研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
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批判的・否定的知見
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ホルタ・コミュニタリア・ヴィダ・ノヴァ - 都市空間におけるアグロエコロジー報告
2013Marcos José de Abreu, Renato Barretto Barbosa Trivella, Letícia Oliveira de Melo, gisa Garcia, Alexandre Cordeiro, Óscar José Rover · · Brazil (Santa Catarina)
2009年にブラジル、サンタカタリーナ州ビグアス市ジャルディン・ジャナイナ地区で設立されたヴィダ・ノヴァ共同菜園は、食料不安や社会的不安を抱える農村部および都市部の女性たちを支援しています。このプロジェクトは、都市農業における参加型アグロエコロジー手法を普及させることを目的としました。その結果、36ページの教育用小冊子とコースが作成され、グループの強化、地域内の共同菜園の増加、栽培の多様化につながりました。
コミュニティ福祉食育経済うちの裏庭の土は安全か:都市部における鉛汚染土壌の問題
2013Chris Zimmerman · Soil Horizons · United States
メイン州ポートランドを舞台に、南メイン大学の土壌科学者サマンサ・ラングレー=ターンボーの調査活動を紹介する記事。同市では1866年の大火で焼失した建物の鉛塗料が灰となって市内に飛散し、瓦礫は埋め立てに使われて土地を拡張した経緯があり、同市が歴史的に鉛産業と結びついてきたこととあわせ、都市土壌の鉛汚染が懸念されている。記事は、米国の都市全般において鉛塗料と有鉛ガソリンが土壌鉛汚染の主要な発生源であり、都市部で家庭菜園・都市農業が広がるにつれてこの汚染への曝露が問題になりつつあると述べている。
汚染・食品安全コミュニティ健康カリフォルニア——カリフォルニアの都市のための「ウィリアムソン法」をつくる
2013Nicholas F. Reed · Stanford law & policy review · United States (California)
本稿は2013年2月20日にカリフォルニア州議会議員フィル・ティン氏が提出した州議会法案551号(AB 551)を軸に、都市部の未開発住宅用地の所有者に対し、農業利用または都市緑地創出のための土地貸与を促すインセンティブ創設を論じる法律ノートである。1965年のカリフォルニア土地保全法(通称ウィリアムソン法)が農村部の農地を都市開発から守ることを意図していたのに対し、AB 551は都市開発が実行不可能または停滞している場所での商業農業を地方自治体が奨励できるようにする、都市版ウィリアムソン法となりうると位置づけている。著者は都市農業がもたらす社会的・経済的・環境的便益、固定資産税・ゾーニング条例という法的障壁、農地保護のための差別的税制支援の歴史を検討したうえで、AB 551提案の論拠を説明している。
政策経済食料主権・社会正義サンタカタリーナ連邦大学中央キャンパスのコミュニティ菜園におけるアグロエコロジー種子生産
2013André Ganzarolli Martins, Ana Paula Tridapalli de Almeira · Cadernos de Agroecologia · Brazil
ブラジル・フロリアノポリス市、サンタカタリーナ連邦大学中央キャンパスで実施された、コミュニティ菜園を通じた小規模アグロエコロジー種子生産の約2年間の取り組みを報告した記録。種子は小規模なアグロエコロジー・アグロフォレストリー体系で栽培され、ニンジン、レタス、ヒマワリ、豆類、緑肥作物などが生産された。収穫と貯蔵の工程は生産上の重要な段階であり特別な注意を要したとしている。種子生産は栽培の持続可能性を確保する上で不可欠であり、寄贈を通じて他の都市農業・アグロエコロジーの取り組みを後押ししたとしている。
コミュニティ有機資源循環食育植物残渣と新聞紙マルチが雑草発生とコラードの生育に与える影響
