研究・論文
市民の都市農業・食育・コンポスト・福祉などに関する研究や報告書を集めています。
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批判的・否定的知見
2477 件(58 / 100)
安全なコミュニティガーデニングの実践:ジョージア州アトランタのガーデンリーダーとのフォーカスグループ
2019Candis M. Hunter, Dana Williamson, Melanie Pearson, Eri Saikawa, Matthew O. Gribble, Michelle C. Kegler · Local Environment · United States (Atlanta)
本研究は、アトランタのコミュニティガーデンリーダーを対象とした5つのフォーカスグループを用いて、土壌汚染物質への曝露を減らすための実践である堆肥化、衛生行動、マルチングに関する見解を調査した。庭師たちは、これらの実践を促進するために、より多くの資金、ボランティア、訓練が必要であると述べた。堆肥化とマルチングの主な障壁は、原材料の汚染に関する懸念であり、参加者はこれらの実践と土壌汚染物質への曝露削減を直接関連付けていなかった。衛生に関する行動上の課題には、有益な細菌への曝露減少、飲料水への不十分なアクセス、手袋やワイプの入手制限が含まれた。
汚染・食品安全コミュニティ健康コンポスト「劇こそが本質」:都市コミュニティガーデンにおける生活体験を調査する創造的コラボレーション
2019Yvonne Black · Management Learning · Global
本稿は、都市コミュニティガーデンにおける生活体験を調査するために、創造的アプローチ、特に共同パフォーマンス民族誌を用いた非伝統的な質的研究プロジェクトを探求する。劇作家とガーデンのスタッフ・ボランティアと協力し、人々と自然のつながり、そしてこれらのつながりが幸福に与える影響を調査した。芸術に基づく探求とパフォーマンスを方法として取り入れた創造的な手法は、参加者とのリラックスしたコミュニケーションを促進し、データ収集と分析に新たな視点をもたらし、コミュニティガーデンが社会・環境変化において果たす役割についての議論を刺激した。
コミュニティ健康食育学校菜園への参加は果物と野菜の摂取量を増やし、その結果生徒の学業成績を向上させることができるか?
2019Victoria Holmes · Proceedings of Student Research and Creative Inquiry Day · Global
この文献レビューは、2002年から2018年までの研究データを分析し、学校菜園プログラムが生徒の果物と野菜の摂取量に与える影響、および摂取量増加が学業成績に与える影響を調査しました。調査結果は、学校菜園プログラムが参加生徒の果物と野菜の摂取量を増加させるという主張を支持しています。ある研究では、栄養教育と菜園活動が6年生の1日あたりの果物と野菜の摂取量を倍増させました。学業成績と果物と野菜の摂取量の間には正の関係が示されましたが、長期的な影響を理解するためにはさらなる研究が必要です。
食育健康コミュニティ植物成長調整物質を用いた水耕栽培によるクウシンサイの生育促進——アーバンファーミングの実践
2019Yasinta Ratna Esti Wulandari, Anastasia Tatik Hartanti, Bernard Atviano · Jurnal Perkotaan · Indonesia
インドネシアで行われた水耕栽培(ハイドロポニック)によるクウシンサイ(空心菜)の成長促進に関する実験研究。対照区(AB-Mix)、IAA(インドール酢酸)0.5ppm、BAP(ベンジルアデニンプリン)0.5および1.0ppm、IAA/BAP併用0.5/1.0ppmの各処理区を設けた。形態的成長では0.5ppm IAA処理区が最も良好で、1.0ppm BAP処理区は平均草丈・葉数・根長がいずれも最小だった。クロロフィル測定では0.5ppm IAA処理区の総クロロフィル含量が平均9.55μg/mlで最も高かった。全体として0.5ppm IAAが他の処理の中で最も良い効果を示したと結論づけている。
