研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
テーマ
批判的・否定的知見
5823 件(74 / 233)
ねりま都市農業プロジェクト検討会 報告書
2022練馬区 · 練馬区 調査報告書 · Japan
世界都市農業サミットの知見を踏まえ、練馬区が設置した検討会の最終報告。循環・環境・公正・協働の4柱で都市農地保全、農福連携、区民農園整備、情報発信など行政支援による都市農業振興の方向性を整理する。
政策コミュニティ食育生物多様性タマリバタケを事例としたコミュニティガーデン研究(世田谷区)
2022新保 奈穂美 · 世田谷区 都市農業関連研究報告 · Japan
世田谷区の提案型連携事業として実証されたコミュニティガーデン「タマリバタケ」を分析。厳格な規定を設けず参加者の自由な活動を確保する条件を明らかにし、自治体支援型コミュニティ農園の運営知見を提供する。
コミュニティ食育DIY・自作ヨコハマeアンケート:市民農園に関する調査(令和4年度)
2022横浜市 環境創造局農政推進課 · 横浜市 市民調査報告 · Japan
横浜市が実施した市民農園に関するeアンケートの集計結果。市民農園利用者の動機・満足点・課題を把握し、行政が進める市民農園まっぷや情報発信強化など施策改善の基礎資料となる。
コミュニティ健康食育政策名古屋農業振興地域整備計画書(令和4年3月)
2022名古屋市 · 名古屋市 農業振興地域整備計画 · Japan
名古屋市が策定した農業振興地域整備計画。優良農地の保全と近代化施設整備に加え、農家による市民農園開設促進や地域共同の農地活用を掲げ、自治体が支援する都市農業の制度的枠組みを示す。
政策コミュニティ生物多様性経済福岡市農林業総合計画(令和4年度~令和8年度)第2部 農業
2022福岡市 · 福岡市 農林業総合計画 · Japan
福岡市の5か年農林業総合計画の農業編。市民農園・農業体験農園・リフレッシュ農園の整備助成やアグリチャレンジ等の都市農業振興施策を位置づけ、市内農地の現状と行政支援による振興方向を示す。
政策コミュニティ経済食育栽培植物と野生植物のランドシェアリング:都市農園は都市の植物多様性のホットスポット(ベルリン)
2022Seitz B., Buchholz S., Kowarik I., Herrmann J., Neuerburg L., Wendler J., Winker L., Egerer M. · Urban Ecosystems, 25(3):927-939 · Germany (Berlin)
ベルリン都市圏の18のコミュニティ農園で、栽培植物と自然に生える野生植物の両方を調査した研究。各種を在来・非在来に分類した結果、農園には野生植物を中心に多数の植物種(一部は絶滅危惧の在来種を含む)が、周辺の都市化の程度に関わらず生育していることを明らかにした。栽培種が多い農園ほど野生種も多いという正の関係(=栽培と野生のランドシェアリング)を示し、都市農園が食料生産と在来・野生植物の保全を両立させる『調和の生態学(reconciliation ecology)』の場になりうると論じる。
生物多様性コミュニティ政策農を通じた都市公園と地域コミュニティの再生——兵庫県神戸市の平野コープ農園の事例から
2022新保奈穂美 · 都市計画報告集(日本都市計画学会)20(1), 154 · Japan (Kobe)
縮退都市における都市農業の地域コミュニティ活性化効果を、神戸市の平野コープ農園の事例で実証。誰でも参加できる農園と学びの提供がコミュニティ形成に不可欠であることを示唆する。
コミュニティ福祉庭の中で:コミュニティ・ガーデンの設立に貢献するコミュニティ・グループの能力
2022Doyle G. · International Journal of Urban Sustainable Development · Ireland (Dublin)
ダブリンのケーススタディに基づき、コミュニティ・グループがコミュニティ・ガーデンを設立・維持するために必要な能力を分析した研究。多様な専門知識を持つ個人の関与、支援的なコミュニティ組織や行政機関の存在、そして土地を含むリソースへのアクセスが重要な能力として特定された。都市の持続可能な発展におけるコミュニティ農園の役割を政策的視点から論じている。
