研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
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批判的・否定的知見
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サンタカタリーナ連邦大学における共有スペースを活用したエコロジー食料生産の実践
2018Jefferson Pietroski Mota, Tamyres Ferri, Souza Manoella Cristina · · Brazil
ブラジル・サンタカタリーナ連邦大学(UFSC)のオーガニック菜園プロジェクト「Horta Orgânica do CCA(HOCCA)」の設立から定着までの経過を記述する報告。放置されていた共有スペースを食料生産のために活用し、技術・テーマ別ワークショップを通じてエコロジー農業の知識を大学と地域社会に広めてきた活動を紹介するが、量的な成果指標は示していない。
コミュニティ有機資源循環食育韓国エコビレッジ「サンヌル」の開発プロセスとコミュニティ生活
2018Yun-Cheol Nam · Journal of Asian Architecture and Building Engineering · South Korea
韓国のエコビレッジ「サンヌル」を対象に、開発プロセスと村落生活を記述した事例研究。都市部から農村への移住を選ぶ人々を受け入れ、農村人口流出を防ぐ目的で作られた村で、建設過程を通じて住民による会議が約50回開かれた。基本的な建設費用の大半は公的資金でまかなわれ、入居する住民は土地・建物の費用のみを負担した。村には雨水再利用、グラスブロック、屋上庭園、生態下水処理施設、太陽熱システム、ペレットボイラー、暖炉、オンドル床暖房などのエコ設備があり、住民はゴミ・生ごみ・し尿のリサイクルに積極的に参加し、村のエコフレンドリーな仕組みに満足していると報告されている。
コミュニティ気候変動生物多様性欧州のアグロエコロジー——研究、教育、集団行動ネットワーク、代替的フードシステム
2018Alexander Wezel, Julia Goette, Elisabeth Lagneaux, Gloria Passuello, Erica Reisman, Christophe Rodier, Grégoire Turpin · Sustainability · Europe
欧州におけるアグロエコロジーの展開を、文献レビュー、インタビュー、学会参加、インターネット調査を通じてマッピングした研究。アグロエコロジーの研究・高等教育は西欧・北欧に多い一方、ファームスクールや農家間研修は他の地域にも存在する。ボトムアップ型の取り組みや国・大陸レベルのネットワーク・運動は増加しており、食料主権や土地・種子へのアクセスをめぐる運動が重要な位置を占める。しかしフランスを除き、欧州でアグロエコロジーに関する具体的な政策はほとんど存在しないとしている。
食料主権・社会正義政策コミュニティ有機資源循環食育所有と成員資格——アムステルダムのウェイスヘレン・コミュニティガーデンにおける近隣住民の実践と経験
2018Bas Spierings, Ilse van Liempt, Emiel Maliepaard · Tijdschrift voor Economische en Sociale Geografie · Europe
オランダ・アムステルダムのウェイスヘレン地区にあるコミュニティガーデンを対象に、社会的包摂と排除のプロセスを分析した論文。世界各地の自治体が期待するコミュニティガーデンの社会的便益を礼賛する研究が多い中、より批判的な立場から、ガーデナーと非ガーデナー双方の実践・経験を検討した。その結果、所有していないこと・会員でないことに基づく排他的な障壁が、ガーデンの内外に具体的に存在することが特定された。
公平性・立ち退きコミュニティ政策生産的な都市緑地システムとしての都市ファーム——課題とリスク
2018Justyna Kleszcz · Architecture Civil Engineering Environment · Europe