2013Nicholas A. Read · OhioLink ETD Center (Ohio Library and Information Network) · United States
米国で行われた圃場試験研究。放棄地の増加と地元産作物への需要増を背景に小規模都市農業が拡大する中、都市農家にとって除草対策が主要な課題であり、マルチング資材が安価で入手しやすい対策として使われている。黒色ポリエチレンマルチは業界標準だが不透水性で撤去・廃棄が難しく、代替として新聞印刷工程で生じる未印刷の巻取り紙(ニュースプリント・エンドロール)は透水性・生分解性を持つ一方、C/N比が高く土壌肥沃度や作物生育を低下させうるとする。植物残渣単独では十分な雑草抑制に大量の資材を要するため、新聞紙と植物残渣を組み合わせることで資材量とC/N比を抑えつつ十分な抑制効果を得られる可能性があるとする。本研究の目的は、被覆作物(カバークロップ)残渣の粒状マルチの有無を組み合わせた条件下で、新聞紙マルチと黒色ポリエチレンマルチという2種類のシート状マルチを比較することであり、2011年と2012年に低投入型生産体系でコラード(ケール類)を対象に、土壌水分・地温・雑草生育・除草コスト・作物生育への影響を調べる圃場試験を実施した。アブストラクトには具体的な結果は示されていない。
コミュニティDIY・自作有機資源循環アーバン・ペレニアルズ——多様化が米国の持続可能な市民農園運動をいかに生み出したか
2013Joshua Birky, Elizabeth Strom · Urban Geography · United States
米国の市民農園運動に関する歴史的・現代的文献のレビューと、性格の異なる3つの市民農園の参加者への調査を組み合わせ、現在の運動をこれまでの運動と比較している。結論として、庭師の属性や動機の多様化と、都市の土地利用に対する見方の変化が組み合わさることで、市民農園は都市近隣の景観においてより長続きする存在になっていくだろうとしている。
コミュニティ食料主権・社会正義論文は毎週増えています
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キャンパス農園構想——非ランドグラント大学における教育ファームへの利害関係者支持調査
2013Gina M. Bacigalupi · San José State University ScholarWorks (San Jose State University) · United States (California)
カリフォルニア州立大学イーストベイ校コンコードキャンパス(米国カリフォルニア州)で2013年に実施されたオンライン調査。400人を超えるコミュニティ構成員を対象に、提案された教育用キャンパス農園への関心と、金銭・時間・労働による貢献意思を尋ねた。全ての利害関係者層で支持は高かったが、学生や複数の立場を持つ関係者は教員・職員より高い関心を示し、管理職の参加意向は最も低かった。若年層と女性はより高い交流を見込み、所得別では中所得層が最も高い金銭的貢献を見込んだ一方、高所得層と低所得層は共に最も低い貢献を見込んだ。
食育コミュニティ子どもとの資産マッピングの実行可能性調査:アレクサンダー・ファーストネーションにおける地域環境が身体活動と食選択に与える影響の把握
2013David DyckFehderau, Nicholas L. Holt, Geoff D.C. Ball, Noreen D. Willows · PubMed · Canada
カナダ・アルバータ州中部のアレクサンダー・ファーストネーションで、保留地に住む先住民の子ども(カナダの子ども全体より肥満率が4.5倍高いと推計される)を対象に、地域資源が身体活動と食選択に及ぼす影響を把握する目的で資産マッピング調査を実施した。参加者は地元保健センター勤務の高校生2名と6年生の子ども7名の便宜的サンプルで、地図・写真・町の見学を用いて活動または食に関わる場所・空間25か所を特定した。学校では朝食・昼食のほか菓子類(チョコレートバー、ポテトチップスなど)を入手し、文化的集会では食事や菓子類、地元商店でも菓子類を入手しており、健康的な食の選択肢は限られていた。町の敷地外で活動できる場所はわずか2か所しか特定されず、若者たちはレジャーセンターの建設、地元商店での健康的な食品の販売、コミュニティガーデンとベリー農園の整備を提言した。