コミュニティ政策食育都市・都市近郊・園芸景観——アルゼンチン・ラプラタ地区における土地利用の衝突と持続可能な計画
2022Baldini C., Marasas M.E., Tittonell P., Drozd A.A. · Land Use Policy · Argentina (La Plata)
ラプラタ地区の園芸ベルト(南米最大級の都市近郊農業地帯の一つ)を対象に、多基準分析(AHP法)を用いて土地利用適性を定量化し、潜在的な土地利用衝突地域を特定した。都市拡大と農業用地の競合が持続可能な食料生産を脅かしていることが示された。計画的な土地管理の枠組み構築が急務であると提言している。
政策コミュニティ経済フランスとチリにおける食の民主主義と持続可能性:コミュニティガーデンは生態市民性を促進する
2022Biskupovic C., Maurines B., Carmona R., Canteros E. · Frontiers in Sustainable Food Systems · Chile
本研究はフランス(リヨン)とチリ(サンティアゴ、ロンキマイ)の4事例のコミュニティガーデンを比較した質的研究である。集合的な園芸活動が人間と非人間の関係を育み、自然と他者へのケアを伝えることで生態市民性を促進することが示された。小規模ガーデニングが持続可能なコミュニティ生活に向けた社会的価値を生み出す機能を持つと結論づけた。
コミュニティ食育生物多様性家庭菜園:チリ・サンティアゴにおけるCOVID-19パンデミック期間中の便益と障壁
2022Cerda C., Guenat S., Egerer M., Fischer L.K. · Frontiers in Sustainable Food Systems · Chile (Santiago)
本研究はCOVID-19による約200日間の都市封鎖を経験したサンティアゴを対象に、家庭菜園の便益と障壁を調査した。パンデミック期間中に家庭菜園への関心が高まったことが確認され、精神的健康や食料安全保障への寄与が示された。アクセス可能な空間の欠如や知識不足が主要な障壁として特定された。
コミュニティ健康福祉食育ホーチミン市の都市農園:階級、食の安全への懸念、農業に対する信頼の危機
2022Faltmann N.K. · Food, Culture and Society · Vietnam (Ho Chi Minh City)
本研究はホーチミン市における都市農園の動機を質的に調査し、農薬汚染への広範な不信感が家庭菜園の主要な推進力であることを明らかにした。食の安全への懸念は階級横断的に共有されるが、農園実践の形態は社会経済的地位によって異なる。都市農業は食料システムへの信頼の危機への応答として機能している。
健康コミュニティ政策スリランカ・キャンディにおける家庭菜園を持続可能な都市アグロフォレストリーシステムとして世帯の幸福を促進する
2022Jayakody S.K., Basu M. · Blue-Green Infrastructure Across Asian Countries (Springer Singapore), pp. 223–249 · Sri Lanka (Kandy)
キャンディ地区の伝統的な家庭菜園システムが、生物多様性の保全・身体活動・精神的健康を支える統合型アグロフォレストリーアプローチとして機能することを明らかにした。スリランカの家庭菜園は古来の伝統的知識を持ち、食料安全保障の重要な基盤であるが、都市化の進行によりその持続可能性が問われている。Scopusに収録されている。
生物多様性健康コミュニティ福祉途上国の縮退都市における都市農業の多機能的便益の優先順位付けに向けた持続可能な経路:スリランカの実証事例
2022Wadumestrige Dona C.T.G., Mohan G., Fukushi K. · Current Research in Environmental Sustainability · Sri Lanka (Colombo)
コロンボ地区の402人の小規模農家を対象とした認識調査において、都市農業の社会的・経済的・環境的多機能便益に対する認識を順序回帰で分析した。農業者は3便益カテゴリー全てにポジティブな認識を持ち、特に環境便益への評価が高かった。縮退都市の未利用地管理に家庭菜園・コミュニティ菜園が有効な戦略であることが示された。