パリ、バルセロナ、ウィーンなど欧州都市と、ニューヨーク、ブラジリア、香港など非欧州都市における都市ファームの取り組みを、規模・目的・都市農業が果たす役割という分類軸で比較分析した論文。システム分析により、新しい形態の都市農業が普及している共通の特徴を抽出した。発生要因、各解決策の実装方法、既存施設の機能分析から生じる修正点を比較することが、ポーランドを含む都市農業システムの今後の発展に向けたガイドライン策定の重要な要素になるとしている。
政策コミュニティ都市農村連携モンセラットの近隣の夢――スペイン都市部における学校を核としたモロッコ系住民のコミュニティ開発
2018Sandra Girbés Peco, Ana Inés Renta Davids, Lena De Botton, Pilar Álvarez Cifuentes · Social & Cultural Geography · Spain
本研究は、コミュニカティブ方法論に基づく質的調査により、スペインの貧困都市地域で失業中のモロッコ系住民のグループが始めた「ザ・ドリーム」というコミュニティ開発プロセスを検証した。この過程の中心にあったのは「学習コミュニティ」であるモンセラットの聖母学校(Mare de Déu de Montserrat School)で、住民たちは自主管理型のコミュニティガーデンを創設し、職業訓練の向上と社会的ネットワークの構築につながった。同校は水平的で対話的な組織運営を促し、住民を意思決定とリーダーシップの中心に据えることで、それまでコミュニティの取り組みを妨げていた障壁の一部を克服する助けとなったことが分かった。
コミュニティ福祉論文は毎週増えています
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「過去なくして未来はない?」──文化遺産と持続可能性アジェンダをめぐるICOMOSの視点
2018Luisa De Marco, Susan Denyer, Regina Durighello, Ege Yıldırım · · Germany
本章は、ドイツ・バンベルクを事例として、世界遺産としての「顕著な普遍的価値」への対応と、同市のアーバンガーデニング(都市園芸)の伝統に結びついた無形文化遺産とがどう関連するかを検討し、環境的持続可能性、社会的包摂、平和と安全の論点を扱う。結論として、社会的結束と幅広い層へのサイトアクセス、遺産保全への自治体投資がバンベルクの包摂的な経済発展を支えており、同市は総じて平和で安全、高い社会的結束を有するとし、持続可能な発展の主要な各次元がバンベルク世界遺産に当てはまるとしている。
コミュニティ政策コミュニティと健康的な暮らしを育む――アーバン・グロサリー&ガーデン
2018Amy J. Williams · VCU Scholars Compass (Virginia Commonwealth University) · United States
本プロジェクトは、低所得地域を敬遠する食料品店チェーンの動向と、全米で約4900万人が食料不安を抱えるとされる状況(Whittle et al., 2015)を背景に、米国バージニア州リッチモンドのフードデザート地域を対象としたグロサリーストア兼ガーデンの設計を提案する。手法は、コミュニティガーデン・農場・市場の事例研究に、住民インタビューと文献レビューを組み合わせたものである。文献に基づき、菜園に対する自律的関与が参加者のコミュニティへの投資意欲を維持すること、対象地域にはコンビニエンスストアが多く存在すること、健康的な食品のマーケティングは加工食品ほど普及していないものの、購買時点キオスクで子ども向けに生鮮食品を売り込む取り組みには可能性があることが示されている。
コミュニティ健康食料主権・社会正義豚と菜園──フリーダム・ファーム協同組合の遺産
2018Monica M. White · University of North Carolina Press eBooks · United States
本章は、豊富な文書記録の分析という歴史的手法を用い、公民権活動家ファニー・ルー・ヘイマーが1969年にミシシッピ州サンフラワー郡で始めた680エーカーの農業協同組合「フリーダム・ファームズ・コーペラティブ」を検証する。同組合は、投票権行使を理由に解雇・立ち退きを強いられたアフリカ系アメリカ人を支援する戦略として、豚バンク、ヘッドスタート・プログラム、コミュニティガーデン、共同調理場、縫製工場、裁縫協同組合、道具バンク、低所得者向け住宅を備えていた。フリーダム・ファームは、ミシシッピ・デルタに留まりたいと望む小作人・分益農民に、教育・再訓練の機会、医療、災害救援を提供しており、本章はこれを、食料生産を軸に共同体を再建するための共有所有の歴史的モデルとして提示している。
