研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
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批判的・否定的知見
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労働者のモチベーションを高める物的・道徳的インセンティブの創出——キューバの都市農業
2011Sinan Koont · University Press of Florida eBooks · Cuba
この章は、キューバの1980年代の経済改革(「経営の完成化」)が、都市農業労働者の収入を生産実績により密接に結びつけようとしたことを記述しており、キューバの都市農業における価格形成と需給の仕組みが労働者に相対的に高い収入をもたらしていると指摘する。それに加え、個人・集団・州に授与される「デ・レフェレンシア」「デ・エクセレンシア」といった表彰や、大統領が毎年12月27日に優秀な都市農業従事者と面会する行事など、金銭に依らない「モラル」インセンティブが物的インセンティブと並行して機能し、労働者の自己肯定感と社会的評価を高めていると述べている。
コミュニティ経済政策食べられる都市:連続的生産的都市景観(CPUL)の構想
2011Katrin Bohn, André Viljoen · University of Brighton Repository (University of Brighton) · United Kingdom
都市に相互連結した生産的景観を導入する戦略構想「連続的生産的都市景観(CPUL)」について論じた論文(2011年、英国)。CPULの主要な空間的・機能的構成要素の一つとして都市農業を組み込むことの環境的便益に焦点を当て、国際的な展覧会や出版物を参照しながら、都市農業が周縁的な関心事から現代の都市・建築言説の中心へと位置づけを移してきた経緯をたどる。結論として、都市農業への関心は高まっているものの、生産的景観の設計を支える理論やその実践を後押しする政策の論拠を構築するには、分野横断的なさらなる作業が必要であるとしている。
コミュニティ政策食料主権・社会正義パリの都市農業——それは文化的な庭づくりである
2011Monica Caggiano · DOAJ (DOAJ: Directory of Open Access Journals) · France
世界人口の大半が暮らす都市の文脈における都市農業の公衆衛生上の役割を論じ、途上国の食料安全保障確保と、あらゆる場所での生態系サービス提供に寄与すると述べる短報(FAO, 2000を参照)。都市農業への新たな関心は多面的なニーズと傾向を反映しており、その一例として、建物が密集するパリ市における特筆すべき都市農業の実践が示されている。
コミュニティ健康シドラ・パパ(Sechium edule)の価値評価——食の代替手段としての活用と農村とのつながりの回復
2011CONSUELO MONTES R, ASTRID ALEJANDRA GÓMEZ G · DOAJ (DOAJ: Directory of Open Access Journals) · Colombia
コロンビア・ポパヤン市の都市周縁部の居住地に暮らす避難民家族を対象に、シドラ・パパ(学名Sechium edule)を食の代替手段として評価することを目的とした参加型調査研究。伝統的な利用・管理知識の回復、エコタイプの識別、農村とのつながりを保つ手段としての社会文化的意義の把握、都市周縁部での生産性と管理の可能性の評価を目指した。参加型手法により、レクリエーション活動・啓発ワークショップ・知識と種子の交換ツアーを実施し、ポパヤン市内の3コムナを調査地域とし、4か所の居住地から116件のアンケート調査を実施したほか、各居住地への毎月の訪問と参加家族との非公式な対話を行った。シドラを含む植物が居住地の環境条件に適応し、これらの人口集団にとって代替的な食料源となりうることが確認され、低利用の作物種の消費促進、知識の交換、周縁的条件に耐えうる植物のエコタイプ・種の保全を促す場が生み出された。
コミュニティ食料主権・社会正義食育ユース・アース・コネクションズ夏季インターンシッププログラム(YEC)――高校生を対象とした環境正義に基づく実践的農業プログラム
2011Samuel W. Lewis · Scholarship @ Claremont (The Claremont Colleges) · United States (California)