コミュニティ健康食料主権・社会正義気候変動第2期都市農業基本計画策定に向けた方向性設定研究——ソウル市江東区の都市農業を中心に
2019최지원, 오충현 · 한국환경생태학회 학술발표논문집 · South Korea
ソウル特別市江東区の都市農業を対象に、2010年の「親環境都市農業活性化及び支援に関する条例」制定(韓国初)から2019年の総合計画策定に至る約10年間の推進内容を、経済的・環境生態的・社会的側面と住民満足度調査に基づき検証し、次期都市農業基本計画の方向性を導出した研究。経済面では、2009年の江一洞での都市菜園開設以降、2019年1月時点で計39カ所・145,806㎡・6,873区画が運営され、2018年には支援センター「シンシンドリーム」を通じた農産物販売実績3億4,821万8千ウォン、低所得層向けに3,204kgの農産物寄付が行われた。環境面では2013年開始の都市養蜂が2018年に約40群まで拡大し、2018年までに箱型菜園25,923個・屋上菜園121カ所(計1,828㎡)が整備され、社会面では2018年までに福祉施設8カ所の屋上菜園で計107回の園芸治療プログラムが実施された。
政策コミュニティ気候変動健康食育都市農村連携環境公衆衛生の予防と介入改善に向けたコミュニティガーデニングの内発的・外発的動機の理解
2019Mónica D. Ramírez‐Andreotta, Abigail Tapper, Diamond Clough, Jennifer S. Carrera, Shana Sandhaus · International Journal of Environmental Research and Public Health · United States
米国ボストン地域のコミュニティガーデナー17名を対象とした半構造化インタビューにより、ガーデニングの内発的・外発的動機、土壌の質や環境責任に対する認識、過去の土地利用への認識、ガーデニング行動を明らかにした研究。ガーデナーは自分の菜園の過去の履歴について知識を持ち、土壌の質・盗難・ごみの管理・動物の排泄物・採食動物による収穫物の損失を懸念していることが報告された。研究知見は、ガーデニングの継続期間や、土壌の偶発的摂取につながりうる活動、地元産作物の摂取パターンを報告することで、環境曝露評価の分野に直接寄与するとしている。
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成長の機会――思春期・若年成人がん経験者と熟練ガーデナーをペアにするコミュニティガーデニング介入の実現可能性評価
2019Renate M. Winkels, Rick Artrip, Maegan Tupinio, Susan Veldheer, Smita Dandekar, Daniel R. George · Journal of Adolescent and Young Adult Oncology · United States
思春期・若年成人(AYA)世代のがん経験者を対象に、病院併設のコミュニティガーデンで熟練ガーデナー(マスターガーデナー)が指導する形式のガーデニング介入について、食事と身体活動の改善を目的とした実現可能性を評価した。2018年の栽培シーズンを通じて、AYA世代のがん経験者は熟練ガーデナーの指導のもとコミュニティガーデンの区画を管理し、指導者と協力して野菜の植え付けと収穫に成功したことが確認され、課題・促進要因・今後のプログラム改善や再現に向けた質的な知見が得られた。
コミュニティ健康食育コミュニティガーデン計画への住民参加を促す——関連するメッセージ発信を通じた戦略、米国サウスオマハ
2019Athena K. Ramos, Natalia Trinidad, Sonja Bickford, Nate Bickford, Julia Torquati, Maria Mushi · Collaborations A Journal of Community-Based Research and Practice · United States
