研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
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批判的・否定的知見
1253 件(12 / 51)
ジャールカンド州先住民地域における野生食用林——人と森の絆を回復するコミュニティ主導モデル
2025Kulesh Bhandari · Zenodo (CERN European Organization for Nuclear Research) · India
インドのジャールカンド州で、生物多様性研究者クレシュ・バンダリ氏(動物学修士、ゴッダ・カレッジ/SKMU)が率いる「Wild Food Forests in Tribal Jharkhand」構想の現地進捗とコミュニティ参加を報告するプレスリリース。米国のポリネーション・プロジェクト財団の支援を受け、ボディヤ・パンチャーヤット、ファグ・トラ、ラジャパタール、マンダル・チャク、シルティヤB地区(バスドゥマ・ウパル・トラ、ニチェ・トラ、デブリ)、サライパハリ、ガルディアパハリ(ゴピカンダル区域)など複数の先住民村落で活動している。ドゥマル、ドヴァ、マフア、コハ、ベルなどの野生食用・薬用植物の多様性を、伝統知と科学的モニタリングを組み合わせて回復させることを目指している。
コミュニティ生物多様性食料主権・社会正義DIY・自作都市部の家庭菜園の池を探る——昆虫多様性を制限する要因としての化学汚染
2025Johanna Bock, Márcio Zamboni Neske, Martin Krauß, Andrea Dombrowski, Jörg Oehlmann · Environmental Sciences Europe · Europe
都市部の私有庭園にある小規模な水域(庭園池)に着目し、化学汚染が昆虫の多様性を制限する要因になりうるかを検証した研究。庭園は都市の緑地面積のかなりの部分を占め、昆虫にとって重要な生息地や生態的な飛び石となりうる一方、殺虫剤・肥料の使用や建材からの化学物質の流出が生息地の質と昆虫の多様性に強く影響しうる。in vitroおよびin vivo試験と化学スクリーニング分析により、庭園池の毒性を評価した。17か所の池のうち、発光細菌(Aliivibrio fischeri)を用いたバイオルミネッセンス試験で無毒と判定されたのは水試料1件・底泥試料1件のみであった。酵母(Saccharomyces cerevisiae)を用いたレポーター遺伝子アッセイでは、水試料7件・底泥試料10件でダイオキシン様活性の上昇が検出された。Amesフラクチュエーションアッセイ(ネズミチフス菌YG1041・YG1042株)では、水抽出物の大半が変異原性を示した一方、底泥抽出物の大半は変異原性を示さなかった。池由来の試料から構築した水-底泥系5系統において、ユスリカ(Chironomus riparius)幼虫の死亡率上昇が観察され、幼虫死亡率はin vitro水毒性(バイオルミネッセンス阻害)およびLC-HRMSで測定したベンゾチアゾール誘導体の濃度と正の相関を示した。ベンゾチアゾール誘導体の濃度上昇は、EPDMゴム製の池ライナー設置に由来する可能性が高いとされた。物質組成は戸建て住宅の庭と市民農園の庭とで有意に異なり、市民農園の池でより高い物質濃度が測定された。研究は、私有の都市庭園における化学汚染はこれまで過小評価されていた可能性があり、池の毒性が昆虫個体群に深刻な影響を及ぼしうるためさらなる研究が必要であると結論づけている。
環境負荷のトレードオフ生物多様性送粉者・ミツバチコミュニティコミュニティガーデンにおける遺産(ヘリテージ)の育成
2025Bethaney Turner · · Australia
オーストラリア首都特別地域キャンベラのコミュニティガーデンでのエスノグラフィー調査に基づき、コミュニティガーデンが未来志向の「人間以上(モア・ザン・ヒューマン)」の遺産(ヘリテージ)の創出・保存・継承をどのように支えうるかを検討した。日常的で食を基盤とするインフォーマルな参加の経済が、土壌、園芸者の幸福、そしてより広い人間・非人間コミュニティを育む力を持つことを示し、園芸者を現在の園芸地の時間的・空間的範囲を超えた多種間関係に結びつける「生態学的な帰属意識」という概念を提示した。
