研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
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批判的・否定的知見
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ホテル屋上庭園利用者の満足度と選好
2013김희수, 강현경, 백승준 · · South Korea
ソウル市の急速な都市開発を背景に拡大してきた屋上緑化事業について、ソウルとインチョンの3つのホテルの屋上庭園を対象に、利用実態と顧客満足度・選好を調査した。満足度分析の結果、都心部に立地するCホテルとPホテルは、インチョンのHホテルと比較して、植物の数と種類の豊富さに関する満足度が低かった。利用者選好の分析では、理想的な緑地空間には文化・コミュニティイベントの開催、運動のための空間と機会の提供、その他複数の用途への対応が求められていることが示された。
コミュニティ健康近郊農業ブラジル・ピアウイ州テレジーナ市ヴィラ・ポチ・コミュニティ菜園における唐辛子(Capsicum frutescens L.)の民族植物学と薬用利用——菜園農家と消費者を対象に
2013Filipe Ribeiro Cardoso Porto, Jacionira Coêlho Silva · Americanae (AECID Library) · Brazil
ブラジル・ピアウイ州テレジーナ市南東部のヴィラ・ポチ市営コミュニティ菜園で栽培される唐辛子(マラゲタ・ペッパー、Capsicum frutescens L.)を対象に、栽培する園芸農家とその消費者の民族植物学的な慣行を記述した研究。得られた情報からは、唐辛子生産に関して、植物の各部位を化学薬理学的治療の対象となる疾患への薬用として用いる、さまざまな目的と利用方法が報告された。これらは体系化された科学知識を超える人類学的要素を含む伝統的知恵を構成し、文化生産における人間と環境の関係を示すアイデンティティの標識であると論じられている。
コミュニティ食育都市園芸における優良アグロエコロジー実践
2013Manuel Ângelo Rodrigues, Diana Peixinho, Sílvia Nobre, Paula Sara Teixeira de Oliveira, Margarida Arrobas · · Europe
経済不況期の途上国・先進国において、社会的価値の大きい政策手段として都市農業向け用地の創出が食料安全保障を高め貧困・失業問題を緩和してきたこと、また近年は先進国都市において社会活動の促進と生活の質の向上を目的とした都市農業プロジェクトが行われていることを踏まえ、ポルトガルのブラガンサ工科大学(IPB)が2011年以降実施している「ソーシャルガーデン」プロジェクトを報告する論文。同プロジェクトの庭師たちが採用している、アグロエコロジー上意義の大きい実践——有機施肥、堆肥化、マルチング、混作、被覆栽培——のいくつかを報告している。
コミュニティ有機資源循環食と農のスタイルにおけるイノベーションと承認
2013Michiel Korthals · Wageningen Academic Publishers eBooks · Global
概念的な論考(Wageningen Academic Publishers、2013年)は、世界に食料を供給してきた一方で生物多様性の減少、浸食の増加、動物福祉の悪化、資源の枯渇、貧富格差の拡大を招くと批判される農業の「生産主義パラダイム」と、地域の農業実践に根ざした「アグロシステム」アプローチ(農家主導のアグラリアニズムや消費者主導の都市園芸などの変種を含む)とを対比する。論文は、農家と消費者の交渉と協力に基づく多元的なアグロシステムの枠組みを提案し、正義を成果の公正な分配としてではなく、多様な農業・食のスタイルの公正な承認として再定義する。
政策コミュニティ人種と食のジオグラフィーズ——畑・身体・市場
2013Rachel Slocum, Arun Saldanha · · Global
論文集(2013年)は、グローバル化の下での食料の生産と消費には十分に認識されてこなかった人種的次元があると論じ、「畑」「身体」「市場」という3つの社会的・物理的空間性を通じて、国際的・学際的な事例研究によりこれを検証する。同書は、家庭の食卓から奴隷貿易・帝国に至るまで、あらゆる規模で人間集団が食を通じて人種的ヒエラルキーに組み込まれていくと述べ、カリフォルニアのブラセロ労働やニュータウンでのフードジャスティス運動などの寄稿とともに、南アフリカにおける都市農業と人種を扱う章(ジェーン・バタースビー執筆)を収録している。抄録が示すのは、単一の実証研究の知見ではなく、この論文集全体の概念的な主張である。