政策経済コミュニティ健康マレーシア・クアラルンプールにおける食料安全保障のための都市菜園イニシアチブの課題
2022Ishak N., Abdullah R., Mohd Rosli N.S., Abdul Majid H., Abdul Halim N.S., Ariffin F. · Quaestiones Geographicae, Vol. 41, No. 4, pp. 57–72 · Malaysia (Kuala Lumpur)
クアラルンプール市内17か所の都市菜園で106名を対象に調査し、都市農業実践者が直面する課題を技術的・資源的・経済的・社会的・環境的の5分野に分類した。気象の変動、土地アクセスの困難、資金調達問題が主要な障壁として特定され、年齢と環境的課題の間に中程度の相関が認められた。都市農業の拡大には的を絞った政策開発が不可欠であると結論付けている。
コミュニティ政策経済新型コロナウイルス感染症パンデミック下におけるマレーシアの都市食料安全保障——都市農業は解決策となるか?レビュー
2022Murdad R., Muhiddin M., Osman W.H., Tajidin N.E., Haida Z., Awang A., Jalloh M.B. · Sustainability (MDPI), Vol. 14, No. 7, Article 4155 · Malaysia
新型コロナウイルス感染症による行動制限令(MCO)が食料供給チェーンに与えた深刻な影響を受け、コミュニティガーデン・垂直農業・水耕栽培など多様な都市農業手法がマレーシアの都市部における食料安全保障に果たす役割をレビューした。MCO導入時のパニック買いと生鮮食料の流通停滞を背景に、家庭菜園・常設食料生産公園(TKPM)・コミュニティガーデンが都市住民の食料確保に有効であると示した。都市農業は単純な概念でありながら、都市世帯の食料確保に大きな影響を与え得ると結論付けている。
コミュニティ政策健康経済ザンビアの「新常態」の内側:COVID-19の政策対応と都市周辺部の食料安全保障および生計への影響
2022Manda S. · Journal of International Development · Zambia (Chongwe, Lusaka)
本研究はルサカ近郊チョングウェ地区の都市周辺部小規模農家を対象に、COVID-19の政策対応が食料システムと生計に与えた影響を調査した。厳格なロックダウンを回避した「新常態」政策にもかかわらず、農業投入財の価格上昇や市場アクセスの制限により、約53%の農家が農業収入ゼロを経験した。組織的な農業支援の欠如が脆弱性を深刻化させたことが明らかになった。
政策経済コミュニティ福祉都市フードスケープの計画:アオテアロア・ニュージーランドにおける都市農業の政策と規制
2022Hanna C., Wallace P. · Kōtuitui: New Zealand Journal of Social Sciences Online, Vol. 17, No. 3, pp. 313–335 · New Zealand
本論文はニュージーランドの四大都市(オークランド、ウェリントン、クライストチャーチ、ハミルトン)における都市農業の政策と土地利用規制を分析した。結果として、都市農業に特化した政策指針が欠如しており、ゾーニングの制約、マオリの食の実践への配慮不足、現代的な都市農業の形態への対応の遅れが明らかになった。都市食料主権を支援するための自治体による政策改定の必要性が勧告された。
政策コミュニティ都市農業における市民参加の検証:構造方程式モデリングによるコミュニケーション媒体の影響評価
2022Yuniarsih, Salam, Kantori, Mursyid · SSRN Academic Repository · Indonesia (Makassar)
インドネシア・マカッサルの622人の回答者を対象とした都市農業参加のモデル化。ソーシャルメディアコミュニケーションが市民参加に与える影響を定量評価。
コミュニティ落穂拾い(グリーニング)プログラムと余剰農産物の食料救済団体への寄付に対する農家の態度と認識
2022Harvey S., Mount P., Valentine H., Gibson C. · Journal of Agriculture, Food Systems, and Community Development, 11(4):233-247 · United States
