研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
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批判的・否定的知見
5543 件(98 / 222)
農業生態学的都市主義の拡張:食料主権と食料民主主義の交点
2020Resler M.L., Hagolani-Albov S.E. · Agroecology and Sustainable Food Systems · Global
農業生態学的都市主義(agroecological urbanism)の概念を構築。食料主権と食料民主主義の交点において、都市農村食料接続が持つ政治的・社会的変革力を論じる。
コミュニティコミュニティガーデニングによる生活様式の持続可能性向上:JArDinS準実験的研究の結果と教訓
2020Tharrey M., Sachs A., Perignon M., Simon C., Mejean C., Litt J., Darmon N. · BMC Public Health · France (Montpellier)
モンペリエ大都市圏で実施されたJArDinS準実験的研究では、コミュニティガーデンに参加した66名と対照群66名を12か月間追跡した。食料供給の栄養質・環境負荷・コスト、身体活動、精神・社会的ウェルビーイング、食品廃棄への感度などを評価した。参加1年後においてコミュニティガーデン参加者に持続可能な生活様式への有意な変化は確認されなかった。
コミュニティ健康福祉「静かな持続可能性」としての都市周縁農業:コロンビア・ソガモソにおける都市開発言説への挑戦
2020Feola G., Suzunaga J., Soler J., Wilson A. · Journal of Rural Studies · Colombia (Sogamoso)
本研究はソガモソ市の都市周縁農業世帯160件の調査を基に、食料自給・交換という実践を「静かな持続可能性」の概念で分析した。都市開発論者が農業を「後進的」と位置づける言説に対し、地域社会の社会的紐帯と環境的持続可能性を強化する活動として再評価した。ラテンアメリカ全体の都市周縁農業の役割論議に新たな視座を提供している。
コミュニティ政策福祉食育「安全な食べ物が欲しければ自分で育てるしかない」:ベトナム北部国境都市における都市農業のパターンと動機
2020Pham T.T.H., Turner S. · Land Use Policy · Vietnam (Lào Cai)
ベトナム北部国境都市ラオカイにおける都市農業の実態を調査した本研究は、食料安全保障の基本的ニーズよりも「安全で清潔な野菜」へのアクセスが農園活動の主要な動機であることを明らかにした。国家が上流域の都市化モデルとして推進するラオカイでは、農薬汚染への不信感から市民が自家菜園に取り組む傾向が確認された。食の安全への不信が都市農業の広がりに直接寄与していることが示されている。
健康コミュニティ政策COVID-19アウトブレイクと都市緑地、食料安全保障、生活の質:スリランカ・キャンディの都市家庭菜園の事例
2020Dissanayake L., Dilini S. · Open Journal of Social Sciences · Sri Lanka (Kandy)
COVID-19による全国的な外出禁止令下において、キャンディ市街地における都市家庭菜園が家庭の食料安全保障と生活の質に与える貢献を調査した。調査票調査とフィールド観察を実施し、社会的・精神的健康への効果が全満足度レベルで50%超と高く評価された。都市部の緑地としての家庭菜園の役割が明らかにされた。
健康コミュニティ食育福祉ザンビアにおける都市農業が世帯収入に与える影響:経済分析
2020Mupeta M., Kuntashula E., Kalinda T. · Asian Journal of Agriculture and Rural Development · Zambia (Kitwe, Lusaka)
キトウェとルサカの2,682世帯の2007/2008年都市消費・支出データを用い、傾向スコアマッチング法により都市農業の経済的影響を分析した。都市農業を実践する世帯の収入は13.7〜19.1%増加し、統計的に有意な正の効果が確認された。都市農業が家計収入向上に寄与する有効な手段であることが示された。
経済コミュニティ政策家庭・コミュニティ園芸活動がもたらすポジティブ・エイジングの便益:自尊感情・生産的活動・社会的つながり・運動の向上を高齢者が報告
2020Scott T.L., Masser B.M., Pachana N.A. · SAGE Open Medicine, 8:2050312120901732 · Australia
オーストラリアの高齢者を対象に、家庭菜園やコミュニティガーデンでの園芸と心理社会的・身体的ウェルビーイングとの関係を調べた研究。園芸に取り組む高齢者は自尊感情・生産的な活動感・社会的つながり・運動量が高いと報告し、加齢に対する前向きな態度と結びついていた。市民農園やガーデニンググループが高齢者の孤立を防ぎポジティブ・エイジングを支える場となりうることを示す。
高齢者健康福祉コミュニティ場所を耕す:都市開発とシアトルのPパッチ・コミュニティガーデンの制度化
