研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
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批判的・否定的知見
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コミュニティ庭園と社会統合機能を備えたグリーン・コミュニティ再発見センターの設計
2011이응직, 이형숙, 윤은주, 칼루 엑페게어, 고성철 · · South Korea
コミュニティ統合の観点からグリーン・コミュニティ再発見センター(GCRC)の機能と役割を検討し、多様な緑化屋根を備えたGCRCを設計し、太陽光発電などの再生可能エネルギーシステムを建築緑化に応用する可能性を検討した韓国の研究。GCRCの4つの主要機能モジュールとして、環境教育プログラムを伴うエコパークとコミュニティガーデンの導入、教育プログラムを伴うグリーンハウジングモデルの導入、ディスカバー・サイエンスセンター、教育プログラムを伴うグリーンビジネスモデルの導入が提案された。設計上は、1)コミュニティガーデンの機能、2)グリーンビジネスモデル、コミュニティ堆肥化システム、都市農業システムの確立、3)GCRC内の社会的相互作用におけるコミュニティガーデンの役割、の3つの主要機能が示された。被覆植物にツルマンネングサ(Sedum sarmentosum)を用いた緑化屋根の気温は、非緑化屋根よりも約3℃低く、太陽光発電システムの効率向上の可能性が示された。GCRCの導入は、近隣住民の満足度、生活の質を高め、社会統合とコミュニティ再生に寄与すると結論づけられた。
コミュニティ食育コンポスト政策モハバネ・コミュニティ菜園プロジェクトが貧困削減の目標を達成できなかった理由の調査と再生に向けた提言
2011Morongoa Rosina Pako · · South Africa
南アフリカのモハバネ・コミュニティ菜園プロジェクトを対象に、同プロジェクトが貧困削減という目標を達成できなかった理由を明らかにするための質的研究手法を用いた評価研究。南アフリカでは、人口の約33%が月収271ランド未満、50%が月収422ランド未満、79.1%が月収1,230ランド未満で生活しているとされ、東ケープ州とリンポポ州の貧困率がそれぞれ68.3%・60.7%と最も高く、西ケープ州とハウテン州はそれぞれ20%・28.8%と最も低い。政府は1994年以降、社会扶助・雇用創出プログラム・企業開発・基礎的世帯保障・社会サービス・災害救援・雇用関連の社会保険などを柱とする貧困対策プログラムを展開してきた。こうした政策的背景を踏まえ、本研究はモハバネ・コミュニティ菜園プロジェクトを評価し、プロジェクトが貧困削減の目標を達成できなかったことを確認した。
効果は限定的コミュニティ経済福祉「3G-Box」複合型エコ建築設計——「都市農業を建築学部総合棟に組み込む」設計を例に
2011陈波, 杨卫丽, 苏原 · 华中建筑 · China
設計論考(華中建築、2011年)は、都市農業の要素を組み込んだ大学建築学部総合棟のデザインを事例として、「3G-Box」複合型エコ建築のコンセプトを提示する。論考は低炭素・省エネ・生態的持続可能性の理念を軸に、包摂的・開放的・相互作用的で省エネかつグリーンな、伝統と現代を融合した新しい建築像を目指す設計提案であり、測定結果を報告する研究ではない。
政策コミュニティ都市コミュニティガーデンが果物・野菜摂取に与える影響
2011Christina Purcell · Arrow - TU Dublin (Technological University Dublin) · United Kingdom
アイルランド・ダブリンの都市コミュニティガーデンを対象とした論文の背景部分(2011年、英国拠点)で、地域住民が運営する菜園がダブリンでは小規模な旧住宅用地(Cabra Park)から4エーカーのSantryの敷地まで規模が様々であり、区画別利用や共同栽培、スープキッチンなど慈善団体への区画提供、大学の実習区画としての利用など多様な形態を持つと述べる。既存文献を引用し、米国・カナダには推計18,000か所のコミュニティガーデンがあり、栄養改善・身体活動の増加・社会的つながりの強化・メンタルヘルスの改善といった効果が報告されてきたとするが、この抜粋自体はダブリンにおける果物・野菜摂取への影響を測定した独自データや結果を提示していない。