米国ネブラスカ州サウスオマハで計画中のコミュニティガーデンについて、住民の支持度を測り、便益に関するメッセージ戦略の優先順位を明らかにするためにバイリンガルのオンライン調査を実施した研究。ガーデンへの関心・認識されている便益・目的・併設を望む機能などを調べた結果、地域データを独自に収集することの価値、資産ベースの枠組みを用いることの重要性、コミュニティが認識する便益の理解、地域研究活動のバランス、プロジェクトの波及範囲を広げるパートナーシップ構築の必要性が確認された。
コミュニティ健康食育福祉アフリカの都市における農業——不確かな未来か?カメルーン・ヤウンデのエコゾア渓谷を例に
2019Jean-Louis Yengué · HAL (Le Centre pour la Communication Scientifique Directe) · Cameroon
カメルーンの首都ヤウンデとその渓谷の一つ、エコゾアを事例に、都市住民が営む食用作物・園芸作物の栽培という形の農業の実態と都市組織内での位置づけを検討した研究。この農業は違法であるにもかかわらず、栄養状態と経済基盤の改善を通じて最貧困世帯の生存戦略における不可欠な要素であることが明らかになった。また廃棄物のリサイクルや都市の緑化を通じて環境面での役割も果たしている一方、汚染や公衆衛生に関わる多くの問題も引き起こしている。当局が提示する解決策は、これらの区域を建築不可地として管理下に置き、生産的というよりも装飾的な緑の回廊網に組み込むというものである。
コミュニティ健康経済食料主権・社会正義近郊農業パリ地域3か所の都市農場における都市農業利用者シナリオ別健康リスク評価——土壌微量金属汚染の事例
2019Anne Barbillon, Christine Aubry, François Nold, Stéphane Besançon, Nastaran Manouchehri · Agricultural Sciences · France
パリ首都圏(イル・ド・フランス)近郊の3か所の都市農場を対象に、土壌中の微量金属(鉛・カドミウム・水銀・銅・亜鉛)による健康リスクを、土壌および野菜の摂取という2つの主要な曝露経路について評価した研究。いずれの農場も土壌中の微量金属濃度が地球化学的バックグラウンド値や、フランスで汚泥散布の基準値として用いられる閾値を上回っていた。ハザード指数(HQ、推定1日摂取量と許容1日摂取量の比)に基づくリスク評価の結果、最もリスクが高いシナリオは、年間を通じて現場で作業する都市農業従事者(HQtot=1.02)、子どもの菜園参加者(HQtot=1.29)、農場の野菜のみを摂取する子どもの定期消費者(最大シナリオでHQtot=1.6)であった。次いで成人の菜園参加者(HQtot=0.9)であり、リスクが最も低かったのは成人消費者(HQtot=0.62)と農場労働者(HQtot=0.45)だった。
汚染・食品安全健康コミュニティ近郊農業都市化が重金属および病原細菌による土壌・地下水汚染に果たす役割:オマーンの事例研究
2019Baby Shaharoona, Said Al‐Ismaily, Ahmed Al‐Mayahi, Nadhira Al-Harrasi, Ruqaiya Al-Kindi, Abdullah Al-Sulaimi, Hamad Al-Busaidi, Mohammed Al‐Abri · Heliyon · Global
オマーンのアッスィーブ市で、住民の環境影響に対する認識を質問票による社会調査で把握するとともに、都市菜園とごみ処分場周辺の土壌・地下水中の病原細菌、水溶性金属、塩基性陽イオン、塩分、質感を測定・同定した研究。調査対象住民の多数は自らの活動が土壌・環境に及ぼす悪影響に注意を払っていなかった。一部の汚染地点では重金属濃度が有意に高かったものの国際基準は下回った一方、菜園やごみ処分場、地下水の一部試料からは糞便性汚染物質が検出され、リスク群2に属するクレブシエラ・ニューモニエ、シゲラ属、大腸菌などのヒト病原体が同定された。
汚染・食品安全健康政策幼児児童生徒における生活習慣の現状——附属学校園からみた検討
2019富子 中下, 大子 佐藤, 真紀 小澤, 徹子 藤田, 結加里 石山, 美智子 長濱, 洋子 大山 · Institutional Repositories DataBase (IRDB) · Japan