公平性・立ち退きコミュニティ食料主権・社会正義経済価値の相違——コミュニティ支援型農業、ボランティア、そして支配的な法制度
2013A. Bryan Endres, Rachel Armstrong · Food Studies An Interdisciplinary Journal · United States
米国のコミュニティ支援型農業(CSA、2004年から2009年の間に参加者数が倍増以上)を対象とした法的分析(Food Studies: An Interdisciplinary Journal、2013年)は、多くのCSA農場が労働の対価として提供する「食料と引き換えのボランティア」制度や無給インターンシップを検討する。これらの制度は、最低賃金や労災補償を規定する連邦・州の雇用法に整合しない場合があることが分かり、CSAに組み込まれたコミュニティ参加のモデルとそれを規律する法制度との間に不整合が生じている。論文は既存法の中にある柔軟性の余地を特定し、農家が規制上の責任を回避するための仕組みを検討したうえで、CSAの拡大に対して規模的に不適切だとする規制の撤廃に向けた政策提言で結んでいる。
制度・ガバナンスの不全CSA・提携コミュニティ経済政策論文は毎週増えています
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CNKIデータ(1991~2012年)分析に基づく中国都市農業問題の学術的影響力分析
2013Qin Shu-ying · Anhui nongye kexue · China
CNKI(中国知網)に収録された1991年から2012年までの中国都市農業問題に関する文献を対象に、発行年分布・研究者分布・所属機関分布・学術的影響力・研究テーマ分布の5つの観点から分析した文献計量研究(2013年、中国)。優勢な発信源は主に北京および沿海部東部の発展した省・直轄市に集中しており、所属機関は主に高等教育機関に集中し、注目度の高い論点は主に農業経済学分野の研究に集中していることが明らかになった。研究では、中国西部地域における資源配分と研究の強化により、西部の都市農業問題研究を促進すべきだと提言している。
政策経済コミュニティ学校菜園を通じた生徒の成長——個人・社会性、学業、キャリア発達への対応
2013Jacqueline M. Swank, David E. Swank · Journal of school counseling · United States
米国のスクールカウンセラーが多数の生徒を対象に包括的・発達的なスクールカウンセリングプログラムを実施する上での課題を踏まえ、自然環境との統合を通じて生徒の発達を促す菜園プログラムの創造的な活用法を提示する論文(2013年)。プログラムに含まれる5つの菜園段階(計画・準備・植え付け・維持管理・収穫)に関連する活動とメタファーを説明し、それぞれの菜園活動で扱われる全米スクールカウンセラー協会(ASCA、2004年)の生徒スタンダードを特定した上で、スクールカウンセラーにとっての意義と実践上の留意点を論じている。
食育健康コミュニティ書評『屋根の上のジャガイモ ― 都市で農業を営む』(H. ダイアー著)
2013Sandy Campbell · The Deakin Review of Children s Literature · Canada
ハドリー・ダイアー著『Potatoes on Rooftops: Farming in the City』(Annick Press, 2012年、トロント)の書評。出版社は4〜7年生向けとしているが、コールマン・リアウ指数で10年生相当、フレッシュ・キンケイド学年水準で9.2相当と、実際の難易度はそれより高い。見た目は児童書ふうだが内容は密度が高く、食料と都市農業の必要性についての導入部から、小規模・大規模の都市農業事例、社会・政治的運動や思想までを教科書的に扱う。用語集・資料リスト・索引を備える。著者はトロント出身でオンタリオ州芸術評議会の助成を受けているが、カナダに関する内容は少なく、市場としては主に米国を想定していると評される。アフリカ・日本・スコットランドなど国際事例は引用されるものの、カナダ(フロリダとエドモントンでは栽培条件が大きく異なる)における実務的な内容はほとんど扱われていない。評価は4段階中3つ星で、高校・公共図書館向け、ティーン〜成人読者に最も有用と推薦している。
DIY・自作コミュニティ食育シディン鉛亜鉛鉱山の陥没地における生態環境災害連鎖メカニズムと環境修復
2013Xuejun Chen · Ziran zaihai xuebao · Global