2020Charlotte Glennie · City & Community · United States (Seattle)
本研究は、公有地にほぼ恒久的な地位を確保したシアトルのPパッチ・コミュニティガーデン・プログラムの文書分析と支持者への聞き取りを通じ、文化が都市の政治・経済過程をどう形づくるかを検討している。支持者は文化資本とシアトルの法・政策的基盤を活用してガーデンを都市計画の中に制度化した一方、持続可能性を象徴するアメニティとしてジェントリフィケーションにも寄与しており、公平性には意図的な配慮が必要だと論じている。
コミュニティ政策経済都市の移行期におけるガーデニング——ハリケーン・カトリーナ後のニューオーリンズにおける起業的耕作の出現
2020Yuki Kato · City & Community · United States (New Orleans)
本研究は、ハリケーン・カトリーナ後の10年間におけるニューオーリンズの都市耕作(アーバン・カルティベーション)の展開を、起業的なプロジェクトに着目して検討している。生産者への詳細なインタビューを歴史的文脈に位置づけた結果、都市が復興から再開発へと移行するにつれて耕作の主な動機が社会的使命から経済的利益へと変化したこと、そして社会的動機と経済的動機の区別は容易には引けないことを明らかにした。
経済コミュニティ政策ミシガン州ランシングの都市農業システムのレジリエンス特性:地域食料システムにおける支援アクターの重要性
2020Caitlin K. Kirby, Lissy Goralnik, Jennifer Hodbod, Zach Piso, Julie C. Libarkin · Urban Agriculture & Regional Food Systems · United States (Lansing)
米国中西部のミシガン州ランシングの都市農業システムについて、人口統計・農場特性・動機・障壁・レジリエンス指標を調査した記述的相関研究(回答n=92)。非営利団体・大学普及・自治体などの支援アクターは社会的・環境的正義に最も強く動機づけられ、コミュニティ形成や社会・環境正義への動機が複数のレジリエンス指標と有意に相関していた。
コミュニティ政策シカゴの都市菜園・農園における土壌の健全性の化学的・生物学的指標
2020Carmen M. Ugarte, John R. Taylor · Urban Agriculture & Regional Food Systems · United States (Chicago)
本研究は、シカゴの都市から都市近郊にかけての21か所(個人の家庭菜園、コミュニティガーデン、機関農園、民間都市農園)で、土壌の健全性に関する化学的・生物学的指標を評価した。土壌肥沃度や線虫の栄養構成・食物網指標、および鉛・ヒ素・亜鉛の濃度を測定し、線虫群集は管理規模によって異なり土壌有機物やpHの影響を受けると示唆された。鉛・ヒ素・亜鉛は懸念水準を下回り、土壌肥沃度は特にコミュニティガーデンや都市農園で管理により有意に向上した。
コンポスト生物多様性コミュニティ公正なコミュニティガーデニング調査票の開発と妥当性検証:コミュニティガーデン参加がもたらす社会的・食生活的成果の測定尺度
2020Kate G. Burt, Kathleen Delgado · Electronic Green Journal · United States (New York)
本研究は、コミュニティガーデン参加がもたらす社会的・食生活的成果を食料システムの公正性の観点から測定する調査票を開発・妥当性検証し、ニューヨーク市のコミュニティガーデナー(n=38)で試験した。完成した25項目の「公正なコミュニティガーデニング調査票」は高い再検査信頼性と内的整合性を示し、社会的結束、集合的効力感、食事摂取、食料アクセスなどの領域を含み、これまで測定されてこなかった食の公正の側面を組み込んでいる。
コミュニティ健康政策持続可能な都市食料システムに向けて:小規模都市農業における食料栽培の文脈的・内的心理的要因の分析
2020Mohammed Hussen Alemu, Carola Grebitus · PLOS ONE · United States
本研究は北米で選択実験と潜在クラス分析を用い、コミュニティガーデンで食料を栽培することへの消費者選好を規定する要因を定量的に検討した。道具や指導の提供が参加を左右する最も重要な文脈的要因であり、栽培に前向きな人は高い主観的知識と参加による便益を重視する一方、否定的な人は知識が乏しいことが特徴だと示された。著者らはこれらの知見が持続可能な都市食料システムを促す政策設計に活用できると述べている。
コミュニティ政策DIY・自作空き地から地域菜園への転換とミルウォーキーにおける犯罪:差分の差分分析
2020David R Beam, Aniko Szabo, Jared Olson, Lawrence Hoffman, Kirsten M M Beyer · Injury Prevention · United States (Milwaukee)
本研究は準実験的な差分の差分デザインを用い、地域菜園に転換された53か所の空き地とマッチングした159か所の対照空き地を比較し、ミルウォーキー(ウィスコンシン州)における警察報告の窃盗・暴力・迷惑犯罪への影響を評価した。菜園化された区画の周辺では暴力犯罪と迷惑犯罪の発生率が低く、特に250m圏内の暴力犯罪で一貫した減少(約3.7〜6.4%)が見られた一方、窃盗には目立った効果は認められなかった。