コミュニティ生物多様性沖永良部島の小学校校庭に生育する維管束植物
2025Motohiro Kawanishi · Institutional Repositories DataBase (IRDB) · Japan
鹿児島県沖永良部島の小学校7校の校庭を対象に、生育する維管束植物相の調査を実施し、教材化のための基礎資料として一覧を作成した。合計480種の維管束植物が確認され、うち211種が沖永良部島在来種、100種が外来種、157種が栽培種だった。校庭には多数の植物が生育しており、在来種の多さが特徴で、絶滅危惧種を含む希少な草本植物も確認された。これらの結果は、調査地が島の自然について学ぶ教材として活用できる高い可能性を持つことを示した。
食育生物多様性コミュニティ持続可能な都市農業——強靭な都市のための実践と将来戦略
2025Bharti Gautam, Neha Negi, J. Mohan, Babita Bharti, Amit Kumar, Ridhima Arya · International Journal of Advanced Biochemistry Research · Global
都市化が気候変動・生物多様性の損失・環境悪化をもたらすという背景のもと、都市農業とガーデニングの持続可能な実践手法を概観したレビュー論文。堆肥化、雨水利用、屋上緑化、水耕栽培、アクアポニックス、垂直農法など多様な技術を取り上げ、統合的病害虫管理、スマート灌漑システム、都市アグロフォレストリーの重要性についても論じている。都市農業・都市ファーム・垂直庭園・緑化屋上といったネイチャーベースドソリューションを都市景観に組み込むことで、大気質の悪化、洪水、ヒートアイランド現象といった環境問題を緩和できるとし、食料安全保障・生物多様性・環境の持続可能性を高める上で都市園芸が重要な役割を担うと述べている。
コミュニティコンポスト気候変動食育生物多様性食システム転換のための優良事例——ネパールの事例
2025Bal Krishna Joshi · Genetics Plant Breeding and Seed Science · Global
作物・家畜・農業関連昆虫・農業関連微生物・飼料作物・水生の農業遺伝資源(AGR)という6つの主要構成要素からなる食システムを対象に、レビュー・観察・調査・経験(ROSE)アプローチにより、食システム転換のための優良事例を文書化した論文。コメ・小麦・トウモロコシなど少数の作物について、化学資材を用いた単一で均質な遺伝子型(モノ・ジェノタイプ)の開発・普及により収量増加が図られてきた一方、農業の進展に伴い、地域固有のAGRに基づく多くの食システムや農家の権利が軽視されてきたと指摘する。食料・栄養・健康・経済・環境の安全保障にとって、遺伝的多様性と地域固有の食システムの推進・最大化が重要であるとし、効果的な食システムの特徴として、地域特有の主食、多様な遺伝子型の利用、製品の多様化、インセンティブ、循環的・包摂的な農業、廃棄物の再利用・リサイクル、都市農業を挙げている。農家の貢献のあらゆる側面を尊重すること、農家の世帯を「一つの店」とみなす視点が有益な戦略になるとしている。
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長期的な生態系サービスのための都市農業の最適化:シナリオベースの適地分析とランドスケープアプローチの統合
2025Yu Huan, Steffen Nijhuis, Nico Tillie · Journal of Cleaner Production · Europe
オランダ・ロッテルダムを事例に、XGBoost(SHAP)による機械学習の適地モデリング、深層学習による土地利用シミュレーション、生態系サービスの貨幣価値評価を組み合わせ、2030年・2050年に向けた3つのシナリオ(現状趨勢型、適地誘導型の自律的変化、適地誘導型のランドスケープアプローチ)を比較した。適地誘導シナリオは現状趨勢型シナリオより優れた結果を示し、ランドスケープアプローチのシナリオが調整・文化サービスで最も長期的に安定した成果を示した一方、生態保護の制約が集約的生産を制限する場合、供給サービスは頭打ちになるか低下し得ることが明らかになった。
政策コミュニティ生物多様性気候変動ドイツの都市コミュニティガーデンにおける堅果樹栽培:動機、課題、機会