ある大学の附属学校園(幼稚園、小学校、中学校、特別支援学校)に通う幼児・児童・生徒計885人を対象に、睡眠・食事・運動・メディア関連習慣・家族/地域との関わりに関する生活習慣27項目の自記式質問紙調査を行い、学校種別に集計するとともに小学校と中学校を学年別に比較した。その結果、朝食摂取や食べ残しについては学年が上がるほど望ましい生活習慣が形成される傾向が見られたが、小学3年生は食事・睡眠・運動の習慣が好ましくない傾向を示した。メディア関連の習慣ではインターネットや携帯メールの利用時間が中学校で最も長かった。家族・地域との関わりに関する習慣は幼稚園で最も高く、小中学校と学年が進むにつれて低下する一方、特別支援学校では学年が進むほど高くなった。これらから、生活習慣形成のための健康教育は発達段階を考慮して工夫する必要があり、精神的健康や自尊感情との関連についてさらに検討することが示唆された。
食育健康バンコク下流の都市近郊養殖における食料・水質の相関
2019Wojciech Mrozik, Soydoa Vinitnantharat, Thunchanok Thongsamer, Nipapun Pansuk, Pavinee Pattanachan, Parinda Thayanukul, Kishor Acharya, Marcos Quintela‐Baluja, Charles R. E. Hazlerigg, Aidan Robson, Russell J. Davenport, David Werner · The Science of The Total Environment · Asia
タイ・バンコク下流の3件の家族経営型都市近郊養殖場(粗放型・準集約型・集約型)を対象にした調査は、微量汚染物質分析、遺伝子マーカー、16S rRNAアンプリコンシーケンシングを用いて水質を養殖基準と照合した。バンコクから流れ出る運河は水質基準を満たしておらず、糞便性大腸菌群、バクテロイデス属、プレボテラ属、ヒト由来大腸菌、テトラサイクリン耐性遺伝子、窒素の流入源となっており、養殖池では藻類の大量発生が生じた。逆に養殖池側は塩分と除草剤ジウロンを運河に排出しており、エビからもジウロンが検出されたが、人の健康に懸念を及ぼす水準ではなかった。粗放型養殖は年間で推定人口当量20人分の窒素汚染と数兆個の糞便性大腸菌の流入を減衰させていた。
汚染・食品安全近郊農業健康ジョグジャカルタ市における都市農業のための宅地活用に対する住民の動機水準の測定
2019Defira Suci Gusfarina, Irham Irham · Jurnal Kawistara · Indonesia
インドネシア・ジョグジャカルタ市を対象にしたこの記述的・質的研究は、住民113世帯にリッカート尺度の質問票を用いて調査し、野菜や果物を育てるための宅地(ペカランガン)活用への動機を測定した。動機は高い順に、健康動機、環境動機、社会・コミュニティ動機、経済動機となった。
コミュニティ健康経済食育学校での菜園活動が児童の菜園野菜に関する知識と態度に与える影響
2019Marjanca Kos, Janez Jerman · Problems of Education in the 21st Century · Global
学校菜園活動が児童の菜園野菜に関する知識および摂取態度に与える影響を検証した準実験研究。統制群と実験群を各15人(6〜7歳)で構成し、個別インタビューにより菜園野菜に関する事前知識と態度を把握した。実験群の児童は、近隣の有機農場と協働して設置された学校菜園で活動を行い、活動終了後に両群で再度インタビューを実施して知識・態度の変化を確認した。結果は、実験開始時点では両群とも菜園野菜に関する一般知識が乏しかったが、菜園での活動終了後、実験群の知識は統計的に有意な水準まで向上し、野菜摂取に対する態度もより肯定的になったことを示した。
食育健康福祉社会生態学的ウェルネス・ホイール——コミュニティガーデンにおけるグリーン・ジェントリフィケーション測定への適用
2019Micajah Daniels, Courtney Coughenour · Digital Scholarship - UNLV (University of Nevada Reno) · United States