公平性・立ち退きコミュニティ健康福祉米国コミュニティガーデンのエコ植生構成とその示唆——カリフォルニア州の事例
2013Liangtao Li, Weller Lorraine, Yuanyuan Tao, Zhenrong Yu, Li, Liangtao, Weller, Lorraine, Tao, Yuanyuan, Yu, Zhenrong · · United States (California)
米国ロサンゼルスのコミュニティガーデン14か所を対象に、フィールド調査によって都市植生の多様性・分布パターンが栽培者の民族的背景や造成方式とどう関連するかを調べた研究。合計439種の植物が確認され、コミュニティガーデンが都市生態系の重要な種プールとして機能し、在来の分類群資源を豊富に維持していること、栽培される植物の主な機能は食用植物であり、民族の伝統文化や地域の在来文化の保護に大きな役割を果たしていること、植生の景観構造・機能が民族的背景や造成方式に左右されることを示した。中国の都市緑地計画・余暇農業への示唆として論じられている。
コミュニティ生物多様性都市の庭師・農家を対象とした土壌汚染に関する教育ニーズの評価
2013Ashley S. Harms, DeAnn Presley, Ganga M. Hettiarachchi, Stephen Thien · Journal of Extension · United States
米国全域で都市農業への参加が拡大する一方、都市環境に潜む土壌汚染物質が課題となっている中、都市の庭師・農家が土壌汚染に関して抱える教育ニーズを評価した研究。結果は、都市の庭師・農家が、軽度に汚染された都市土壌で食用作物を安全に栽培するためのベストプラクティスについて、情報と指導を必要とし、求めていることを示した。
食育健康コミュニティに根ざした食料システムの構築——米国中部イリノイ州における緑の経済開発
2013Tim Glaza · ISU Red - Research and eData (Illinois State University) · United States
地域に根ざした中小規模の果物・野菜生産者にとって、地元産食品への高い需要に応えることは課題であり続けてきた。こうした生産者は主にファーマーズスタンド、ファーマーズマーケット、地域支援型農業(CSA)を通じてこの需要に応えてきたが、ファーマーズマーケットとCSA加入数の大幅な増加にもかかわらず、地域に根ざした食品を求める卸売・小売・機関購入者との間にはギャップが残っている。地域フードハブはこのギャップを埋めうる要素とされる。Edible Economy Projectはハートランド・コミュニティ・カレッジと連携し、イリノイ州中部で地域フードハブ・ネットワークプロジェクトに取り組み、より効率的で活力のある地域食料システムの構築を目指している。USDAの定義によれば、地域フードハブとは「地元・地域の生産者から調達した産地明示の食品製品の集約・流通・マーケティングを積極的に管理し、卸売・小売・機関の需要に応える能力を強化する事業体または組織」である。フードハブを通じて、購入者と生産者はより効果的につながり、効率的に取引を行えるようになるとされる。本稿は、地域に根ざした食料システムをより広い「グリーンエコノミー」の文脈に位置づけ、多様な利害関係者を持つコミュニティがどのようにフードハブを構築しうるかを事例研究として説明している。
CSA・提携コミュニティ経済政策カリフォルニア州サンタクララ郡における学校菜園整備の社会経済的格差
2013Iris T. Stewart, Elizabeth K. Purner, Patricia D. Guzm ́n · Children Youth and Environments · United States (California)
カリフォルニア州サンフランシスコ・ベイエリア南部に位置し、所得格差が大きく民族的に多様なサンタクララ郡(SCC)を対象に、学校菜園の有無・利用と、学校周辺地域の社会経済的・民族的構成との関連を、アンケート調査と地理情報システム(GIS)を用いて検証した研究。統計分析の結果、SCCでは経済的に豊かで民族的多様性の低い地域の学校ほど学校菜園を有する傾向が高いことが示され、学校菜園の整備が地域間で公平に行き渡っていないことが明らかになった。学校菜園は菜園コーディネーター、栽培スペース、少額の予算、学校コミュニティの支援があれば比較的少ない資源で維持できるが、こうした資源の確保自体が一部の学校にとって大きな障壁となりうる。SCCの学校には自然探索に適した自然遊び場が一般に見られなかったことから、学校菜園が子どもと自然界とのつながりを回復する役割を担いうるとしている。