2025Janine Opitz, Monika Egerer · Renewable Agriculture and Food Systems · Germany
ドイツの都市コミュニティガーデンネットワークに参加する111プロジェクトを対象としたオンライン調査により、堅果樹(ナッツの木)の存在状況と多様性、導入・拡大の動機と課題を検討した。回答したプロジェクトの半数近くで堅果樹が存在していたものの本数は少なく収量も低い水準にとどまっており、限られたスペース、地元の法規制、庭内の他の植物種との相互作用が導入の障壁となっていたほか、今後さらに堅果樹を増やす計画があると答えたプロジェクトは50%にとどまった。
コミュニティ食育生物多様性固定種・在来種都市フードフォレストが環境の持続可能性と公衆衛生に果たす役割——気温調節とメンタルヘルスへの効果
2025Wen‐Pei Sung, Ming-Cheng Liao, Hsian-Ling Peng, Chung-Tien Huang, Yun-Jung Chuang, J Wang · Sustainability · Global
都市化に伴うヒートアイランド現象と住民のメンタルヘルス問題の深刻化を背景に、「都市フードフォレスト・プログラム」が都市の環境快適性、ヒートアイランド効果の緩和、中高年住民のメンタルヘルスに及ぼす影響を検証した研究。現地でのフィールド測定とアンケート調査を用い、ヒートアイランドのホットスポットにおける緑地の環境快適性を分析し、参加者のメンタルヘルスを評価した。結果、都市フードフォレスト・プログラムは周辺の環境気温を有意に低下させ、特に土壌域では平均2.4℃の冷却効果が見られた。周辺地域のヒートアイランド強度も15%低下した。メンタルヘルス調査では、男性参加者は女性参加者よりも有意に高いメンタルヘルススコアを示した(p=0.017)。週5回以上活動に参加した中高年層は、参加頻度の低い層と比べてメンタルヘルススコアが17%高く、有意に良好であった。ただし、本研究は比較的小さいサンプルサイズと限られた観察期間により結果の一般化可能性が制約されている可能性があり、また特定の都市地域を対象としているため、より広い都市の文脈を十分に代表していない可能性がある。
コミュニティ健康気候変動近郊農業生物多様性エチオピア・バハルダール市における都市農業とグリーンインフラ統合の分析
2025Ermias Debie · City and Environment Interactions · Ethiopia
エチオピア・バハルダール市で、都市農業(UA)とグリーンインフラ(GI)の統合について、利害関係者99人への調査・インタビューと参与観察を通じて検討した。統合を妨げる主な障壁(複数回答)として、支援的な政策・規制枠組みの欠如(87%)、認知度の低さ(57%)、空間的制約(51%)が挙げられた。多基準意思決定分析では、統合的実践が最も効果的な戦略と評価され(スコア16.81)、次いで庭園センターでの果樹植栽(16.18)、小規模菜園(13.83)、フェンス沿いの緑化(11.46)が続いた。構造方程式モデリングでは、温度調節と生鮮食料へのアクセスが持続可能な都市システム計画における重要因子として示された。
制度・ガバナンスの不全政策コミュニティ生物多様性気候変動ダッカ市における屋上菜園の環境的・栄養的便益――SDGs 2・3・11・12・13の推進に向けて
2025Jannatul Nayma Bona, Md. Zaki Faisal, Durjoy Hur, Saniya Afrin Swarna, Md. Muntaseer Al Mamun · Agriculture Archives. · Asia
バングラデシュ・ダッカ市のダンモンディ地区とモハンマドプル地区で、対象人口250人のうち無作為抽出した屋上菜園実践者100人を対象に、2024年3〜5月に構造化面接・フォーカスグループ・キーインフォーマント面接による混合研究法で、屋上菜園(RTG)の環境的・栄養的便益を調べた研究。回答者の49%が中程度の環境便益を、25%が高い環境便益を認識し、屋上緑化の増加(知覚指数平均245)、室内気温の低下、生物多様性の改善が確認された。栄養面では65%が有意な便益を、63%が食生活の改善を、75%が野菜必要量のかなりの部分を屋上栽培でまかなえていると回答し、環境・栄養両便益は回答者の教育水準(r=0.628、r=0.544)と栽培経験年数(r=0.946、r=0.532)にそれぞれ有意水準1%で正の相関を示した。一方、半数を超える参加者が技術知識の不足(知覚指数231)、季節的な水不足、高い資材費、病害虫管理の難しさを課題として挙げた。