鉱山における生態環境の災害連鎖理論を導入し、地盤陥没を起点として土地・気候・水・人工生態環境の破壊にいたる二次的な生態環境破壊の災害連鎖を5種類に分類し、相互作用メカニズムを7種類・4クラスに区分して分析した論文。シディン鉛亜鉛鉱山の陥没坑280カ所を生態修復に基づき制御し、都市農業区域と経済林区域からなる景観生態機能区に再編するとともに、農地と森林8.47ヘクタールを回復させた。結果は、提案した生態環境災害連鎖メカニズムの分析が実行可能であり、鉱山地域における地盤陥没の制御設計に新たな視座を提供しうることを示した。
コミュニティ生物多様性気候変動政策低中所得国における都市農業プログラムが食料安全保障に与える影響——システマティックレビュー・プロトコル
2013Ruth Stewart, Marcel Korth, Laurenz Langer, Shannon Rafferty, Natalie Rebelo Da Silva, Carina van Rooyen · Environmental Evidence · Global
低中所得国において都市農業が食料不安・栄養状態に与える影響についての根拠を体系的に収集・評価・統合するためのシステマティックレビュー・プロトコル(研究計画)。都市の貧困層に食料と収入源を提供し都市環境を改善するとされる一方、汚水利用による食品汚染、集約的灌漑によるマラリアや水系感染症の拡大、限られた水資源への圧迫、土壌浸食や化学肥料・農薬の集約的使用による健康リスクと環境への悪影響といった潜在的な弊害も指摘されており、都市農業推進の政策的機運が高まる一方でその便益と弊害を裏づける根拠基盤は十分に整理されていないと述べている。本論文は今後の系統的検索・スクリーニング・バイアスリスク評価・統合の方法を示すプロトコルであり、この時点では結果は報告されていない。
環境負荷のトレードオフ食料主権・社会正義福祉健康政策コミュニティ多元的文化の影響下における中国都市農業発展の特徴
2013DU Shan-sha · Journal of Beijing Union University · China
文化と農業の長期的な結びつきに着目し、中国文化の器物文化・行動文化・制度文化・精神文化という4つの次元から基本的特徴を分析するとともに、これら多元的文化が伝統農業から現代都市農業への移行過程における都市農業の具体的な特徴にどう影響しているかを検討した論文。分析の結果、これら固有の多元的文化の影響により、中国の都市農業発展の特徴は欧米諸国のそれと比較して大きく異なることが示された。
コミュニティ政策食育アトランタ市のフードシステム分析
2013Seanna Berry · SMARTech Repository (Georgia Institute of Technology) · United States
米国アトランタ市の地域フードシステムを対象とする報告書で、食料システム計画の意義を論じ、他都市・地域が地元産食料の供給と消費を促進するために用いている手法を整理し、アトランタ市の現行の取り組みを記述する。過去5年間に市当局と食料関係者が掲げてきたより地域密着的で活力あるフードシステム構築という目標を踏まえ、確認された障壁を克服し取り組みを改善するための戦略的方向性が提言されている。
コミュニティ経済政策食料主権・社会正義衰退地域の総合的再生に向けた村落庭園づくりの事例研究
2013김윤수, 이연숙 · 한국생태환경건축학회 학술발표대회 논문집 · South Korea
韓国で、荒廃した都市住宅地の空き家撤去後に、地域住民とともに花・多様な植物・野菜を育てるコミュニティガーデンを整備・運営した事例を検証した研究。住環境の「物理的再生」、住民の積極的参加による調和のとれたコミュニティ形成という「社会的再生」、地域企業との生産的協働による「経済的再生」への貢献を目的として実施された。
コミュニティ政策経済ロンリー・ピザズ
2013Shelly Errington · Gastronomica The Journal of Food and Culture · Global
この論文の抄録は本文ではなく著者紹介のみで構成されている。著者シェリー・エリントンはカリフォルニア大学サンタクルーズ校人類学部に所属し、文化の可視的・可聴的側面を研究するかたわら、写真・映像記録・線画といった作品も制作しており、自身の家庭菜園と食べられる景観を通じてファーム・トゥ・テーブルの文化とのつながりを感じているという。本文はPDFでのみ閲覧可能で、この記事自体は購読者限定であり、抄録からは論文の具体的な内容は判読できない。
コミュニティDIY・自作都市景観に新たな意味を耕す――アーバンエコロジーによる食料安全保障とソーシャルキャピタルの向上