コミュニティ食料主権・社会正義経済福祉タンザニア・ダルエスサラーム市における貧困削減のための都市園芸の機会:ウブンゴ自治区の事例研究
2018Obadia Kyetuza Bishoge, Shaldon Leparan Suntu · Journal of Food Nutrition and Agriculture · Tanzania
タンザニア・ダルエスサラーム市ウブンゴ自治区で、野菜と観賞用花卉の都市園芸が貧困削減に果たす機会を検討するため、非無作為(機会)抽出と有意抽出でスモールホルダー農家240人と地方自治体職員16人を対象に、観察・質問紙・インタビュー・文書調査を実施しSPSSで分析した。野菜・観賞用花卉の生産は食料の入手可能性・栄養・所得の向上に有意な正の貢献をしており、水道・電気・保健・教育などの基礎的サービス改善につながっていることが示された。
経済福祉コミュニティ食料主権・社会正義観客席、ドーム、小屋——ニューヨーク、ラ・プラサ・クルトゥラルにおける共有空間を活性化する建築家たち
2018Natalia Matesanz Ventura · Dialnet (Universidad de la Rioja) · United States (New York City)
ニューヨーク・マンハッタン南東部、ロイサイダ地区に点在する50以上の庭園群を対象とした事例研究。1960年代以降、近隣住民、アーティスト、マッタ=クラークやフラーらの建築家といった市民が、地区に不足していた緑地や施設を整備し、情動的で異議申し立て的な過程を通じてコミュニティ主導・自主管理の空間を活性化させてきた。伝統的なデザインやヘゲモニーから離れた生成原理を持つ建築を通じて都市を我がものとし、共有空間の創出によって公共空間を再構成してきた。観客席、ドーム、小屋(小さな家)は、その土着的でキッチュな形態とともに、歴史的な区画ラ・プラサ・クルトゥラルを中心に据えたネットワークを構成する。コミュニティガーデンは、不動産市場、メディアの侵食、グローバル化、公共資源の私的専有に対抗する、分散しつつ相互に連結した独自のコードを持つDIYネットワークを形成している。
コミュニティDIY・自作政策都市ガーデニング・コモンズにおける自律性・消去・持続
2018Franklin Ginn, Eduardo Ascensão · Antipode · Europe
ポルトガル・リスボンで数十年にわたり存在してきた集団的ガーデニング空間を対象に、旧植民地出身の黒人移民が築いた即席の菜園と、白人ポルトガル人のコミュニティガーデンとの間に見られる境遇の違いから浮かび上がる人種化された都市地理を分析する。都市ガーデンを「形成途上のコモンズ」として捉え、下位主体的な都市性と自律的なガーデニング・コモンズの立ち現れを一方に、国家によるコモンズの消去・上書き・トップダウンでの構築をもう一方に位置づけて論じる。都市ガーデニングは持続性の異なるコモンズを生み出す一方、コモンズは常に囲い込みの過程と密接に絡み合っており、都市ガーデニングのコモンズは互いに異質で単一の理想像に照らして評価することはできず、結論として都市ガーデニング・コモンズは「共通するもの」を共有していないと論じる。
公平性・立ち退きコミュニティ政策高齢者施設における都市菜園プロジェクト——健康と社会的厚生の促進
2018Matheus Fernandes Iida Domiciano, Andressa Giovannini Costa, Tatiane Melo de Lima, Bruno Nery Fernandes Vasconcelos, Leidiane da Silva Rodrigues, Cleuder Roque Arruda de Matos · Cadernos de Agroecologia · Brazil