コミュニティ政策グローイング・ノース・ミネアポリス:菜園を基盤とした体験学習を通じて若者とコミュニティをつなぐ
2020Mary Rogers, Illana Livstrom, Brandon Roiger, Amy Smith · HortTechnology · United States (Minneapolis)
グローイング・ノース・ミネアポリス(GNM)は、ミネソタ州ノースミネアポリスで実施される都市農業と若者育成の夏季プログラムで、ミネソタ大学と地域パートナーの連携により、就労に障壁を抱える14〜15歳の若者を採用・訓練・雇用する。10週間のプログラム後の質的アンケートの結果、若者は複数の知識領域にわたって学び、世代を超えたメンターシップによる社会的交流を高く評価したことが報告された。
食育コミュニティ福祉中国のコミュニティガーデンにおける社会関係資本の形成に影響するデザインと社会的要因
2020· Sustainability · China
中国各地のコミュニティガーデンの利用者を対象に、社会関係資本の形成に影響するデザイン・社会的要因を調査した研究。ガーデンの立地や規模が住民の交流と橋渡し型ソーシャルキャピタルの形成を左右すると論じる。
コミュニティ政策健康なコミュニティに向けて:中国・広州の旧団地マイクロ再生への都市農業導入に対する住民の認識
2020· Sustainability · China (Guangzhou)
中国・広州の旧団地の小規模再生(マイクロ・トランスフォーメーション)に都市農業を組み込むことについて、住民の認識を調査。健康なコミュニティ形成の観点から論じる。
健康コミュニティ持続可能性転換を支える『食べられる街』の役割:ドイツの事例で検証した多次元概念枠組み
2020Artmann M., Sartison K., Vávra J. · Journal of Cleaner Production · Germany
『食べられる街』を自然に根ざした解決策と位置づけ、持続可能性転換への役割を多次元の概念枠組みで整理し、ドイツの事例で検証した研究。
コミュニティ政策生物多様性食べられる街:都市の持続可能性転換のための革新的な自然基盤解決策か?ドイツ諸都市の都市食料生産の探索的研究
2020Sartison K., Artmann M. · Urban Forestry & Urban Greening · Germany
ドイツ諸都市の都市食料生産を対象に、『食べられる街』を自然基盤解決策として捉え、その導入の推進力と制約を探索的に分析した研究。
コミュニティ政策生物多様性食の転換の手段としての審議会:ドイツにおける食料政策協議会の確立
2020Sieveking A., Schomerus C.-T. · Natur und Recht · Germany
ドイツにおける食料政策協議会(Ernährungsräte)の確立を、食の転換を進める審議会という制度的手段の観点から論じた論文。
政策コミュニティ分散型コミュニティ・コンポスト:イタリアの過去・現在・未来
2020Bruni C., Akyol Ç., Cipolletta G., Eusebi A.L., Caniani D., Masi S., Colón J., Fatone F. · Sustainability · Italy
イタリアの分散型コミュニティ・コンポストの法制度と実施事例を整理し、地中海諸国の分散型コンポスト計画のモデルとなりうると論じた。
DIY・自作コンポストコミュニティ食品廃棄物のためのコミュニティ規模コンポスト:ライフサイクルアセスメントに基づくケーススタディ
2020· Journal of Cleaner Production · Malaysia
大学を事例にコミュニティ規模の食品廃棄物コンポストの成立性をLCAで検証。葉をバルキング材に7か月で堆肥化し、収率30%、品質は有機肥料基準を満たしたと報告した。
DIY・自作コミュニティ食品ロス実践としてのプレイスメイキング:都市コミュニティガーデンの発展を支える/妨げる要因
2020· Sustainability · New Zealand; Germany
ニュージーランドとドイツの事例を用い、都市コミュニティガーデンの発展を促進・阻害する要因を、生物物理・社会文化・政治行政の各次元から体系的に分析した研究。
コミュニティ政策ファーム・トゥ・スクール事業における学びと遊びの接続:子どもの文化・地域の学校文脈・入れ子状の不平等
2020· Journal of Hunger & Environmental Nutrition · USA
ファーム・トゥ・スクール事業において、教育者が学びと遊びを組み合わせた学習環境をどう作るかを、子どもの文化や地域の学校文脈から検討した。
食育コミュニティ食用作物における有害重金属およびヒ素蓄積のモニタリングと低減:都市コミュニティ菜園の事例研究
2020Cooper A., Felix D., Alcantara F., Schroeder J. · Plant Direct · USA (San Diego)
サンディエゴの都市コミュニティ菜園で地植えの野菜や果樹に鉛・ヒ素の蓄積が確認され、都市の菜園土壌が食用作物を汚染しうることを示した(未汚染土の高床栽培で汚染は解消)。
健康コミュニティ