公平性・立ち退き食育コミュニティ福祉学校菜園・コミュニティガーデンのための食品安全
2013Renee Raiden Boyer, Ben Chapman · VTechWorks (Virginia Tech) · United States
学校菜園およびコミュニティガーデンにおける食品安全のための推奨される農業実践をまとめた実用資料。食品安全、用地選定、農薬・肥料、手洗い、水と灌漑、堆肥化、菜園設計と動物対策、衛生と道具管理、コミュニティガーデンのレイアウト例、FAQ、用語集といった項目を扱っている。
食育コミュニティ健康政策統合を耕す——医療系大学キャンパスにおける都市農業(MUSCアーバンファーム)
2013Susan L. Johnson · Planning for higher education · United States
米国のメディカル・ユニバーシティ・オブ・サウスカロライナ(MUSC)に設置された都市農園を事例に、医療系大学キャンパスにおける都市農業の役割を論じた。慢性疾患・肥満の増加を背景に、コミュニティガーデンが栄養状態の改善、身体活動・地域参加・治安・地域経済力の向上、環境面での便益をもたらすと述べ、Zickら(2013年)の米国公衆衛生学会誌掲載研究を引用し、コミュニティガーデニングへの参加者は非参加者に比べ有意に低い体格指数(BMI)を示したとする既存知見を紹介した。MUSCの都市農園は、学生・教員・職員・地域住民が食と健康のつながりを探究する生きた教室として位置づけられている。
食育健康コミュニティ都市で"野生"の食料を集める:都市生態系の計画・管理における採集の役割の再考
2013Rebecca J. McLain, Patrick T. Hurley, Marla R. Emery, Melissa R. Poe · Local Environment · United States
米国のボルチモア、ニューヨーク、フィラデルフィア、シアトルを対象に、都市政治生態学と人間-植物地理学の枠組みを用いて都市部での野生食料の採集(フォレージング)を分析した。多様な都市住民の間で採集は活発に行われている一方、規制・計画実務・保全実践者の態度においては都市景観にそぐわない行為として位置づけられ、抑制の対象とされていることが明らかになった。
食料主権・社会正義生物多様性コミュニティブラジル・ピアウイ州テレジーナ市ヴィラ・ポチ・コミュニティ菜園における唐辛子(Capsicum frutescens L.)の民族植物学と薬用利用——菜園農家と消費者を対象に
2013Filipe Ribeiro Cardoso Porto, Jacionira Coêlho Silva · Americanae (AECID Library) · Brazil
ブラジル・ピアウイ州テレジーナ市南東部のヴィラ・ポチ市営コミュニティ菜園で栽培される唐辛子(マラゲタ・ペッパー、Capsicum frutescens L.)を対象に、栽培する園芸農家とその消費者の民族植物学的な慣行を記述した研究。得られた情報からは、唐辛子生産に関して、植物の各部位を化学薬理学的治療の対象となる疾患への薬用として用いる、さまざまな目的と利用方法が報告された。これらは体系化された科学知識を超える人類学的要素を含む伝統的知恵を構成し、文化生産における人間と環境の関係を示すアイデンティティの標識であると論じられている。
コミュニティ食育価値の相違——コミュニティ支援型農業、ボランティア、そして支配的な法制度
2013A. Bryan Endres, Rachel Armstrong · Food Studies An Interdisciplinary Journal · United States
