel McCarthy、Vicky Edwards、Leonard J. S. Tsuji、Nicole Spiegelaarの各氏による論文で、The International Journal of Social Sustainability in Economic, Social, and Cultural Contextに掲載された。抄録には研究内容の詳細情報は記載されていない。
食育コミュニティ食料主権・社会正義一つの村が必要——エディブル・スクールヤード運動の歩み
2015Susan Wyche, Kirk Surry · University of Hawaii Press eBooks · United States
米カリフォルニア州バークレーのレストラン「シェ・パニース」創業者アリス・ウォータースの活動を紹介する章。ウォータースは1995年に「エディブル・スクールヤード・プロジェクト」を設立し、有機食品・個人の健康・持続可能な生活への関心の高まりを背景に学校菜園の全国的運動の先駆けとなった。同氏の約1エーカーの菜園兼キッチン教室は、その後ハワイおよび太平洋諸島を含む数千の菜園のモデルとなった。これらの菜園には食用作物に加え薬草も含まれ、かつて薬局の役割も果たしていた。また学校菜園は第一次・第二次世界大戦中、大規模農場が前線向け作物栽培に専念できるよう地元消費用の食料を育てる愛国心の表れでもあったと述べる。
食育コミュニティ『グローイング・シティーズ』(映画レビュー)
2015Melanie Clark · Educational Media Reviews Online · United States
ダン・サスマンとアンドリュー・モンブケットが監督・制作した2013年公開のドキュメンタリー映画『Growing Cities』(92分)についてのレビューである。両者が母郷オマハに戻り、サンフランシスコ、デトロイト、ニューヨーク、ニューオーリンズ、オースティンなど米国各地の都市農業を訪ね歩いた旅を記録しており、米国の都市農業文化が第二次世界大戦期の勝利菜園に根差し、当時は国内野菜生産の40%が家庭菜園・コミュニティガーデンで生産されていたことに触れつつ、ニューヨークの屋上農園(既存建物の転用)、食料入手が困難な地域にあるデトロイトの農園、雇用機会に乏しい人々を雇用する農園、学校外でリスクを抱える子どもの参加プログラムとして機能するニューオーリンズの農園などを紹介し、「自分がいる場所で育てよう」というメッセージで締めくくられていると評している。
コミュニティ都市農村連携食料主権・社会正義ハリファックスのコモン・ルーツ・アーバンファーム、資金不足に直面
2015CBC News · CBC News · Canada
2015年10月2日付CBC記事。ハリファックスの元Queen Elizabeth高校跡地で、旧Capital Health Authorityとの土地交換により一時利用地として始まったコモン・ルーツ・アーバンファームは4年目を迎え、175区画のコミュニティガーデンと誰でも収穫できる「nibble garden」を提供し、Parker Street Food Bankにも食料を提供していると報じる。従来の収入源が細り資金不足に陥ったため、瞑想的なガイド付きウォークや11月1日の収穫祭イベントなどで10月末までに8,000ドルを調達する取り組みを紹介している。
コミュニティ福祉経済都市農村連携ミシガン州のブラウンフィールド政策を活用したデトロイトのコミュニティ主導型都市農業の促進
2014Nicholas Leonard · Michigan Journal of Environmental & Administrative Law · United States (Detroit)
本論文は、デトロイトがミシガン州ブラウンフィールド再開発金融法を活用して、放棄された不動産上でのコミュニティ主導型都市農業を促進できると論じている。都市農業が盛んな多くの都市はブラウンフィールドを多く抱えており、ブラウンフィールド政策を活用すれば、農家と生産物を有害汚染から守りつつ、費用対効果の高い再生手段として都市農業を推進でき、荒廃を反転させる実行可能な戦略になりうると主張している。
政策コミュニティ経済包摂性への挑戦:サンディエゴにおける都市農業とコミュニティの関与
2014Bruno Monardo, Anna Laura Palazzo · Advanced Engineering Forum · United States (San Diego)
本稿は、新鮮で地元産の健康的な食料へのアクセスを制限する「食の砂漠」に形づくられた米国都市において、都市農業が危機後の荒廃した地区に新たな展望をもたらし、移民に関連する社会的困難に対処するためにどのように用いられているかを論じる。サンディエゴのシティハイツ地区にある「ニュールーツ・コミュニティファーム」に着目し、社会的包摂と物理的・経済的再開発を結びつける同農園の可能性を示している。
コミュニティ政策経済家(をはじめとする諸々)はどこへ消えたのか?都市農業に関する批判的考察
2014Laura B. DeLind · Renewable Agriculture and Food Systems · United States (Lansing)
ミシガン州ランシングのアーバンデール・ファームを事例に、都市農業が場所づくりや地域のエンパワメントを強化するどころか、住民の立ち退きや不平等の継続を正当化してしまいうる点を批判的に考察した論文。運動の前提や受益者を問い直し、都市農業がその新自由主義的傾向を脱するために再構築されうる道筋を提案している。
政策コミュニティ経済社会的に公正で持続可能な都市農業システムに必要な資源:ニューヨーク市からの教訓
2014Nevin Cohen, Kristin Reynolds · Renewable Agriculture and Food Systems · United States (New York)
本論文は、ニューヨーク市の都市農業プロジェクトを2年間調査した「Five Borough Farm」研究をもとに、都市農場・菜園の存続可能性と公平性の観点から資源ニーズを検討している。資源ニーズは土地・土壌・資金にとどまらず、行政の支援や実践者・NPO・慈善団体のネットワークにまで及び、資源へのアクセスの大きな格差が同市の都市農業システムを不平等にしていることを記録している。論文は、ニューヨークや他都市で資源ニーズと都市農業の目標を整合させる戦略を提示して締めくくられる。
政策コミュニティ経済米国における有機農場での世界的機会(WWOOF):ボランティア・ツーリズム受け入れ農場の立地と動機
2014· Journal of Sustainable Tourism · United States
米国のWWOOF受け入れ農場を対象に、ボランティア・ツーリズムを受け入れる農場の空間的分布と動機を分析。受け入れ地は西海岸やアパラチアに偏在することを示した。
経済有機資源循環コミュニティ