2013Dominique Rossi Breetzke, Christina Breed · UpSpace Institutional Repository (University of Pretoria) · South Africa
南アフリカ・プレトリアのサニーサイド地区を対象にした景観設計の研究で、ウォーカー・スプリート沿いの放棄地を事例に、アーバンエコロジーを取り入れた市民農園型コミュニティガーデンのデザインによって食料安全保障とソーシャルキャピタルを高められるという仮説を検証した。ゲリラガーデニングや英国・カナダ・スイスの市民農園文化、グリーンインフラの概念(継続的生産可能な都市景観)を検討し、市民農園文化とパーマカルチャーが人々を都市の自然と再びつなげ得ることを示唆する内容として、隣接するクライズデール地区とサニーサイド・イースト地区を結びつける「3つの自然」というデザインコンセプトを提案している。実測データに基づく効果検証ではなく、デザイン提案とその根拠づけを目的とした事例研究である。
コミュニティ食料主権・社会正義健康土に向き合う——庭仕事についての自伝的ナラティブ・インクワイアリー
2013Michael Dubnewick, Karen M. Fox, D. Jean Clandinin · Leisure/Loisir · Canada
本稿はカナダ・エドモントンにおける著者の一人(マイケル)の庭仕事の生きられた経験を、自身の家庭菜園と2つのコミュニティガーデン(HeritageとEco)を対象に、自伝的ナラティブ・インクワイアリーの手法で追跡する。マイケルの庭仕事の経験から制度的・コミュニティ的・個人的な語りを提示し、庭仕事を人・文化・コミュニティという文脈の中で成立する、多義的で時に逆説的なレジャー実践として描き出している。
コミュニティ健康DIY・自作都市空間における創造的農業実践を通じた持続可能性の再意味化
2013Giovanni Allegretti, Stefania Barca, Lúcia Fernandes · Portuguese National Funding Agency for Science, Research and Technology (RCAAP Project by FCT) · Global
本稿は、世界各地における小規模持続可能農業の同時代的な実践を概観し、都市・近郊農業を、近代農業がもたらした「現代農業のジレンマ」——大多数の人々、とりわけ都市住民が自然界から疎外される状況——への応答として営まれる「大衆的な技芸(ポピュラーアート/クラフト)」の一形態と位置づける。都市部での農園の増加とネオルーラル(新農村回帰)運動を中心に、関与する形態・空間・社会的アクターの多様性を概観し、アーティストやデザイナーが都市ガーデニングの取り組みにしばしば関与している点を論じたうえで、都市農業実践に関する研究の現状について批判的考察を加えている。
コミュニティ食料主権・社会正義有機資源循環ポスト・ゲットー——サウス・ロサンゼルスの再想像
2013Lawrence B. de Graaf · Journal of American History · United States (California)
ジョシュ・サイズ編、14名の著者による10編のエッセイ集『Post-ghetto』の書評。同書はロサンゼルス市サウス・ロサンゼルス地区(旧サウス・セントラル)における貧困・ギャング・暴力の長い歴史と、1992年の暴動以降のNPOサービス提供者の増加や犯罪率の低下といった変化を扱う。うち3編は「食の公正」(誰もが健康的な食料を得る権利という理念)をテーマとし、スーパーマーケットの増加、地元商店の改善、コミュニティガーデン、酒類・ジャンクフード店に対する反対運動を通じてこの目標が達成されうると論じる。他の章は小売店・モールの不在、アート、黒人政治、労働組合における黒人の地位向上、ギャング防止政策を扱う。
コミュニティ食料主権・社会正義政策コミュニティガーデニングと都市パーマカルチャー設計(欧州・ベオグラード)
2013Vesna Popović, Jelena Živanović Miljković · Institute of Agricultural Economics eBooks · Europe
欧州、特にセルビア・ベオグラード市を対象に、パーマカルチャー設計原則に基づくコミュニティガーデニングの動向を分析した研究。集約的な都市農業が土壌・水・大気・気候・生物多様性・景観に関わる生態リスクを抱える一方、健康的な食と自然との接触を求める市民が有機栽培主体のコミュニティガーデンなど粗放的な都市農業形態への回帰を志向していると指摘し、スマートシティ開発におけるパーマカルチャー設計の役割とベオグラードでの導入・発展の可能性を論じた。
コミュニティDIY・自作有機資源循環学校菜園の論理:教員の動機づけに関する現象学的研究(オーストラリア)