コミュニティ健康食育ケープタウン高層住宅地区におけるコミュニティガーデンを通じた都市食料安全保障——成果と健康便益の分析
2011Chabalani Ndlovu, Shethile Simelane, Kgosiwele Mngeni · Zenodo (CERN European Organization for Nuclear Research) · South Africa
生鮮食品の入手が地理的制約や社会経済的格差により限られがちな南アフリカ・ケープタウンの高層住宅地区で、菜園利用者と非利用者の対照群を比較する調査・インタビュー・観察を組み合わせた混合手法により、コミュニティガーデンの利用実態を調べた。コミュニティガーデンは従来の都市農地に比べ単位面積あたり平均50%多い生鮮農産物を生み出し、地域の食料安全保障に寄与するとともに、栄養状態の改善や肥満率の低下といった健康面の変化も利用者に見られた。
食料主権・社会正義健康コミュニティ太原市における都市園林緑化に関する考察
2011Zhu Ke-xian · Shanxi Architecture · China
中国・太原市の都市園林緑化を対象に、その機能と発展状況を分析した論文。都市緑化公園の配置原則と方法を示すとともに、芝生計画、森林生態緑化、緑化に関する法制度整備という観点から、太原市における今後の園林緑化の留意点と設計の方向性を論じている。
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カラジ市中心区の農家におけるコミュニティ支援型農業(CSA)への参加意識に関する調査
2011شعبانعلی فمی شعبانعلی فمی, قاسمی قاسمی, سرور امینی سرور امینی, سعادتزاده سعادتزاده · پژوهش های اقتصاد و توسعه کشاورزی · Asia
イランのカラジ市中心区(マルカジ地区)の農家1,598人を母集団とし、コクラン式により117人、最終的に130人を単純無作為抽出した相関調査。信頼性はクロンバックのアルファ係数0.7〜0.9で確認された質問票を用いた。結果、農家がCSA参加に関心を持つ主な動機は資金源の確保と農産物の販路確保であった。相関分析では、市民からの資金支援受け入れへの関心度は年間所得・家族労働力の利用・市民の農場訪問回数と1%水準で有意な正の相関を示し、居住地への依存度および教育水準とは5%水準で有意な正の相関を示した。クラスカル・ウォリス検定では、居住地域の異なる農家グループ間で、市民からの資金支援への関心、多様な所得層の市民との協力志向、農業所得への満足度、作付期間の長さについて5%水準で有意差が認められた。
CSA・提携経済コミュニティ「アグリレジャー」——農業・レジャー・社会変革の関係を再考する
2011Ben Amsden, Jesse McEntee · Leisure/Loisir · Global
本稿は、農業を余暇・レクリエーションの対象として捉える枠組み「アグリレジャー(Agrileisure)」を提示する。ファームベースのアグリツーリズム、趣味としての農業、ファーマーズマーケット、CSA(地域支援型農業)など、農業の供給側・需要側の両方に関わる活動を扱う。既存のレジャー研究における農業に関する議論はファームツーリズムの範囲にとどまっているとし、レジャー学、生態学、社会学、心理学、社会正義論、地理学を理論的基盤とする枠組みを提示している。
コミュニティCSA・提携持続可能性の定義と応用:社会文化・経済・生物学的概念の接続
2011Patricia M. Clay, Julia Olson · Anthropology News · Global
このAnthropology News掲載記事について得られた情報は、持続可能性・生物人類学・漁業管理・食料システム・持続可能な漁業・CSA(地域支援型農業)・食と栄養・生態環境というキーワード一覧のみであり、研究内容や手法、結果を記述した本文は含まれていない。
コミュニティCSA・提携食料主権・社会正義ガーデンコミュニティ:私たちの新しい都市のための古い直観 ― カタルーニャ地方の事例
2011Jordi Franquesa Sànchez · Revista iberoamericana de urbanismo · Spain