生物多様性健康気候変動地面を通して思考する
2025Cassandra Tytler · · Global
「Think Like a Worm(ミミズのように考える)」という多感覚的・身体的アプローチのプロジェクトを通じて、場所に根ざしたアート実践、生態への感応、関係性としてのウェルビーイングの交差を検討する書籍の一章。コミュニティガーデンを感覚的なアートスペースへと変容させたこのプロジェクトについて、フェミニズムおよび反植民地主義の学術的視座を踏まえ、環境影響と知識生産における不平等を認識する「位置の政治学」を論じている。
コミュニティ生物多様性都市の芝生を再考する――リワイルディングとその他の自然を基盤とした代替案
2025Diana Dushkova, Maria Ignatieva · Diversity · Global
継続する都市化、生物多様性の減少、気候変動の激化が、従来型の集約的管理を伴う芝生に支配された都市緑地の持続可能性に課題を突きつけているとする論文。芝生は生物多様性への貢献が低く資源需要が高いことが批判されており、本稿はこの都市の芝生に代わる、レジリエンスと多機能性を高めるための自然を基盤とした解決策(NBS)を検討する。芝生を生態的・デザイン的・社会文化的システムが絡み合ったものとして概念化し、その転換戦略を評価する。10のユーラシア都市の事例研究、ナラティブな文献レビュー、著者らの学際的・超学際的な研究経験に基づき、種の豊富な都市草地、半自然草地、自然主義的な多年生草本植栽、混植グラウンドカバー、食用芝生、絵画的(一年生)草地、リワイルディングされた芝生を含むNBS代替案の類型論を構築している。主な介入手法は刈り取り頻度の削減、多機能緑地の整備、順応的管理、住民参加である。結果として、こうしたアプローチは生物多様性・生態系サービス・気候レジリエンスを高めることを示すが、その成功は地域の生態条件、景観デザイン、都市の自然に対する住民の受け止め方に左右されるとしている。論文は、在来種で乾燥・踏圧耐性のある植物と文脈に応じたデザイン構成を用い、都市緑化の文化的伝統を尊重しながら社会的受容を醸成すべきだという実践的提言と今後の研究の方向性を示している。
生物多様性コミュニティ食育土壌動物の生物多様性保全の場としての都市農業:ブラジル・リオデジャネイロ市西部地区での調査
2025Pires M. J. F. C. D. S., Ribeiro S. A., Ferreira L. S., Antunes L. F. S., Uzeda M. C., Correia M. E. F. · Environmental Monitoring and Assessment · ブラジル・リオデジャネイロ市
アグロエコロジーにもとづく都市農業の区画が、都市のなかに残された生物多様性の断片として土壌動物を養う力を持つかを検証した調査。リオデジャネイロ市西部のカンポ・グランデ地区とヴァルジェン・グランデ地区で、作付けの異なる農地から森林までの勾配をなす15か所を選び、各地点に3点(5m間隔)の調査点を置いて、専用オーガーでリター層と深さ10cmまでの土壌中土壌動物(メソファウナ)を採取し、ミミズはTSBF法で採取した。同じ深さの土壌試料で肥沃度と土性を分析し、周囲500mなどのバッファで景観要素の割合を計測したうえで、主成分分析を含む多変量解析で、局所スケールの土壌特性と景観要素のどちらが土壌動物の出現と個体数により強く影響するかを検討している。
生物多様性有機資源循環マドリードにおける外来アリ2種、Monomorium carbonariumおよびCardiocondyla mauritanicaの初記録とLinepithema humileの生息状況の更新
2025Diego López-Collar, Pietro Agostini, Francisco J Cabrero-Sañudo · DIGITAL.CSIC (Spanish National Research Council (CSIC)) · Europe