ブラックフェミニスト・ヘルス・スタディーズを学際的アプローチとして用い、コミュニティガーデンが栄養行動に与える包括的影響を分析するプロジェクト。コミュニティガーデンのような緑地の整備は便益だけでなく意図しない悪影響(グリーン・ジェントリフィケーション)とも相関することを、独自の「社会生態学的ウェルネス・ホイール」を通じて示し、この監査ツールを用いればガーデンの質、食料不安を抱える人々の果物・野菜摂取に影響する栄養環境を体系的・実証的に測定できる可能性があるとしている。
公平性・立ち退きコミュニティ健康福祉都市ガーデニングが環境・健康・コミュニティに及ぼす多面的な影響
2019Beatrice Atieno Otieno, Davis Bwire Namiripo · Australian Herbal Insight · Global
都市ガーデニングは古くからの営みだが、急速な都市化とそれに伴う環境劣化やメンタルヘルスの悪化といった課題に直面する中で、あらためて重要性を増しているとされる。本研究は、環境・社会・健康の各側面に対応する持続可能な都市開発における都市ガーデニングの多面的な役割を、ニューヨーク、ベルリン、ムンバイ、サンパウロ、ナイロビの5都市を対象に混合研究法で検討した。参加者300人への構造化調査(大気質、生鮮食料へのアクセス、社会的交流、メンタルヘルスに焦点)、都市計画担当者やコミュニティガーデン管理者を含む利害関係者30人への半構造化インタビュー、都市ガーデンの生態的・物理的特性を評価するための現地観察、および二次データのレビューを組み合わせた。結果、回答者の67%がメンタルヘルスの改善を報告し、サンパウロとニューヨークで特に良好な結果がみられた。都市ガーデニングはヒートアイランド現象の緩和に寄与し、気温を最大4℃低下させた。多様な植物種を育むことで生物多様性を高め、送粉者の生息地を形成した。都市ガーデンは社会的な拠点として機能し、コミュニティの関与と包摂性を促した。サンパウロでは回答者の60%が生鮮食料へのアクセスの改善を報告した。結論として、都市ガーデニングは特に周縁化されたコミュニティにおいて環境の持続可能性、社会的結束、メンタルヘルスを大きく高めるとされる一方、土地アクセスや政策支援の不足といった課題がその可能性を妨げているとしている。
コミュニティ健康気候変動生物多様性タンザニアの3か所の廃水安定化池システムにおける病原性寄生虫および糞便性大腸菌群の存在・濃度・除去率の評価
2019Abdallah Zacharia, Wajihu Ahmada, Anne H. Outwater, Billy Ngasala, Rob Van Deun · The Scientific World JOURNAL · Tanzania
タンザニアのモロゴロ、ムワンザ、イリンガの3地域にある廃水安定化池(WSP)を対象に、2018年2月から8月にかけて実施された横断研究。WSPで処理された排水は都市農業活動に利用されているが、未処理または部分的処理にとどまる排水の利用は寄生虫感染や細菌感染など疾病伝播のリスクをもたらす。APHA法による理化学的分析、改良Bailenger法とZiehl-Neelsen染色による寄生虫分析、メンブレンフィルター法による糞便性大腸菌群(FC)分析を行い、SPSS version 20で解析した。蠕虫卵の除去率は80.8〜100%、原虫(オーシスト)の除去率は98.8〜99.9%であった。FCの削減率が最も高かったのはムワンザWSP(3.8 log単位/100mL)であった。評価対象となったWSPの放流水では、モロゴロWSPの蠕虫とムワンザWSPのFCを除き、寄生虫・FCともに世界保健機関(WHO)およびタンザニア基準局の基準値を上回る濃度で検出された。FCは原虫と有意に相関し(p<0.01)、原虫の存在をよく予測した(p=0.011)。理化学的パラメータ、寄生虫、FC細菌の間にも相関が見られた。これらのシステムの性能不足は、定期的な維持管理の欠如や処理能力を超えた運転によるものと考えられるとしている。FCは原虫のモニタリング指標としては妥当な代替指標であったが、蠕虫のモニタリングには適さず、蠕虫は別途調査すべきであるとしている。
汚染・食品安全健康コミュニティ葉物野菜と都市農業システムからのStenotrophomonas maltophiliaの分離、特性解析、不活化