米国のコミュニティ支援型農業(CSA、2004年から2009年の間に参加者数が倍増以上)を対象とした法的分析(Food Studies: An Interdisciplinary Journal、2013年)は、多くのCSA農場が労働の対価として提供する「食料と引き換えのボランティア」制度や無給インターンシップを検討する。これらの制度は、最低賃金や労災補償を規定する連邦・州の雇用法に整合しない場合があることが分かり、CSAに組み込まれたコミュニティ参加のモデルとそれを規律する法制度との間に不整合が生じている。論文は既存法の中にある柔軟性の余地を特定し、農家が規制上の責任を回避するための仕組みを検討したうえで、CSAの拡大に対して規模的に不適切だとする規制の撤廃に向けた政策提言で結んでいる。
制度・ガバナンスの不全CSA・提携コミュニティ経済政策学校菜園を通じた生徒の成長——個人・社会性、学業、キャリア発達への対応
2013Jacqueline M. Swank, David E. Swank · Journal of school counseling · United States
米国のスクールカウンセラーが多数の生徒を対象に包括的・発達的なスクールカウンセリングプログラムを実施する上での課題を踏まえ、自然環境との統合を通じて生徒の発達を促す菜園プログラムの創造的な活用法を提示する論文(2013年)。プログラムに含まれる5つの菜園段階(計画・準備・植え付け・維持管理・収穫)に関連する活動とメタファーを説明し、それぞれの菜園活動で扱われる全米スクールカウンセラー協会(ASCA、2004年)の生徒スタンダードを特定した上で、スクールカウンセラーにとっての意義と実践上の留意点を論じている。
食育健康コミュニティ書評『屋根の上のジャガイモ ― 都市で農業を営む』(H. ダイアー著)
2013Sandy Campbell · The Deakin Review of Children s Literature · Canada
ハドリー・ダイアー著『Potatoes on Rooftops: Farming in the City』(Annick Press, 2012年、トロント)の書評。出版社は4〜7年生向けとしているが、コールマン・リアウ指数で10年生相当、フレッシュ・キンケイド学年水準で9.2相当と、実際の難易度はそれより高い。見た目は児童書ふうだが内容は密度が高く、食料と都市農業の必要性についての導入部から、小規模・大規模の都市農業事例、社会・政治的運動や思想までを教科書的に扱う。用語集・資料リスト・索引を備える。著者はトロント出身でオンタリオ州芸術評議会の助成を受けているが、カナダに関する内容は少なく、市場としては主に米国を想定していると評される。アフリカ・日本・スコットランドなど国際事例は引用されるものの、カナダ(フロリダとエドモントンでは栽培条件が大きく異なる)における実務的な内容はほとんど扱われていない。評価は4段階中3つ星で、高校・公共図書館向け、ティーン〜成人読者に最も有用と推薦している。
DIY・自作コミュニティ食育アトランタ市のフードシステム分析
2013Seanna Berry · SMARTech Repository (Georgia Institute of Technology) · United States
米国アトランタ市の地域フードシステムを対象とする報告書で、食料システム計画の意義を論じ、他都市・地域が地元産食料の供給と消費を促進するために用いている手法を整理し、アトランタ市の現行の取り組みを記述する。過去5年間に市当局と食料関係者が掲げてきたより地域密着的で活力あるフードシステム構築という目標を踏まえ、確認された障壁を克服し取り組みを改善するための戦略的方向性が提言されている。
コミュニティ経済政策食料主権・社会正義土に向き合う——庭仕事についての自伝的ナラティブ・インクワイアリー
2013Michael Dubnewick, Karen M. Fox, D. Jean Clandinin · Leisure/Loisir · Canada
本稿はカナダ・エドモントンにおける著者の一人(マイケル)の庭仕事の生きられた経験を、自身の家庭菜園と2つのコミュニティガーデン(HeritageとEco)を対象に、自伝的ナラティブ・インクワイアリーの手法で追跡する。マイケルの庭仕事の経験から制度的・コミュニティ的・個人的な語りを提示し、庭仕事を人・文化・コミュニティという文脈の中で成立する、多義的で時に逆説的なレジャー実践として描き出している。