米国カリフォルニア州ポモナ・モントクレア・ラピュエンテ・チノヒルズ出身の低所得地域の高校生11人を対象に、2010年夏に6週間(週5日・週30時間)、有償で参加する農業インターンシッププログラム「YEC」を実施した。プログラムはデイビス平和プロジェクト2010年助成とポモナ大学夏期学部生研究プロジェクト賞の助成を受け、食と環境の正義に関する社会運動を農作業と結びつける形で設計され、週次アンケートの回答結果から、高校生レベルでの体験型都市農業プログラムが参加者を環境主義・社会正義の課題と結びつけ、産業型食料システムや自らが経験する環境的不正義に対して行動を起こす動機づけになりうることが示唆された。
食育コミュニティ食料主権・社会正義人種差別・資本主義・生態系劣化に立ち向かう――ブラック・ロサンゼルスにおける都市農業と社会正義のための闘争
2011Edna Bonacich, Jake Alimahomed‐Wilson · Souls · United States (California)
ロサンゼルスのアフリカ系アメリカ人コミュニティが直面する生態系危機と雇用危機において資本主義が果たす役割を論じ、グローバルサウスの多くの人々と同様、黒人アメリカ人の一部が公式の資本主義的雇用システムから排除されつつあると論じる。この状況への対応として、反資本主義的価値観に基づくコミュニティの経済的自己決定に根ざした経済実験と、そこからの離脱(デリンキング)に着目し、著者らが開始しつつある小規模な都市農業プロジェクトについて報告している。
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生態型都市農業の発展と都市部中間所得層の台頭の相関分析――「小毛驴市民農園」コミュニティ支援型農業(CSA)運営に関する参与観察研究に基づいて
2011石嫣, 程存旺, 雷鹏, 朱艺, 贾阳, 温铁军 · 贵州社会科学 · China
国際的な経験は、生態型都市農業の発展が中間所得層の台頭と不可分であることを示しており、中間所得層は社会の安定を担う責任を負い、政策志向が偏らず、消費面では環境保護を重視し緑色消費を提唱するという特徴を持つとされる。都市農業が中間層の消費者を惹きつけ、規模のある消費者層からの支持を得て多機能性を発揮するためには、生態というテーマを前面に打ち出す必要があると論じている。
CSA・提携コミュニティ経済NEBLINE 2011年5月号
2011· Lincoln (University of Nebraska) · United States
米ネブラスカ大学リンカン校が発行する2011年5月号のニューズレター『NEBLINE』の目次。蝶の庭を通じた自然・園芸・科学の学習企画のほか、都市農業、4-Hと青少年活動、栄養教育、家庭・地域教育(FCE)クラブなど、エクステンション部門の記事一覧を収録している。
食育コミュニティキューバの都市農業の成果を検証する——野菜生産は急成長も、食料主権には至らず
2011Sinan Koont · University Press of Florida eBooks · Cuba
キューバの都市農業を、生産・流通の両面から検証した論文。最も成功しているのは生鮮野菜の生産部門で島全域で急速な産出増加がみられる一方、他の部門は活動中ではあるものの発展が遅れている。流通は数千の直売所やMAL(農産物直売市場)、自家消費、MAE(国営店)を通じて行われ、職場・病院・教育機関での社会的消費も存在する。都市農業はキューバ人の食生活の改善に大きく寄与しているが、食料主権の達成には至っておらず、それ以外の成果として雇用創出・環境便益・コミュニティ形成が挙げられている。
効果は限定的コミュニティ経済健康生物多様性持続可能な都市の共創——指標がコミュニティガーデンで「育てる」のは食料だけではない
2011Ruth Beilin, Ashlea Hunter · Local Environment · Australia
オーストラリアで、地方自治体政策とアカウンタビリティの枠組みに沿った社会・生態指標のセットを、地方自治体職員、コミュニティガーデン(CG)会員、業界専門家との協働により策定した研究(2011年)。アジェンダ21以降、地方自治体は都市住民をより持続可能な都市づくりに関与させる方法を模索してきた。CG活動は社会的・環境的に持続可能な地域社会の発展に寄与すると論じられることが多いが、その便益を評価するための適切な指標はこれまで確立されていなかった。指標は参加型プロセスを通じて形成され、個人が指標を用いて学ぶことを可能にし、政策決定や都市計画者・地域のガーデナーにとって意味のあるものとなるよう設計された。研究は、CG参加者が現実的に監視でき、かつ地方自治体や広範な地域社会の関係者にとって政治的・思想的に有用な指標を考案する実務上の必要性を示している。