大学の地域連携事業(UFUのPEICおよびセラード・ミネイロ農業生態学研究拠点NACEM)が、ブラジル・ミナスジェライス州モンチ・カルメロの高齢者施設に菜園を設置・維持し、大学教員・学生、地域ボランティア、施設の高齢者が参加した。報告された成果は間接的な社会的・経済的便益であり、学生と高齢者の交流、高齢者の包摂を目的とした活動、菜園の収穫物の地域への販売などがあり、これらは高齢者の食事の質にも寄与したとされる。
高齢者健康コミュニティサンラファエル市場——記憶とアイデンティティの回復のための交流・結束の中心
2018Ronald Gomez Londoño · instname:Universidad Santo Tomás · Colombia
建築計画案(コロンビア・サントトマス大学、2018年)は、サンラファエル市場の建物において既存構造を保存しつつ、建物内部に都市菜園(huertos urbanos)の空間を導入して農業的な活動を活性化することを提案する。同時に、商品や農産物が市場に直接流入する取引拠点として、屋内外での商業活動を促進する。設計は建物の歴史性と、最大3階建ての住宅や低層商業施設に囲まれた周辺環境の保存を目指し、木製の外装処理などを含むが、実証的な結果は報告されていない。
コミュニティパターンに沿ったデザイン——食を育てる人々のためのストーリーテリング・プロトタイプ
2018Peter Lyle, Jaz Hee-jeong Choi, Marcus Foth · Multimodal Technologies and Interaction · Australia
デザインおよびパイロット研究(Multimodal Technologies and Interaction、2018年)は、オーストラリアの大都市における住宅地の園芸実践者や園芸コミュニティを対象とした先行研究から導かれたデザインパターンをもとに構築された、モバイル・ストーリーテリング・プラットフォーム「QuickTales」を紹介する。都市の園芸実践者が栽培の経験を共有できるよう設計されており、パイロット評価はこの文脈でのストーリーテリング活用について初期的な知見を提供したとされる。定量的な結果は示されておらず、論文はデザインパターンのさらなる発展の可能性を提案するにとどまる。
コミュニティデジタル農業ヘレニズム期ギリシャ都市における空閑地
2018Gabrièle Larguinat-Turbatte · Histoire urbaine · Europe
歴史研究(Histoire urbaine、2018年)は、主に小アジア(イオニアおよびカリア)の事例をもとに、ヘレニズム期ギリシャ都市中心部における空閑地(街路や広場を除く)を検討する。一時的な空き地、放棄された地区、城壁内の空間「Gelandemauern」を区別する類型を提示し、これらの空間の一部は活動を伴わずに藪に覆われるかゴミ捨て場として使われた一方、都市の中心部や城壁内の周縁的な位置で都市農業、家畜飼育、各種の栽培が行われていた場所もあり、一見空き地に見える多くの区画には、実際には腐朽性材料でできた建物があったとみられると結論づける。
コミュニティ結論と政策提言
2018Kwaku Obosu-Mensah · · Ghana
ガーナおよびサブサハラ・アフリカ諸国における都市農業の政策提言をまとめた文献(2018年、ガーナ)。私有地所有者はインセンティブがあれば他者への耕作許可に前向きになるとし、ガーナの都市住民は農村への再定住をほとんど選ばず、魅力的な政府パッケージでさえ余剰都市住民の農村移住を引き起こせなかったと述べる。サブサハラ・アフリカの農業慣行では男性が現金収入のために働き女性は自給農業を担う傾向から、商業的都市農業の経営者の大半は男性になると見込む。小規模でオープンスペースでの栽培が中心の場合、政府はオープンスペース栽培者の課題に対応し収量向上に資する環境整備を優先すべきだが、政府の過度な干渉を避けるため都市農家に農村農家より優遇的な扱いを与えるべきではないとしている。
政策コミュニティ経済コーガン農場「ギビング・ガーデン」の実践報告——コミュニティガーデンと地域の健康・食料安全保障
2018Emma Sutphen · Clark Digital Commons (Clark University) · United States