スペイン・マドリード市の都市域において、外来アリ種Monomorium carbonarium(1858年記載)およびCardiocondyla mauritanica(1890年記載)の初記録と、アルゼンチンアリ(Linepithema humile)の生息状況の更新記録を報告した。これらの記録は主に公園、個人庭園、都市果樹園、緑化された中央分離帯といった灌漑された緑地空間に関連しており、Mo. carbonariumとC. mauritanicaがマドリード市内に定着し、従来知られていたイベリア半島内での沿岸中心の分布域を内陸部にまで拡大していることを確認し、L. humileについても市内での定着の持続とパッチ状の分布を示す新記録が得られたとしている。
生物多様性送粉者・ミツバチブルックリンのコミュニティガーデンにおける容器発生性の蚊の多さ
2025Kelley AT, Boger R · EcoHealth · 米国・ニューヨーク市ブルックリン
ブルックリンのコミュニティガーデン22か所で蚊の幼虫の量と属を調べた研究。著者らは、これらの庭が多くのニューヨーク市民にとって食の自給と交流の場である一方で、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)が到達し、アカイエカ(Culex pipiens)が以前から生息していることで、そこで過ごすこと自体のリスクが上がっていると位置づける。ヒトスジシマカはデング熱・ジカ熱・チクングニア熱の媒介と関係し、アカイエカは西ナイル熱の長年の媒介種である。両種とも人工のプラスチック容器で繁殖するため、どの容器・どの置き場所を好むかを知ることが菜園側の管理につながる、というのが調査の動機。結果として、本来の用途ではない容器(non-purposeful container types)と、貯まっている水の総量が少ないことが、蚊の密度が高いことの有意な予測因子だった。ただしこれらの変数は産卵場所の選好までは予測しなかった。
環境負荷のトレードオフコミュニティ健康生物多様性マルチータ(灌漑草地)
2025· Wikipedia (italiano) · Italy
ロンバルディア地方の伝統的な灌漑草地マルチータについての伊語版解説記事。給水・排水用水路を組み合わせ、緩やかで均質な傾斜地に薄い水層を流し続けることで冬場も牧草を生育させる技術。通常の牧草地が年4〜5回の刈取りであるのに対し、マルチータでは年7回以上、しばしば9回の飼料収穫が可能で、5月末の第3回刈取り(マッジェンゴ)だけで年間生産量の約25%を占めたとされる。起源は不明だがフランスから来たシトー会修道士が北イタリアへの普及に貢献したとされ、20世紀にトウモロコシ栽培へ置き換わり、現在はミラノ農業公園内に41カ所が保護・復興されている。
コンポスト生物多様性近郊農業気候変動パルコ・ノルド・ミラノ
2025· Wikipedia (Italian) · Italy
パルコ・ノルド・ミラノはミラノ北郊7自治体にまたがる約640haの広域公園で、1975年にロンバルディア州の地域公園として認定された。350ha以上の緑地に100種を超える樹木種と多様な動物相を抱え、周辺自治体が組合を組んで運営する。都市周縁部の大規模緑地インフラの事例として参照できる。
生物多様性都市農村連携コミュニティ近郊農業緑化屋根はいかに生物多様性を獲得するか:ローマ(イタリア)の無管理緑化屋根における植生分析
2025Bellini, A., Savo, V., Caneva, G., D'Amico, E., Casalini, R., Bartoli, F. · Plants (Basel) · Italy
ローマで維持管理を行わない緑化屋根の植生を調査した研究。自然に定着した植物は18科62種に及び、キク科が19種(31%)、イネ科が10種(16%)と最多。生活形は一年生植物が35種(56%)で最多、地理的分布ではコスモポリタン種25%、地中海性種38%、外来種15%だった。当初植栽したタイム属などは灌漑なしでも夏季まで良好に生育した種があった。
生物多様性都市農村連携気候変動10階:屋上庭園「豊島の森」
2025豊島区 · 豊島区 · Japan
豊島区役所10階の屋上庭園「豊島の森」は、区のかつての武蔵野台地・谷戸・崖線の地形と植生を再現した施設で、荒川水系の生きものを観察できる水槽やビオトープを備える。教育委員会は「メダカの里帰り」など、児童・生徒向けの環境教育プログラムをこの庭園と連携して実施している。