コミュニティ政策食料主権・社会正義アフリカの都市における野菜の品質と害虫防除
2011Ardjouma Dembélé, Oumarou Badini, Alessandro Abbà · InTech eBooks · Africa
アフリカ都市部における都市農業の現状を概観した章。都市部への人口流入が食料の量と質への需要を高める中、都市農業は生計向上や経済成長に寄与しうる一方、コートジボワールの欧州連合(EU)向け果物・野菜輸出は36万トン超、ブルキナファソの2007年のグリーンビーンズ輸出は92万5000トン超、マリのトマト生産は1万7000トン超、オクラは8600トンに達するなど、園芸はアフリカ諸国の経済にとって重要な部門であるとされる。その一方、都市農業を含む園芸部門は病害虫や、輸出先が求める農薬規制・品質管理(トレーサビリティ)基準の遵守という課題に直面していると指摘している。
コミュニティ有機資源循環健康近郊農業ミナスジェライス州アルト・ジェキチニョーニャにおける都市生態農業——アグロエコロジー的知恵と実践の対話と価値化
2011Bruna Lara Alvarenga Barros, Jackeline Canuto Mendes, Vinicius Moreno Nolasco, Marivaldo Aparecido de Carvalho, Rosana Passos Cambraia · Cadernos de Agroecologia · Brazil
ブラジル、ミナスジェライス州ディアマンチーナで行われたこの取り組みは、ジェキチニョーニャ・ムクリ連邦大学(UFVJM)の学生と、心理社会的リスクを抱える男子青少年10人を寄宿で受け入れる慈善施設AJIRの若者・教育者とを結び付けた。活動の中心は野菜・果樹・薬草の栽培と小動物の飼育で、これらは若者と教育者の食事に供された。地域の環境と農業の関係を把握するための生態診断を実施し、民衆的・土着的知識を科学的知識と対話させながら価値づけ、アグロエコロジー実践の学習を促した。
食育コミュニティ有機資源循環GISに基づく都市・都市近郊計画への農業統合アプローチ——ガーナの事例
2011Gerald Forkuor, Pay Drechsel, Olufunke Cofie · CGSPace A Repository of Agricultural Research Outputs (Consultative Group for International Agricultural Research) · Ghana
多くの発展途上国で、都市農業向けの土地ゾーニングが都市・都市近郊農業の主要な障壁となっている状況を踏まえ、都市当局が農業を計画に統合する方法を示すために地理情報システム(GIS)とマルチクライテリア分析を用いた研究。ガーナの首都圏に位置する5地区を対象とし、6つの影響要因を表す空間レイヤーを作成した。結果、5地区のうちテマ市が農業に適した土地の割合が最も高く、アクアピム・サウスが最も低かった。
政策コミュニティ近郊農業食の新たな未来
2011Andrew Kimbrell · Tikkun · United States
産業型食料モデルへの批判と、有機・地域産・人道的な食を求める運動の台頭を論じたエッセイ。今日の企業は農業から文化を奪いアグリビジネスへと変え、大量の化学的・機械的・遺伝子操作的投入に依拠するこの支配的モデルは、公衆と食料生産との間に根深い疎外をもたらしていると論じ、都市化の進行がこの物理的・心理的な距離を拡大させ、産業型農業がもたらす森林破壊、動物虐待、農薬による健康被害、農村コミュニティの荒廃といった帰結を人々の目から覆い隠しており、これが道徳的危機であると同時に環境・健康の危機でもあると批判している。一方でこの2世代の間に有機・地域産・人道的な食を求める運動が広がり、地域支援型農業(CSA)への参加や農薬濫用・工場畜産・遺伝子組み換えへの異議申し立てが進んでいるとも述べている。
制度・ガバナンスの不全食料主権・社会正義コミュニティ経済コミュニティの食料安全保障を築く——マーケットバスケットCSAの評価
2011Joshua M. Davis · School for International Training Digital Collections (School for International Training) · United States