コミュニティ健康DIY・自作都市化した農村地区サンタフェにおける農牧業の実態と成長戦略——ブラジル・ウベラバ市
2013Carlos Alexandre Rodrigues Pereira, Juliana Valéria de Melo, André Luís Teixeira Fernandes · BRAZILIAN JOURNAL OF AGRICULTURE - Revista de Agricultura · Brazil
ブラジル・ミナスジェライス州ウベラバ市中心部から30km離れたサンタフェ地区(2011年時点で約200世帯が居住)を対象に、農村から都市への移行が農牧業活動に与えた影響を検証する調査が行われた。半構造化質問票を用いた社会環境診断調査(量的・質的手法)を2009年8月15日から2010年1月19日にかけて実施した結果、農牧業に従事しているのは調査対象世帯の33%にとどまり、これらの世帯は市場アクセス、技術支援、インフラ、生産振興・融資政策へのアクセスの困難を訴えた。国の農業政策の枠組みが都市農業活動を制度的に認知せず、支援手段も提供していないことが、政治的要因として活動の展開を制約していると結論づけられた。
政策ポスト・ゲットー——サウス・ロサンゼルスの再想像
2013Lawrence B. de Graaf · Journal of American History · United States (California)
ジョシュ・サイズ編、14名の著者による10編のエッセイ集『Post-ghetto』の書評。同書はロサンゼルス市サウス・ロサンゼルス地区(旧サウス・セントラル)における貧困・ギャング・暴力の長い歴史と、1992年の暴動以降のNPOサービス提供者の増加や犯罪率の低下といった変化を扱う。うち3編は「食の公正」(誰もが健康的な食料を得る権利という理念)をテーマとし、スーパーマーケットの増加、地元商店の改善、コミュニティガーデン、酒類・ジャンクフード店に対する反対運動を通じてこの目標が達成されうると論じる。他の章は小売店・モールの不在、アート、黒人政治、労働組合における黒人の地位向上、ギャング防止政策を扱う。
コミュニティ食料主権・社会正義政策都市型温室の暖房手段としてのバイオガス評価
2013Marc Christiansen, Natalie Marie Marquardt, Katie Picchione, Thomas Sullivan · Digital WPI · United States
米国マサチューセッツ州ウスターの都市農業グループ「The Shop」が、年間を通じて新鮮な農産物を栽培するために建てた温室は、冬季に低温になりすぎ栽培を維持できなかった。同グループが持つ堆肥化の経験を踏まえ、有機廃棄物の嫌気性消化から生じるメタン(バイオガス)を暖房に利用する案を検討したプロジェクトで、事例研究などのデータを用いて温室の暖房に必要なエネルギー量と、入手可能な各種原料から見込まれるエネルギー産出量を計算した。結果は、バイオガスがThe Shopの温室を暖房する実行可能な手段であることを裏づけた。
気候変動DIY・自作コミュニティブラジル・サンパウロ州シャルケアーダ市における都市農業——民族植物学的アプローチ
2013Vanessa Aparecida Camargo, Maria Christina de Mello Amorozo, Marcos Aparecido Pizano · Cadernos de Agroecologia · Brazil (São Paulo)
ブラジル・サンパウロ州シャルケアーダ市の都市農業を対象にした研究。市街地内で栽培されている空き地97区画すべてを地理参照し、うち77区画を選定して農家への聞き取り調査を行い、人口と区画の一般的特徴を把握した。さらに30区画のサブサンプルを対象にガイド付き踏査で全栽培作物を詳細に調べた。結果、農家の80%は50歳以上の男性で低所得層だが、この活動は生計に不可欠ではなかった。栽培されている75種類の食用植物のうち、キャッサバ(マンジオカ)は90%を超える区画で見られ、投資をほとんど必要としない作物が好まれていた。活動は非公式に行われ、栽培したいという意欲に動機づけられており、公的・私的支援は一切受けていなかった。
コミュニティ有機資源循環食料主権・社会正義