2019Dan Li, Chun Hong Wong, Mei Fang Seet, Nicole Kuan · Frontiers in Microbiology · Singapore
シンガポールの水耕栽培農場を対象に、日和見病原菌であるStenotrophomonas maltophilia(免疫不全患者に致死率の高い院内感染を引き起こしうる一方、環境中に広く存在する菌)の存在と特性を初めて調査した。バジル・ケール・パセリの3種の葉物野菜と栄養液から計11株を分離し、貯蔵温度が不適切な場合(バジルジュース中で20℃・6日間保存後に8log CFU/mL超)や、水耕栽培施設ではバイオフィルム形成(8〜9log CFU/ウェル)を通じて高い菌数に達しうることを確認し、紫外線処理(250mJ/cm²で4log超の減少)が栄養液・施設の微生物安全性を高める対策として有効であるとした。
汚染・食品安全健康近郊農業パキスタン・ムルターンにおける都市近郊農業向け排水処理システムの開発と導入
2019Rana Muhammad Asif Kanwar, Zahid Mahmood Khan, Hafiz Umar Farid · Water Science & Technology · Global
パキスタン・ムルターン市の典型的な排水を対象に、排水特性の日次変動をもとに生物処理の実現可能性を評価し、排水処理システムを設計した研究。pH(5.8〜6.2)、水温(24〜30℃)、生物化学的酸素要求量(BOD5:128〜265 mg/L)などの各種指標が、生物学的処理を支持することを示した。窒素性BODを含めた検討からは硝化脱窒の必要性が示され、揮発性懸濁物質と総懸濁物質の線形回帰分析からは有機性固形物の含有量が高く生物処理に適していることが示された。BOD/COD比が0.8未満であったことから、微生物馴致の必要性も示された。開発された処理システムの主要工程は一次沈殿池、カスケード曝気、散水ろ床、吸着ろ過、塩素接触槽から構成される。15週間の二次処理システム運転による検証期間中、TSS91%、TDS46%、BOD5 88%、COD87%のかなりの除去率が観察された。開発された排水処理システムは、エネルギー消費と運転コストの低い持続可能な排水処理システムとして適切であると結論づけられた。
近郊農業健康政策サンジョゼ・ドス・ピニャイス市の幼児教育センターにおける学校菜園の導入
2019Adriana Rodrigues Moreira, Rodrigues, Ana Beatriz Nizer, Poiani, Jaqueline Oliveira, Santos, Luciana Beatriz dos, França, Maria Gabriela de Lima · LA Referencia (Red Federada de Repositorios Institucionales de Publicaciones Científicas) · Brazil
ブラジル・サンジョゼ・ドス・ピニャイス市の市立幼児教育センター(CMEI)を対象に、学校菜園の導入過程を報告した事例研究。土壌準備(施肥)、畝間の測定、栽培作物の選定から児童・教員による収穫までの一連の工程を、現地調査・文献調査・聞き取り・写真記録・視察により記録した。主な成果は、職員が児童の協力を得て用地の整備から苗の植え付けまでを行い、菜園を完成させたことであった。研究は、菜園導入が環境意識と持続可能性への意識を高め、施設での食事を補完したと結論づけているが、これは観察に基づく事例報告であり、対照群を伴う定量的評価ではない。
食育健康コミュニティネイティブ・アメリカン・コミュニティにおけるグループガーデニング――協働的アプローチ
2019Blakely Brown, Laura Dybdal, Curtis W. Noonan, Maja Pedersen, Martin Parker, Mary Corcoran · Health Promotion Practice · United States