米国バーモント州ブラトルボロの2拠点で2年間にわたり実施された、低所得消費者向けに卸売価格で地元産の新鮮野菜を提供する改良型CSA「マーケットバスケット(MB)」(実施団体Post Oil Solutions)を対象に、市場コーディネーターとしての経験、フォーカスグループ、インタビュー、二次データをもとにその持続可能性を評価した論文。延べ60人以上がこの2年間にMBに参加し、MBは農産物消費を増やすうえで効果的な取り組みだと論じる一方、コーディネーターを支える資金と、世代を超えて低所得である消費者の参加拡大という持続可能性に関わる課題は未解決のまま残っており、この2点への対応が現在進められている段階だとしている。
効果は限定的CSA・提携コミュニティ食料主権・社会正義福祉すべての人のための庭——コミュニティガーデンにおける難民の参加
2011Marianne Sarkis, Amelia Angevine, Samuel Morrison, Caitlin Raph, Andrea Siemaszko · Clark Digital Commons (Clark University) · United States
難民のコミュニティガーデンへの参加に影響する要因を検討した米国の学生研究プロジェクト。学生が現地の難民を対象に観察、非構造化インタビュー、フォーカスグループを実施し、立地、教育、コミュニティ、経済状況、資材へのアクセスを候補となる要因として検討した。結論として、経済的・構造的な柔軟性の欠如が、参加が進まない大きな理由であるとしている。
コミュニティ食育キューバ都市農業の事例研究
2011Sinan Koont · University Press of Florida eBooks · Cuba
本章は、著者が多数の関係者へのインタビューを通じて得た、キューバの都市農業に関する複数の視点の概観から始まる。続けて著者自身が実施した現地視察の報告を収録している——サン・クリストバル市(水耕栽培ユニットIPAバタージャ・デ・ルビ、UBPCエル・マンゴを含む)、マタンサス市(オルガノポニコ・トリアングロ、エンプレサ・フォレスタルのオルガニポニコを含む)、サンティアゴ・デ・クーバ(オルガノポニコス・ルイス・M・ポスおよびロベルト・アレグレ・カプリレス)、ハバナ市(国家的模範に認定されたUBPCオルガノポニコ・ビベロ・アラマル、CCSアンテロ・レガラデス・ファルコン、CCSFアリデス・エステベス・サンチェス、パルセラ・デ・ファルコン、パティオ・ラ・イエルバ・ブエナ)。定量的な調査結果ではなく、事例の記述にとどまっている。
コミュニティ経済政策屋上緑化構成要素の特性分析に基づく定量的類型区分基準に関する研究(韓国)
2011길승호, 송병화, 양병이 · · South Korea
ソウル特別市が2002〜2004年に造成した屋上緑化30カ所の現況調査に基づき、クラスター分析によって屋上緑化を3類型に再分類する際の特性を分析した研究である。従来の分類は構造安全性診断による類型判定と現地での専門家による目視判断に基づいており、修正が必要とされた。分析の結果、屋上庭園(ルーフガーデン)と屋上緑化(グリーンルーフ)の概念は従来の研究とは異なることが示された。「屋上庭園」と呼ばれる集約型緑化は総合的な管理に近く、「屋上緑化」は粗放的な管理に近いとされた。緑化タイプの再分類には数量化理論(カテゴリカル回帰分析)の統計手法を用い、緑化タイプに影響する要因を抽出した。回帰分析における説明力を示す決定係数(R²)は95.2%だった。この結果から、屋上庭園は人々による高い活動性を求められていることが示された。
政策コミュニティ小麦・水稲・スイカの二年三作輪作モデルに関する取り組みのまとめ(中国)
2011陈百如 · 上海蔬菜 · China
プロジェクトの実施主体は杭州丁一農業開発有限公司で、同社は浙江省杭州市蕭山区の農業龍頭企業、浙江省無公害生産基地、杭州都市農業モデル園区、区の「百佳都市」農業モデル園区に認定されている。同社の経営面積は92ヘクタール、うち栽培面積は77.2ヘクタール、養殖可能な水面は14.8ヘクタールである。同社が生産する丁一ブランドのスイカ、鮮食大豆、キャベツは国家A級グリーンフード認証を、丁一ブランドの鮮食トウモロコシ、ネギ、カリフラワーは国家無公害食品認証を受けている。
コミュニティDIY・自作経済都市農業への技術支援拡大——カリフォルニア州とその先における普及事業のベストプラクティス
2011Kristin Reynolds · Journal of Agriculture Food Systems and Community Development · United States