スペイン・カタルーニャ地方における「ガーデンコミュニティ」(戸建て庭付き住宅の類型と、オープンスペース・施設の戦略的活用を基盤とする都市介入)を、19世紀末から1960年まで ― 自家用車の普及がコミュニティ設計の考え方を大きく転換させた時期まで ― の期間にわたって調査した研究。ガーデンコミュニティは主要な特徴を保ちながら異なる文化的文脈に適応できる汎用性を持ち、その結果として多様な設計事例を生み出しており、現代都市の成長を考えるうえで重要な先例をなすとしている。
コミュニティ政策「大地は人々を豊かにする」——ロサリオ(アルゼンチン)都市農業プログラム
2011Arrate Corres Velasco · Soberanía alimentaria, biodiversidad y culturas · Argentina
アルゼンチン・ロサリオ市の都市農業プログラムは、社会的経済のプロジェクトを地区に組み込むことで、都市の景観の一部を変えることに成功した。かつて使われていなかった空き地は、現在アグロエコロジー的な手法で運営されるコミュニティ菜園となっている。この取り組みを統括する技術チームのメンバーであるマリアナ・ポンセ氏とラウル・テリレ氏が、プログラムの内容について語っている。
コミュニティ有機資源循環近代都市におけるコミュニティガーデンの計画
2011Fang Wei-xun · Heilongjiang nongye kexue · Global
コミュニティガーデンの計画に関する理論的基盤を示すことを目的とした短い論説。庭園計画を、経済状況と造園の原則に基づいて庭園を図面に落とし込む創造的プロセスと位置づけ、庭園計画の規則性・機能・欠点についてレビューしている。
政策コミュニティ私のアパートの庭
2011Britta Riley · TED · United States
アーティスト兼技術者のブリッタ・ライリーが、都市の窓辺で野菜を育てる垂直水耕栽培システム「Windowfarms」と、その開発手法である利用者参加型の“R&D-I-Y”(crowdsourced R&D)を紹介するTEDトーク(2011年11月公開)。Windowfarmsは2010年にEntrepreneur誌の「注目すべき100社」の一つに選ばれた。
DIY・自作コミュニティ都市農村連携デジタル農業より緑豊かな都市を育てる(FAO)
2010FAO · Food and Agriculture Organization of the United Nations (FAO) · Global
FAOによる都市・近郊農業の意義と政策をまとめた取り組み。食料安全保障、雇用、環境、栄養の観点から、都市での市民の食料生産を支援する枠組みを提示している。
政策コミュニティ健康経済利用実態から捉えた団地屋外空間の活用による団地再生に関する研究
2010· ランドスケープ研究(日本造園学会誌)73巻5号 pp.469- · Japan
団地の屋外空間(オープンスペース)の利用実態を実地調査し、ストック活用による団地再生の方向性を検討した研究。子どもの遊び場としての需要が最も高く、次いで散策・休息の利用が多いことを示し、菜園を含む多様な屋外空間利用を促す再生計画の必要性を指摘する。
コミュニティ政策健康家庭菜園:見過ごされてきた農業生物多様性と文化的多様性のホットスポット
2010Galluzzi G., Eyzaguirre P., Negri V. · Biodiversity and Conservation 19:3635-3654 · Global
家庭菜園が高い種内・種間の遺伝的多様性、特に伝統的な作物品種やランドレースを保全し、農業生物多様性と文化的多様性の重要な拠点であることを総説する。
固定種・在来種生物多様性コミュニティ近代が緑であった頃――ランドスケープ・アーキテクト、レーベレヒト・ミッゲの生涯と仕事
2010Haney D. H. · Routledge · Germany
ミッゲの生涯と仕事を初めて包括的に記録した学術書。庭園改革、都市計画、ジードルング、有機的計画という4つの運動の中心人物としての彼の位置づけを詳述する。
有機資源循環コミュニティ福祉市民農園と健康:市民農園利用者と農園を持たない近隣住民の比較調査