生物多様性コミュニティ政策送粉者(欧州委員会 — 送粉者のための新たな取り決め)
2025European Commission · European Commission, Directorate-General for Environment · Europe
欧州委員会のEU送粉者イニシアチブ(2018年採択、2023年改定)の公式ページ。ハナバチ・チョウ・ハナアブなど欧州の野生送粉者は過去数十年で個体数・多様性ともに減少し、3種に1種が減少傾向、10種に1種が絶滅の危機にあると報告する。作物・野生花植物種の約4/5が動物送粉に依存するとし、2024年8月発効の自然回復規則第10条により加盟国は2030年までに送粉者減少を反転させる法的拘束力のある目標を負う。2025年9月19日に送粉者の個体数・多様性を監視する科学的手法(EU-PoMS)を定める委任規則が採択され、遅くとも2026年12月16日までに導入が求められている。
生物多様性送粉者・ミツバチ政策気候変動障壁をかいくぐる——マラウイ・リロングウェにおける都市ネイチャーベースト・ソリューションの適応戦略と残り続ける障壁
2025Bauer W., Titz A. · Nature-Based Solutions · Malawi (Lilongwe)
都市のネイチャーベースト・ソリューション(NbS)は多機能で費用対効果が高い手法として世界的に推進され、いわゆるグローバルサウスの都市でも自治体の関心が高まっている。しかし研究はグローバルノース側に明らかに偏っており、サブサハラ・アフリカの都市を扱った研究はごく少ない。その結果、地域の必要や条件に合わない他地域のモデルを写した『適応を誤ったNbS』が採用される危険が高いと著者らは指摘する。本稿はマラウイの都市におけるNbS導入の障壁と、成功に向けた機会を検討したもので、リロングウェでの5回の滞在調査(2022〜2024年、ワークショップ・専門家への語りの聞き取り・グループディスカッション)にもとづき、首都で進む大規模NbS『リロングウェ生態回廊イニシアティブ(LECI)』の実施主体が障壁をどう乗り越えようとしたかを詳細に分析する。
制度・ガバナンスの不全政策生物多様性気候変動コミュニティインドネシア・バンドン市の家庭菜園型都市農業が生む生態系サービスに対する住民の受けとめ
2025Saputra A., Abdoellah O., Utama G., Wulandari I., Mulyanto D., Suparman Y. · Sustainability · Indonesia
バンドン市の家庭菜園(ホームガーデン)を対象に、住民が生態系サービスをどう受けとめているかを聞き取りと質問紙で調べた研究。菜園は新鮮な収穫をもたらすものの、食料安全保障への寄与は補助的な域にとどまると住民自身が評価した。一方で生物多様性の保全、微気候の調整、災害リスクの低減、地域のつながり、精神的な安定といった面での価値は広く認められた。場所の狭さ・知識の不足・他の土地利用との競合が普及を阻む要因として挙がり、教育と政策の後押しが鍵になると結論づける。
効果は限定的コミュニティ生物多様性食育持続可能性と食料安全保障のための都市リワイルディング
2024Alessio Russo · Land Use Policy, 149, 107410 · Global
生態学的復元のパラダイムであるリワイルディングを都市・食料の文脈に拡張し、多種共生に基づく「都市リワイルディング」が気候レジリエンス・生物多様性回復・食料システム強化・水循環・市民参加を同時に高めうると論じた概念論文。一方で緑のジェントリフィケーションや土地確保の難しさといったトレードオフも指摘し、生産的グリーンインフラの新たな論点を提示する。
生物多様性コミュニティ食育有機資源循環日本の世界農業遺産(GIAHS):選定された農業実践と農家にとっての価値の検討
2024Nath T.K., Inoue M., Yim E.W., Takahashi S. · International Journal of Agricultural Sustainability · Japan
日本の2つのGIAHSサイトの実証データから、伝統的農業実践の特徴とその価値を分析し、在来品種の保全や中断された農業の再生など地域の生計・文化への意義を明らかにする。
固定種・在来種政策生物多様性コミュニティ