米国コネチカット州ニューロンドン郡のデニソン・ペクォットセポス自然センターが2013年にコーガン農場を取得して開設したコミュニティガーデン「ギビング・ガーデン」を事例に、コミュニティガーデンが地域の健康と食料安全保障に及ぼす影響を検討した実践報告。著者が2017年夏のインターン、その後アシスタント・ガーデンマネージャーとして関わった経験に基づく参加型研究であり、ガーデンは季節の果物・野菜を提供することで地域の食料不安の緩和に寄与している。所見として、ギビング・ガーデンの参加者はコミュニティへの帰属感の高まりを経験し、収穫物を受け取る人々はより高い健康状態を得ており、持続可能な農法を教える教育プログラムは家庭でのより環境に配慮した農業・園芸実践を後押ししていることが示唆された。
コミュニティ健康食育福祉ポートエリザベス「クワサ」野菜菜園プロジェクトにおける女性の参加
2018Thandiwe Blauw · · South Africa
民主化から23年を経てもなお国民の大半が貧困線以下で生活し、女性と子どもが最も影響を受けている南アフリカの状況を背景に、南アフリカ・ポートエリザベスのワルマー township にある「クワサ・プロジェクト」の野菜菜園を対象に、女性の参加が都市農業プロジェクトを通じた貧困緩和に与える影響を調査した。研究はインタビュースケジュールを用いた個別インタビューによる質的アプローチを採用し、二次的な学術資料も参照した。研究目的にはクワサ・プロジェクトが直面する課題の調査が含まれており、インタビューで明らかになった問題の一部を解決するための提言を提示している。
福祉コミュニティ経済マリンガ市「モラジア・アテナス」コミュニティ菜園における薬用植物の栽培と利用
2018Ednaldo Michellon, Janaina Miyashiro Simon, Aldeir Isael Faxina Barros, Victor de Canini Cezar, Jaqueline da Silva Rosa, Wellington Fernandes Pereira · Cadernos de Agroecologia · Brazil
ブラジル・マリンガ市には放置・低利用の自然資源を活用できる37カ所のコミュニティ菜園があり、参加家族の生活環境と生活の質の向上に寄与している。2008年に周辺都市農業の振興を求める社会運動の中で設立された周辺都市農業リファレンスセンター(CerAUP)が、この種のプロジェクトに技術支援とボランティアによる普及活動を行っている。本研究は、モラジア・アテナス・コミュニティ菜園の参加者へのアンケート調査を通じて、薬用植物栽培に対する満足度、挙げられた植物種、利用形態、使用部位、使用目的を明らかにすることを目的とした。結果、薬用植物栽培のための空間利用は高い満足度を生んでいる一方、利用植物とその利用法・目的についての知識は表面的なものにとどまっており、これらの植物に関する民間および科学的知識を普及させる必要があると結論づけている。
コミュニティ食育DIY・自作スーダン・ハルツーム州における都市農業活動の実態
2018Sahar Babiker Ahmed Abdalla · · Africa
急速な都市化が進むハルツームにおいて増大する都市人口の食料需要を満たす必要性が高まる一方、都市内外での食料生産は研究者・政策立案者から十分な関心を向けられてこなかったとして、都市農民の社会経済状況と生産実態を分析するため、2007年3月から6月にかけてベースライン調査を実施した。菜園を持つ世帯を意図的に40世帯抽出し、世帯主に半構造化質問票を用いて聞き取りを行い、記述統計と2段階クラスター分析によって世帯を類型化した。結果、都市農業はもっぱら男性の領域であることが明らかになった。調査対象の40世帯すべてが商業的な野菜栽培に従事し、33%が飼料作物も栽培、5%がヤギ・ヒツジも飼育していた。栽培者の78%は55歳未満で、80%はハルツーム出身ではなかった。土地所有者はごく少数で、90%は借地・分益小作制度のもとで活動していた。野菜栽培は栽培者の83%にとって主な収入源であり、生育期間の短い葉物野菜(ジューツマロウ、スベリヒユ、ルッコラなど)が主要な栽培種だった。灌漑水源は主にナイル川(60%)と井戸(37.5%)で、ほぼすべての栽培者が農薬と化学肥料を施用していた。菜園の95%は休閑期間を置かず年間を通じて連続的に耕作されていた。世帯は栽培内容の違いにより、混合野菜・飼料型菜園(10%)、混合野菜・自給用家畜型菜園(42.5%)、純野菜型菜園(30%)の3グループに区分された。