カリフォルニア州アラメダ郡において、カリフォルニア大学スモールファームプログラムが2006年から2009年にかけて、都市農家・菜園者52人への訪問面談、普及職員への調査、参与観察を実施した。都市農業の実態、事業者が抱える課題と必要な支援、普及職員の都市部でのプログラム拡大への関心を検討した。
政策食育コミュニティ信じがたいほど縮小する都市
2011James Krohe · Planning · Global
人口減少が続く都市では荒廃(ブライト)が生じやすいが、計画的な対応によってより望ましい都市空間を作る機会にもなりうるとする論考。生態学的基準に基づく土地の再分類、空き地・放棄地を買い上げて土地銀行として保有する仕組み、都市農業や緑地への転用、歩行可能な街区づくりや交通インフラの改善を、人口減少都市の戦略的計画の要素として挙げている。
政策コミュニティ都市農村連携トラブゾンにおける小学校校庭のデザインと土地利用
2011Özge Volkan Aksu, Öner Demirel · DergiPark (Istanbul University) · Europe (Turkey)
トルコ・トラブゾン市中心部にある小学校35校の校庭を対象に、既存の物理的状態を把握するため実施された調査研究。周辺環境の利用状況、校庭内の開放・緑地空間の充足度、機能面・美観面から見た土地利用の適切さ、屋外設備要素について観察・検討を行った。トルコの教育機関では緑地の不足やコンクリート敷きの校庭など、子どもの発達段階の要求に沿わない屋外空間計画が一般的に見られることを背景としているが、35校の調査結果自体の具体的な数値は要旨に記載がない。
食育コミュニティ緑化屋上の構成要素特性分析による様式の定量的分類に関する研究——ソウルの事例を中心に
2011Sung-Ho Gil, Byeong-Hwa Song, Byoung-E Yang · KIEAE Journal · South Korea (Seoul)
ソウル特別市が2002年から2004年にかけて造成した緑化屋上30か所の現況を調査し、クラスター分析により3類型への再分類を試みた研究。従来の分類は構造安全性診断と専門家による現地での目視判断に基づいていたが、見直しが必要とされた。屋上庭園(集約型緑化屋上)と緑化屋上の概念を先行研究とは異なる形で整理し、屋上庭園は総合的管理に近く、緑化屋上は低管理に近いと位置づけた。カテゴリカル回帰分析による統計的検討も行い、緑化タイプに影響を与える要因を抽出した結果、回帰分析の説明力を示すR二乗値は95.2%であった。この結果から、屋上庭園は人々の活発な利用を前提として求められる空間であることが示された。
コミュニティ政策ナイジェリアにおける持続的貧困削減のための都市農業推進――適切な普及政策の課題
2011ON Nwaogwugwu, JU Ulebor, AC Agumagu, CL Aboh · Journal of Agriculture and Social Research (JASR) · Nigeria
本稿は、ナイジェリアにおける農村から都市への人口移動が農業・国家開発に及ぼす影響を検討し、普及政策がこれまで主に農村部の農業に焦点を当ててきたため、貧困削減における都市農業の役割が軽視されてきたと論じる。都市部の零細農家に対し、都市で需要のある食料品目についての情報を提供する都市向け普及サービスの整備を提言しているが、独自の調査・実験データは示されていない。
政策コミュニティ経済アリゾナ州フェニックスの低所得地域におけるコミュニティガーデニング:プログラムと住民認識の整合
2011Tommy Bleasdale, Carolyn J. Crouch, Sharon L. Harlan · Journal of Agriculture Food Systems and Community Development · United States
米国アリゾナ州フェニックスの低所得マイノリティ地域で、非営利団体が主導する地域食料イニシアチブの一環として運営されながらも運営に苦戦しているコミュニティガーデニングプログラムを対象に調査を行った。インタビューと参与観察に基づいて作成した探索的調査の結果、住民にはガーデニングへの関心や経験があるものの当該プログラムへの認知度は低く、現在のガーデナー・元ガーデナー・未経験者の間で便益・負担の受け止め方が異なり、住民が挙げた便益は地域食料イニシアチブが掲げる目標としばしば一致していなかったことが明らかになった。
制度・ガバナンスの不全コミュニティ福祉