2010Van den Berg A. E., Van Winsum-Westra M., De Vries S., Van Dillen S. M. E. · Environmental Health · Netherlands
オランダの市民農園利用者と非利用者を比較し、特に高齢者で健康・幸福感・身体活動・社会的交流が良好であることを示した研究。共同型都市農業の福祉効果を裏付ける。
健康福祉コミュニティなぜ都市で農を営むのか?代謝的亀裂のレンズによる都市農業の理論化
2010McClintock N. · Cambridge Journal of Regions, Economy and Society 3(2):191-207 · United States
都市農業を「代謝的亀裂」の枠組みで理論化。生態的・社会的・個人的な亀裂を、生産の再スケール化や遊休地の再生、食からの疎外解消を通じて克服する試みと論じる。
コミュニティ政策有機資源循環米国のコミュニティガーデニングに関する便益・目的・動機のレビューと分析
2010Draper C., Freedman D. · Journal of Community Practice 18(4):458-492 · United States
1999~2010年の文献を分析し、コミュニティガーデニングの目的・便益・動機を11テーマに整理。厳密な量的研究は乏しいが豊富な質的データがあると指摘する。
コミュニティ福祉食育コミュニティ・ガーデニング、近隣集会、ソーシャルキャピタル
2010Alaimo K., Reischl T. M., Allen J. O. · Journal of Community Psychology 38(4):497-514 · United States
ミシガン州フリントでの無作為電話調査(N=1916)に基づき、コミュニティ・ガーデニングや美化活動への参加が、住民の結束型・連結型ソーシャルキャピタルや近隣規範の認識と関連すると示す。
コミュニティ福祉食料主権:食・自然・コミュニティの再接続
2010Wittman, H., Desmarais, A.A., Wiebe, N. (eds.) · Fernwood / Food First Books (ISBN 9780935028379) · Global
食料主権の理論的基盤を確立した代表的著作。都市農村を横断する小農運動(La Via Campesina等)が食料システムの民主化を訴える事例を体系化し、農村-都市間の食料・土地・権利の再接続を主題とする。
コミュニティペルー・リマにおける都市農業のマルチステークホルダー政策立案と行動計画
2010Dubbeling M.C.E., Merzthal G., Soto N. · Journal of Agriculture, Food Systems, and Community Development · Peru (Lima)
リマ市ビジャ・マリア・デル・トリウンフォ地区において、多様なステークホルダーを巻き込んだ都市農業政策の立案プロセスを分析した。マルチステークホルダーの参加が、食料安全保障・土地利用・経済開発にまたがる包括的な政策実施を可能にすることを示した。行政・NGO・農業者の協働モデルの有効性を検証している。
政策コミュニティ福祉ポストフォード主義的都市緑地ガバナンスにおける市民参加:ベルリンのコミュニティ・ガーデンの事例
2010Marit Rosol · International Journal of Urban and Regional Research · Germany (Berlin)
市民運営ガーデンを緑地ガバナンスとして受容する政策を、財政責任を住民へ転嫁する新自由主義化の表れと分析。参加型政策手段が矛盾し自壊する帰結を示す。
政策コミュニティ米国における持続可能な土地利用計画のための多機能都市農業
2010Sarah Taylor Lovell · Sustainability · United States
本稿は、経済的および食料安全保障の懸念から都市での食料生産への関心が高まっている米国における土地利用計画に適用される都市農業に関する文献をレビューする。コミュニティ農園から屋上菜園まで、人口密集地域で複数の機能を統合する都市農業の可能性について論じている。本稿はまた、障壁と制約についても触れ、都市計画家やランドスケープデザイナーが食料システム思考を都市計画に統合するための研究機会を特定している。
コミュニティ政策気候変動食料主権・社会正義