コミュニティ経済グローバル都市における公平な都市緑地の創出戦略
2018Chhaya Kolavalli · Journal of Agriculture Food Systems and Community Development · Global
『Just Green Enough: Urban Development and Environmental Gentrification』の書評。都市の温室効果ガス排出が世界全体の7割超を占める中、気候変動の緩和・適応策として都市緑化(都市食料システムの推進・支援を含む)が公平に実施されるための戦略を扱った書籍として紹介している。同書は主に建造環境における環境ハザードに起因する問題を扱い、複数の章で都市における食料生産・流通が具体的に取り上げられており、都市計画者・活動家・都市食料システムに関わるコミュニティメンバーにも応用しやすい戦略が提示されているとしている。
コミュニティ政策気候変動エルヴァテラピア——薬用ハーブのコミュニティ菜園
2018Roberta Hoepers Mascarenhas, Adrian José Ramos, Ana Beatriz Boos dos Santos, Eduarda Nunes, Emile de Lima Pollheim, Eric Schwamberger, Gabriela Santos Patriarca, Julia Novak Baumgart, Kassia Kathellyn Barboza, Lucas Augusto Venske, Mara Alice Pereira, Maria Eduarda Batista Tiago, Naira Zesuino, Rossie Katherine dos Santos, Samuel Carvalho de Matos-Filho, Vinícius Verwiebe, Helenadja Santos Mota, Tatiane Sueli Coutinho · Anais da Mostra Nacional de Iniciação Científica e Tecnológica Interdisciplinar (MICTI) - e-ISSN 2316-7165 · Brazil
ブラジル・ブルスキ市の公立学校向けに、文献調査により薬用ハーブ32種を目録化し、うち28種を栽培対象として選定したコミュニティ薬用菜園の取り組み。自然療法の意義を地域に伝える冊子と講演の作成を目指し、最初の実践活動を特別支援教育機関APAEの生徒とともに実施した。
コミュニティ健康食育海外の住民主導型コミュニティガーデンデザインガイドラインに関する事例研究
2018Ai-Ran Lee, Jae-Min Park · Journal of the Korean Institute of Landscape Architecture · Global
韓国での美的・文化的なコミュニティガーデンへの関心の高まりを背景に、英国・カナダ・米国・オーストラリア・日本の6つのコミュニティガーデンデザインガイドラインを分析し、その特徴と示唆を導き出した。多くのガイドラインはオンラインで無料公開されており、導入・敷地選定・デザイン・施工・維持管理という時系列の構成を持つ一方、デザインの章は図面や事例写真に乏しく説明が不十分であることが分かった。
コミュニティ食育「正義は新鮮なうちに」――食料不安・コミュニティガーデン・不動産価値の関連
2018Micajah Daniels, Courtney Coughenour · Digital Scholarship - UNLV (University of Nevada Reno) · United States
米国ネバダ州南部(サザンネバダ)を対象に、食料不安・コミュニティガーデン・不動産価値の関連を検討した研究。コミュニティガーデンの所在地、各運営団体が食料不安対策として行う取り組み、ガーデニングを食料不安対策として用いることへの支援・障壁に関する認識、コミュニティガーデン設置後の住宅価格の変化(既存の公開データを使用)、および不動産価値の変化に関する運営者の認識という5つの調査課題を設定し、コミュニティガーデンの主要関係者への聞き取り調査を実施した。アブストラクトには具体的な調査結果の数値は示されていない。
コミュニティ経済食料主権・社会正義