米国のあるアメリカ先住民居留地で、コミュニティ参加型研究の手法により、社会生態学的モデルを用いてコミュニティガーデンの実施と地元産食料利用を促進・阻害する要因を特定し、先住民成人向けグループガーデニングプログラムの実現可能性を検証した。主要な関係者9人への聞き取りから、知識・経験、自己効力感、長老、伝統的な生き方、コミュニティの価値観、世代間ギャップ、部族の政策が地元産食料利用とコミュニティガーデンに影響する要因として挙がった。前糖尿病または糖尿病を抱える先住民成人20人が参加した実行可能性調査では、Profile of Mood States(気分プロファイル検査)の得点が、比較群に比べグループガーデニング参加者で一貫して良好な方向に変化した。
コミュニティ健康食育福祉ガイド「R.E.F.U.G.E.」——都市の菜園用地の土壌汚染の特性評価と健康リスク評価(イル=ド=フランス地域の事例)
2019Anne Barbillon, Christine Aubry, Nastaran Manouchehri · HAL (Le Centre pour la Communication Scientifique Directe) · France
フランス・AgroParisTechが作成したガイド「R.E.F.U.G.E.」は、イル=ド=フランス地域において、都市計画に携わる主体が都市農業用地の土壌汚染を踏まえて事業を進められるよう、4段階の手法を示すものである。すなわち、(1)敷地の履歴・環境調査、(2)サンプリング戦略の策定、(3)土壌分析結果の解釈、(4)必要に応じたリスク評価、である。環境省が定める汚染サイト・土壌管理の国家的手法を踏まえたもので、都市農業分野の取り組みを標準化する最初の技術ツールと位置づけられ、今後の複数プロジェクトへの適用を通じた試行段階が予定されていた。なお、この抄録自体は特定サイトの汚染測定値や結果を報告するものではなく、評価手続きを説明する内容にとどまる。
汚染・食品安全近郊農業健康政策都市農業と食料・栄養保障 ― ラテンアメリカ文献の系統的レビュー
2019Vanessa Daufenback, L. A. Z. Machado, Cláudia Maria Bógus · Revista Ingesta · Global
ラテンアメリカにおける都市農業(AU)と食料・栄養保障(SAN)の関係を、Scieloデータベースを用いて検討した系統的レビュー。「agricultura urbana」で検索した結果156件がヒットし、タイトルとキーワードによる絞り込みで32件に、さらにラテンアメリカ以外の論文を除外して26件がAUとSANを何らかの形で関連付けていた。このうちSANとAUを直接関連付けていたのはわずか5件で、残りはこの概念のいずれかの側面を扱うにとどまり、文献全体を通じてAUの明確で合意された定義は存在しないことが分かった。種子交換や作付け伝統の保存といった食料主権の原則を促進しているにもかかわらず、都市農業者や生産規模をSAN促進の中心要素として扱う研究は少なかった。レビューした研究の大半は、重金属による作物汚染、環境・社会・経済面での持続可能性の達成の困難さ ― とりわけ他の職に従事せざるを得ない農業者にとって ―、そして技術支援の不足といった重要な問題を指摘していた。
福祉健康政策食料主権・社会正義米国の被災コミュニティ住民における気候変動適応・緩和策の重要性認識と社会的・医療的要因
2019Jennifer M. Kreslake · Health Equity · United States
米国カリフォルニア州(ロサンゼルス/オレンジ郡)、フロリダ州(マイアミ・デイド/ブロワード郡)、アリゾナ州(マリコパ郡)の住民605人を対象に2018年7月に実施したオンライン調査で、気候変動の適応・緩和策の重要性の認識が社会的・医療的要因によって異なるかを多変量順序ロジスティック回帰で分析した。所得が低い層ほど、緊急時警報の改善、エアコンや省エネ家電への政府補助、極端気象に対する建物の強靭化、温室効果ガス排出規制、「冷却」技術を用いた都市計画、コミュニティガーデン・地域農業の拡充などの施策の重要性を高く認識していた。黒人回答者は経済的障壁を持つ人向けの避難サービスなどを、ヒスパニック系回答者は緊急時警報の改善などを、それぞれ非黒人・非ヒスパニック系回答者より重要だと有意に評価した。
コミュニティ気候変動政策健康