2013Simon Jorgenson · Australian Journal of Environmental Education · Australia
オーストラリアの小学校教員3名(ローラ、メレディス、クレア)へのインタビューを通じて、学校菜園を教育実践に取り入れる教員の動機づけの内的過程を検討した現象学的研究。分析の結果、教員は自身の(しばしば理想化された)子ども時代の記憶を、今日の子どもたちに対する観察と重ね合わせることで、菜園を用いる強い動機づけを形成していることが示された。この動機づけは、菜園自体が教育・学習に関する教員の深い信念を実践し、外部からの統制に抗う機会を与えることによってさらに強化される。研究は、学校菜園が容易にノスタルジアを喚起することを示す証拠も提供し、こうしたノスタルジアを学校菜園の「文化的論理」の一部として再理論化した。
食育コミュニティ都市型温室の暖房手段としてのバイオガス評価
2013Marc Christiansen, Natalie Marie Marquardt, Katie Picchione, Thomas Sullivan · Digital WPI · United States
米国マサチューセッツ州ウスターの都市農業グループ「The Shop」が、年間を通じて新鮮な農産物を栽培するために建てた温室は、冬季に低温になりすぎ栽培を維持できなかった。同グループが持つ堆肥化の経験を踏まえ、有機廃棄物の嫌気性消化から生じるメタン(バイオガス)を暖房に利用する案を検討したプロジェクトで、事例研究などのデータを用いて温室の暖房に必要なエネルギー量と、入手可能な各種原料から見込まれるエネルギー産出量を計算した。結果は、バイオガスがThe Shopの温室を暖房する実行可能な手段であることを裏づけた。
気候変動DIY・自作コミュニティブラジル・サンパウロ州シャルケアーダ市における都市農業——民族植物学的アプローチ
2013Vanessa Aparecida Camargo, Maria Christina de Mello Amorozo, Marcos Aparecido Pizano · Cadernos de Agroecologia · Brazil (São Paulo)
ブラジル・サンパウロ州シャルケアーダ市の都市農業を対象にした研究。市街地内で栽培されている空き地97区画すべてを地理参照し、うち77区画を選定して農家への聞き取り調査を行い、人口と区画の一般的特徴を把握した。さらに30区画のサブサンプルを対象にガイド付き踏査で全栽培作物を詳細に調べた。結果、農家の80%は50歳以上の男性で低所得層だが、この活動は生計に不可欠ではなかった。栽培されている75種類の食用植物のうち、キャッサバ(マンジオカ)は90%を超える区画で見られ、投資をほとんど必要としない作物が好まれていた。活動は非公式に行われ、栽培したいという意欲に動機づけられており、公的・私的支援は一切受けていなかった。
コミュニティ有機資源循環食料主権・社会正義社会を値づけるのか——社会的投資収益率(SROI)測定の性質と論争
2013Malin Arvidson, Fergus Lyon, Stephen McKay, Domenico Moro · Voluntary Sector Review, Vol.4 No.1, pp.3-18 (Policy Press) · United Kingdom
社会的投資収益率(SROI)が、社会的企業やチャリティの成果を概念化・測定・発信する枠組みとしてどう使われているかを、英国の事例から分析した論文。便益の数量化、ボランティア労働の値づけ、そして評価のなかで判断や裁量がどう行使されるかを主要な論点として検討する。とくに、SROIの設計に参加型の要素があることと、その結果が資金の競争的配分に使われることのあいだに緊張があると指摘し、裁量と判断が適用される文脈の検討を今後の研究課題として提示している。抄録のみを参照した。
方法論への批判経済政策コミュニティコミュニティを育てる:ステファニー・アレクサンダー・キッチンガーデン・プログラムが小学校の社会的・学習的環境に与える影響
2012Block K., Gibbs L., Staiger P., Gold L., Johnson B., Macfarlane S., Long C., Townsend M. · Health Education & Behavior, 39(4):419-432 · Australia
豪州のステファニー・アレクサンダー・キッチンガーデン・プログラムを混合研究法で評価した研究。児童の関与・自信・新しい食材を試す意欲の向上や、体験的・統合的な学びと学校と地域のつながりの強化といった社会的・学習的効果を報告した。
食育コミュニティ健康