米国カンザスシティ都市圏で、落穂拾い(グリーニング)に参加した農家12名と未参加の農家16名に聞き取りを行い、余剰農産物をフードバンクなど食料救済団体へ寄付する動機と障壁を分析した研究。参加者は寄付の手軽さと税制優遇を利点として挙げ、未参加者は安全性や責任の懸念を課題とした。都市・近郊農地の余剰を地域の食料支援に回すフードレスキューの設計に示唆を与える。
食品ロスコミュニティ福祉経済小規模な土を使わない都市野菜栽培のための、簡易な非温室型水耕システム
2022Gumisiriza M.S., Ndakidemi P.A., Mbega E.R. · MethodsX, 9:101882 · Tanzania
低コストな身近な材料とクラトキー法を用い、温室を使わずに組み立てられる簡易な水耕栽培システムを詳細な手順とともに提示した論文。専門設備や電力に依存せず、都市の限られた空間で誰でも再現・自作できる土なし野菜栽培の方法を示しており、DIY・メーカー的な手法で市民が自ら食を育てる取り組みを後押しする。
DIY・自作経済コミュニティ都市が育つところ:ウィスコンシン州ミルウォーキーにおける都市農業の長い歴史
2022Michael Carriere, David Schalliol · Journal of Urban History · United States (Milwaukee)
本エッセイは、ウィスコンシン州ミルウォーキーにおける都市農業の歴史を記録し、20世紀の米国都市を衰退の物語として捉える支配的な解釈に異議を唱えている。工業拡大の最盛期においても、食料生産が市の経済的・社会的・空間的発展に重要な役割を果たしたと論じる。都市農業は21世紀に至るまで、公共・民間双方の主体によって都市再開発の有効な手段として用いられ続けたとしている。
経済コミュニティ政策米国都市部では誰がどのように菜園を営むか:都市農業アクションプランにおける社会的公正への示唆
2022Kirti Das, Anu Ramaswami · Frontiers in Sustainable Food Systems · United States
米国3都市の代表的な都市住民6,152名を対象とした調査に基づき、本論文は農的菜園実践者の人口統計と実践される菜園の類型を分析している。コミュニティ菜園への参加(約2%)は世帯菜園(約27%)より少なく、世帯菜園は高所得の白人男性が中心である一方、コミュニティ菜園はより多様だが参加率が低く便益が拡大しにくいことを見出し、公平な都市農業の設計には「誰がどのように菜園を営むか」に関するデータが必要だと強調している。
コミュニティ政策『都市の土地の最善最高の利用』:フィラデルフィアとシカゴにおける都市農業の価値づけ
2022Domenic Vitiello · Journal of Agriculture, Food Systems, and Community Development · United States
本稿は混合研究法により、1990年代以降のフィラデルフィアとシカゴにおける都市農業の実践・支援・政策の変遷を跡づけ、農業や園芸を公共財として扱う都市と、経済的・再開発的利益を引き出そうとする都市を対比する。両都市とも著名な都市農業の拠点となったが、シカゴが都市農業を次第に公共財として扱ったのに対し、フィラデルフィアでの位置づけは争点化し不安定なままだったとする。
政策経済コミュニティ地域資源の持続可能な利用により、都市農業は食料を超えたコミュニティの便益をもたらす
2022María Teresa Gómez-Villarino, Teresa Briz · California Agriculture · United States (Berkeley)
本研究は、カリフォルニア州バークレーとスペインのマドリードの都市菜園を対象に、地域資源・投入物の効率的で持続可能な利用というアグロエコロジーの原則がどのように実践されているかを調べた。良好な生態学的実践を行う菜園は、社交の場といった文化的サービスを含む幅広い生態系サービスを提供し、国連の持続可能な開発目標に貢献するモデル都市農業拠点となりうると報告している。
コミュニティ有機資源循環生物多様性